第一ネオ生命について調べると、旧社名の「ネオファースト生命」で書かれた情報と、新社名で書かれた情報が混在しています。2026年4月1日に社名が変わったばかりなので、どちらを見ればいいのか分かりにくい状態です。
この記事では、まず社名変更で何が変わり、何が変わっていないのかを公式の案内で確認します。そのうえで、第一生命との関係、支払余力の公表データ、口コミの傾向を整理します。契約中の方が手続きを迫られるのか、これから検討する方が何を確認すればいいのか、順に見ていきます。
第一ネオ生命の評判を、確認できる事実から整理する
先に結論を書きます。
結論
- 2026年4月1日、ネオファースト生命保険株式会社は第一ネオ生命保険株式会社へ商号変更しました。同じ日に親会社も第一生命ホールディングス株式会社から株式会社第一ライフグループへ商号変更しています
- 保険商品の名称は変わっていません。 ネオdeいりょう、ネオdeがんちりょうなどの愛称はそのまま使われています
- 公式サイトによると、2026年3月31日以前に発行された請求書や契約手続き依頼書は、4月1日以降もそのまま使用できます
- 金融庁の行政処分事例集を確認した限り、旧社名・新社名のいずれでも行政処分の記載はありません
- 一方で2026年2月、同社を含むグループ4社は、保険代理店へ出向していた社員が代理店の了承を得ずに内部情報を取得していた事案を公表しています。これは代理店の内部情報の取得であり、契約者の個人情報が漏えいした事案ではありません
- 支払余力を示すソルベンシー・マージン比率は1,646.8%(2025年12月末)。なお経済価値ベースのソルベンシー比率(ESR)は本記事執筆時点で未公表です
「評判が悪い」という検索が発生する理由のひとつは、社名が変わって情報が分断されていることにあります。旧社名で検索すると古い情報が、新社名で検索すると情報量の少ないページが出てくる。この状態自体が不安につながります。以下、確認できる事実から順に整理します。
第一ネオ生命はどんな会社?
まず、公表資料で確認できる会社の輪郭を押さえます。
第一ネオ生命保険株式会社の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 第一ネオ生命保険株式会社 |
| 旧会社名 | ネオファースト生命保険株式会社(2026年3月31日まで) |
| 英文社名 | Daiichi Neo Life Insurance Co., Ltd. |
| 設立 | 1999年4月23日 |
| 資本金 | 871億円(資本準備金395億円を含む) |
| 株主 | 株式会社第一ライフグループ(持株比率100.0%・2026年7月1日現在) |
| 本社所在地 | 〒141-0032 東京都品川区大崎2-11-1 大崎ウィズタワー |
| 代表取締役社長 | 近藤 良祐(2026年4月就任) |
| 従業員数 | 552名(2025年度末) |
| 保有契約件数 | 1,248,392件(2025年度末) |
| 総資産 | 3,603億円(2025年度末) |
| 販売チャネル | 保険代理店による販売/金融機関による販売/異業種パートナーとの協業等による販売/ダイレクト販売(4チャネル) |
同社は第一生命グループの中で、代理店チャネル向けの商品を提供する役割を担う会社です。第一生命本体が営業職員による対面販売を主軸にしているのに対し、第一ネオ生命は保険代理店や金融機関の窓口を通じた販売を受け持っています。グループ内で販売チャネルを分けている構造です。
規模の感覚をつかむために、数字を並べておきます。従業員数552名に対して保有契約件数は約125万件です。営業職員を自社で数万人抱える大手生保とは、そもそも会社のつくりが違います。契約を集める部分を外部の代理店に委ね、自社は商品開発と契約の管理に人員を配分する構造だと読めます。
なお2025年度の決算は、経常収益1,629億円に対して経常損失90億円、当期純損失66億円でした。保険本業の収益力を示す基礎利益も△70億円(前年度△52億円)です。保有契約件数は伸びている一方で、単年度の損益は赤字が続いている状態です。
この年度について、同社はディスクロージャー資料のトップメッセージで次のように述べています。
「”生命保険から人生保険へ”小さな人生不安にも、向き合う保険サービスを。」というビジョンのもと、2025年度は組織カルチャーの刷新と業績の向上を両立した一年となりました。
ただし、この赤字の要因については、同社の公表資料に説明が記載されていません。 確認したのは2025年度決算資料(2026年5月15日公表)、ディスクロージャー2026の「業績ハイライト」および「経営・業績に関する諸資料」の3点です。いずれも損益の数値と、基礎利益・順ざやといった指標の定義、資産運用環境の説明は載っていますが、損失の要因を述べた記述は見つかりませんでした。上記のトップメッセージも、単年度の損失には触れていません。
したがって本記事では、赤字の理由を推測しません。 数値としては赤字であり、その要因は公表されていない、という状態です。なお同社は無配当の個人保険のみを取り扱っているため、契約者配当の支払いはありません(2025年度決算資料に「該当はありません」と記載)。単年度の損益とは別に、保険金の支払能力を測る指標としては次に見るソルベンシー・マージン比率があります。
他社の会社概要とあわせて見たい場合は、生命保険会社の一覧も参照してください。
※従業員数・総資産・決算数値は経営・業績に関する諸資料(ディスクロージャー2026)|第一ネオ生命保険株式会社による。
※保有契約件数・販売チャネル・トップメッセージは会社の概要(ディスクロージャー2026)|第一ネオ生命保険株式会社による。
※決算数値および契約者配当は2025年度決算(2026年5月15日公表)|第一ネオ生命保険株式会社による。
2026年4月の社名変更で、何が変わったのか
ここが最も検索されている論点です。結論として、契約者が手続きを求められる変更は公式サイトで案内されていません。
変わったこと
- 会社名:ネオファースト生命保険株式会社 → 第一ネオ生命保険株式会社
- 親会社の商号:第一生命ホールディングス株式会社 → 株式会社第一ライフグループ
- コーポレートロゴ
商号変更が公表されたのは2025年2月14日です。同日のプレスリリースで、2025年6月下旬開催予定の定時株主総会での決議および当局認可を条件として、2026年4月1日付で商号を変更することを決定したと発表されています。その後2025年10月1日に、第一生命ホールディングスがグループ国内会社13社の新商号と新コーポレートロゴをまとめて公表しました。
変更の理由についても、公式資料に説明があります。
当社も「Daiichi Life」の一員として、これまでになかったいちばん新しい安心や満足をお届けする会社でありたいという現商号に込めた想いを継承しつつ、この変革と更なる成長をいち早く実現していくべく、「第一ネオ生命保険株式会社」へ変更することを決定しました
第一生命ホールディングス側のリリースでは、グループブランド名称を「Daiichi Life」に変更し、グループ各社の商号やコーポレートロゴの統一を図ることで認知度や競争力を高めることがねらいだと説明されています。同じタイミングで、アイペット損害保険が第一アイペット損害保険に、第一生命テクノクロスが第一ライフテクノクロスに変わるなど、複数のグループ会社が同時に改称しています。第一ネオ生命だけに固有の事情があって社名が変わったわけではない、というのが公表されている経緯です。
なお「ネオ(NEO)」はギリシャ語で「新しい」を意味する語で、旧社名の「ネオファースト」から引き継がれた部分にあたります。
変わっていないこと
公式サイトで明示的に案内されているのは次の点です。
- 2026年3月31日以前に発行された請求書・契約手続き依頼書などの書類は、4月1日以降もそのまま使用できます(公式FAQ)
- Webサイト・マイページのURL(ドメインの neofirst の部分)は変更されていません
- 保険商品の名称・愛称も変更されていません
- 問い合わせ窓口の電話番号について、社名変更にともなう変更の案内はありません
ドメインが変わっていない点は、実務的には地味に重要です。ブックマークしていたマイページのURLや、過去に受け取ったメールに載っているリンクが、社名変更をまたいでそのまま使えるということです。
公式サイトで案内が見つからなかった項目
正直に書いておきます。次の項目については、公式サイトを確認した限り社名変更に関する案内が見つかりませんでした。
- 保険契約の継続について「ご契約内容に変更はありません」に相当する明示的な文言
- 約款・ご契約のしおりの新旧社名表記の扱い
- 保険証券の再発行の要否
- 口座振替の引落表示名
- マイページのログイン情報の扱い
- 生命保険料控除証明書の社名表記
一般に、保険会社の商号変更によって既存契約の内容が変わることはありませんが、上記について同社が公表している案内は確認できませんでした。 気になる場合はコンタクトセンター(後述)に直接確認するのが確実です。
とくに生命保険料控除証明書は、毎年10月上旬以降に契約者へ発送されるものです。2026年分の証明書がどちらの社名で届くのかは、確認できた範囲の公式情報では分かりませんでした。年末調整や確定申告で会社名を書く場面があるため、届いた証明書の表記をそのまま使うのが安全です。
なお公式サイトには「名義変更(商号変更含む)」という法人契約者向けのページがありますが、これは契約者側の会社名が変わった場合の手続き案内で、保険会社側の商号変更とは別のものです。混同しないよう注意してください。
※商号変更に関するお知らせ(2025年2月14日)|ネオファースト生命保険株式会社
※第一生命国内グループ会社の新商号および新コーポレートロゴを決定(2025年10月1日)|第一生命ホールディングス株式会社
第一生命と第一ネオ生命の違い
社名に「第一」が付いたことで、第一生命と同じ会社なのかという疑問が生まれています。別法人です。
第一生命と第一ネオ生命の位置づけの違い
| 第一生命 | 第一ネオ生命 | |
|---|---|---|
| 法人 | 第一生命保険株式会社 | 第一ネオ生命保険株式会社 |
| 位置づけ | 第一ライフグループの中核 | 同グループの子会社(持株比率100.0%) |
| 主な販売チャネル | 営業職員による対面販売 | 保険代理店・金融機関を中心とする4チャネル |
| 契約先 | 第一生命との契約 | 第一ネオ生命との契約 |
| 2026年4月の商号変更 | 変更なし(英文表記のみ変更) | ネオファースト生命から変更 |
保険契約は各社ごとに締結されます。第一ネオ生命で加入した契約について、第一生命の窓口で手続きができるわけではありません。問い合わせ先は第一ネオ生命のコンタクトセンターです。
2026年10月1日公表のグループ資料では、第一生命保険株式会社の日本語商号は変更なしとされ、英文表記のみ The Dai-ichi Life Insurance Company, Limited から Daiichi Life Insurance Co., Ltd. へ変わりました。つまり「第一生命」という呼び名はそのまま残り、そこに「第一ネオ生命」という似た名前が加わった形です。混同が起きやすい状態になったのは、この命名の結果です。
第一生命そのものについては第一生命の記事で扱っています。
支払余力を公表データで確認する
「保険金が支払われるのか」という不安に対しては、支払余力の指標を見るのが最も直接的です。
ソルベンシー・マージン比率
同社が公表している直近のソルベンシー・マージン比率は1,646.8%(2025年12月末時点)です。この指標は1996年に導入されたもので、200%を下回ると早期是正措置制度の対象とされてきました。
過去5年間の推移も公表されています。
第一ネオ生命のソルベンシー・マージン比率の推移(各年度末)
| 年度末 | ソルベンシー・マージン比率 |
|---|---|
| 2021年度末 | 2,081.5% |
| 2022年度末 | 2,958.5% |
| 2023年度末 | 4,329.0% |
| 2024年度末 | 1,111.8% |
| 2025年度末 | 記載なし(経過措置の適用) |
数値が年度ごとに大きく振れている点は、読むうえで注意が必要です。同社の注記によると、この比率は令和7年金融庁告示第74号にもとづき2025年度決算から計算基準が見直されており、2021〜2024年度と2025年度はそれぞれ異なる基準で算出されています。年度をまたいで単純に並べて増減を語ることはできません。
経済価値ベースのソルベンシー比率(ESR)は未公表
2026年3月31日から、経済価値ベースのソルベンシー規制が適用開始されています。同社のESRは、本記事執筆時点(2026年9月)では公表されていません。 公式サイトには次のように記載されています。
当社においても、新規制に基づく計測を実施しており、2026年3月末時点の比率については、確定次第、開示いたします。
ディスクロージャー資料では、公表の見通しがもう少し具体的に書かれています。2025年度のソルベンシー・マージン比率は開示基準改定に伴う経過措置の適用により記載しておらず、2026年10月公表予定の追補版において開示する予定とされています。
つまり現時点では、新しい規制の下での支払余力を数値で確認することができません。 これは同社の財務に問題があることを意味するものではなく、開示の時期の問題です。ただし他社では既にESRを公表しているところもあるため、比較しようとすると材料が揃わない状態です。2026年10月以降にあらためて確認するのが、この論点の現実的な扱い方になります。
ESRという指標の考え方については、メディケア生命の記事で詳しく解説しています。
注意点をひとつ。 他のサイトで「ソルベンシー・マージン比率2,000%超」といった数値を見かけることがありますが、この指標はESRとは計算方法が異なる別の指標です。また2026年3月31日以降はESRによる評価に移行しているため、過去のソルベンシー・マージン比率の数値をそのまま現在の健全性の根拠とすることはできません。
上の推移表のとおり、同社の比率は2023年度末の4,329.0%から2024年度末の1,111.8%まで動いています。どの年度の数値を引いてくるかで印象が大きく変わるため、数値だけでなく基準日と算出基準をあわせて確認してください。
第三者評価
会社自身の説明とは別の視点として、第三者による評価も確認します。同社が公表しているものは次のとおりです。
第一ネオ生命が公表している第三者評価(2026年9月2日確認)
| 評価元 | 内容 |
|---|---|
| HDI格付けベンチマーク | 「クオリティ」格付けにおいて19年連続で最高ランク『三つ星』 |
| 日経トレンディ 保険大賞2026 | がん保険部門 大賞 |
| MONOQLO 2026年6月号「保険辛口ジャッジ2026」 | がん保険部門 第1位 |
| 保険完全ガイド2026 | がん保険部門 A+評価/医療保険部門 A+評価 |
| 価格.com保険アワード2026年版 | がん保険の部 第3位 |
これらは同社が公表している第三者機関・媒体による評価であり、当サイトによる推奨ではありません。 また各評価の対象・評価基準・母集団はそれぞれ異なります。とくにHDI格付けは問い合わせ対応の品質を対象とした評価で、商品の内容や財務の健全性を評価したものではありません。会社としての評価という意味では、19年連続という継続性が確認できる点が、単年度の商品アワードとは性質が違います。
なお、格付会社による保険金支払能力格付については、公表を確認できませんでした。大手生保では複数の格付会社から格付を取得している例がありますが、同社については確認した範囲では見つかっていません。
保険代理店への出向者による不適切な情報取得(2026年2月公表)
会社としての評判を確認するうえで、公表されている事案をひとつ取り上げます。同社が自ら公表したものです。
後述するとおり、この事案で取得されたのは出向先である保険代理店の内部情報(代理店の営業実績、他社の商品情報、代理店内の研修資料など)です。契約者の個人情報が外部に漏えいしたという性質の事案ではありません。 「保険会社が情報を漏らした」という話と混同しないでください。
公表された事実
2026年2月12日、第一生命ホールディングス、第一生命、第一フロンティア生命、ネオファースト生命(当時の商号)の4社連名で、グループから保険代理店へ出向していた社員が、出向先の代理店の了承を得ていない内部情報を取得していた事案の調査結果が公表されました。
2026年2月12日に公表された調査結果
| 項目 | 公表内容 |
|---|---|
| 代理店の了承を得ずに取得した情報件数 | 4社合計1,155件 |
| うち第一生命 | 242件 |
| うち第一フロンティア生命 | 754件 |
| うちネオファースト生命(現・第一ネオ生命) | 159件 |
| 調査対象期間 | 2021年4月〜2025年10月 |
| 取得された情報の種類 | 保険代理店の営業実績、他の生命保険会社の商品情報、保険代理店の営業方針・業績評価体系、保険代理店内の研修資料 等 |
| 調査の方法 | 出向者へのアンケート・ヒアリング、ファイルサーバー・ロッカー・会議資料の確認、Eメールのデジタルフォレンジック調査。外部コンサルティング会社が手法を監修し、外部弁護士が調査範囲・手法の合理性を評価 |
公表資料によると、判明した事実はいずれも2024年8月以前に発生したものです。2024年8月に出向者による個人情報等の漏えい事案が発覚したことを受けて調査が行われ、2025年9月に「了承を得たか不明瞭な内部情報の取得」が新たに認識されたことから、あらためて調査が実施されたという経緯が説明されています。
会社が認定した原因と再発防止策
原因について、公表資料は牽制の機能不全を挙げています。
経営陣が実態を十分把握できておらず、またコンプライアンス部門や内部監査部門において保険代理店出向の運営実態を踏まえた牽制が十分に効かなかった
再発防止策として、保険代理店の営業フロント部門への出向者派遣を取りやめることが決定されており、公表資料では2026年4月に当該部門への出向者がゼロになる予定とされています。あわせて、全役員・全社員を対象とした情報取扱いの研修、国内生保3社それぞれでの「他社との情報交換・取得・提供における基本的な考え方(ガイドライン)」の制定(2025年8月〜10月)が挙げられています。
また同資料は、2024年8月以降の不適切な情報取得は確認されていないとしています。
社長自身が謝罪している
この事案は、同社のディスクロージャー資料の冒頭でも触れられています。トップメッセージの一文目が、この件の謝罪です。
はじめに、保険代理店への出向者からの不適切な情報取得により、お客さまおよび保険代理店をはじめとする関係者の皆さまに多大なご迷惑とご心配をおかけいたしましたことを、深くお詫び申し上げます。
年次の開示資料で、社長のメッセージの冒頭に置かれているという扱いです。外部の指摘ではなく、会社自身が公表し、謝罪している事案だという点を押さえておいてください。
なお本記事の冒頭で確認したとおり、金融庁の行政処分事例集に同社の記載はありません。この事案は行政処分には至っていません。 それ以上の行政上の対応の有無について、同社および金融庁が公表している以上の情報はありません。
第一ネオ生命の取扱商品
販売中の商品一覧
2026年9月時点で販売されている商品です。社名変更にともなう商品名の変更はありません。
第一ネオ生命の販売中商品(2026年9月2日確認)
| 商品名(愛称) | 正式名称 |
|---|---|
| ネオdeいりょう | 無解約返戻金型終身医療保険 |
| ネオdeいりょう健康プロモート | 無解約返戻金型終身医療保険(引受基準緩和型) |
| ネオdeがんちりょう | 無解約返戻金型終身がん保険 |
| ネオde3疾病サポート | 無解約返戻金型三大疾病一時給付保険 |
| ネオdeからだエール | 無解約返戻金型特定生活習慣病入院一時給付保険(2020) |
| ネオdeしゅうほ | 無解約返戻金型収入保障保険(2023) |
| ネオde定期 | 無解約返戻金型定期保険 |
| 認知症保険toスマイル | 無解約返戻金型認知症保障保険 |
正式名称を並べると、ラインアップの性格が見えます。8商品すべてが「無解約返戻金型」です。 解約時に戻ってくるお金がない設計で、貯蓄性を持たせていない代わりに保障に絞った商品構成になっています。また第三分野(医療・がん・三大疾病・介護など)が中心で、死亡保障は定期保険と収入保障保険の2つです。
なお2025年10月に、がん保険「ネオdeがんちりょう」が改定されています。同じ商品名でも、加入した時期によって保障内容が異なる場合があります。
保険料の決まり方 ─ 健康保険料率という仕組み
同社の商品には、健康保険料率という保険料率の区分があります。仕組みを事実として整理しておきます。
公式サイトの医療保険のページでは、次のように説明されています。
健康状況が所定の基準を満たす場合、健康保険料率が適用され、基準を満たしていない場合(標準保険料率)にくらべて、保険料が安くなります。
つまり保険料率が「健康保険料率」と「標準保険料率」の2区分に分かれており、健康状況が所定の基準を満たすかどうかで、適用される区分が変わるという設計です。同ページによると、判定に用いられるのは過去5年以内の入院歴に関する条件と、喫煙状況または体格(BMI)に関する条件です。
年齢による制限もあります。同ページには「被保険者の年齢が20歳未満の場合、健康状況にかかわらず保険料率は標準保険料率のみとなります」と記載されています。
ここで説明しているのは保険料率の区分という仕組みの話だけです。実際にどちらの区分が適用されるか、その結果いくらになるかは、加入時の年齢・性別・保障内容・健康状況によって決まります。当サイトでは保険料の試算や有利・不利の評価は行いません。適用条件の詳細と自分に適用される保険料は、契約締結前交付書面と取扱代理店で確認してください。
※商品の内容・保険料は改定されることがあります。最新の内容は必ず公式サイトおよび契約締結前交付書面(パンフレット、「契約概要」「注意喚起情報」、ご契約のしおり・約款)で確認してください。
どこで契約できるのか ─ 販売チャネルの構造
この会社の商品は、公式サイトから自分で申し込む形が中心ではありません。 同社はディスクロージャー資料で、販売チャネルの複線化を推進し、4つのチャネルを展開していると説明しています。
第一ネオ生命の4つの販売チャネル
| チャネル | 内容 |
|---|---|
| 保険代理店による販売 | 来店型保険ショップなどの保険代理店を経由する販売 |
| 金融機関による販売 | 銀行などの金融機関の窓口を経由する販売 |
| 異業種パートナーとの協業等による販売 | 事業と親和性の高い異業種パートナーとの協業を通じた販売 |
| ダイレクト販売 | 同社が直接申込みを受け付ける販売 |
同社の説明では、このうち保険代理店・金融機関チャネルが記述の中心を占めています。代理店等の特性に応じて対面での対応とオンラインでの支援を組み合わせた営業支援を行い、CRMを活用した営業管理・分析につなげているとされています。従業員552名という規模で約125万件の契約を保有している構造は、この代理店経由の販売によって成り立っているものです。
これは検討する側にとって実務的な意味を持ちます。保険料や保障内容を自分で確認して申し込む形ではなく、取扱代理店を経由することになるためです。どの代理店が扱っているかによって、提示される商品の組み合わせも変わります。
さらに言えば、同じ第一ネオ生命の商品でも、どこで相談したかによって出てくる提案は変わります。 代理店は複数の保険会社の商品を扱っているため、第一ネオ生命の商品が候補に上がるかどうか、上がったとしてどの商品が選ばれるかは、その代理店の取扱範囲と担当者の判断に左右されます。会社を調べてから代理店を探すという順番だと、この部分が見えにくくなります。
複数社を比較して検討したい場合は、複数の保険会社を扱う窓口に相談する形が現実的です。
第一ネオ生命の評判・口コミ
口コミを確認する際に、注意すべき構造があります。
この会社の口コミは、会社に対する評価と商品に対する評価が分かれています。 ネオdeいりょう、ネオdeがんちりょうといった商品単位で語られている評価が多く、会社としての評判を検索しても、実際には特定商品の評価が出てくることが少なくありません。
各サイトのスコアと投稿件数
以下は各サイトに投稿された口コミの集計値であり、会社の実態を客観的に測定したものではありません。 「そのサイトにそう書かれている」という事実として読んでください。投稿の母集団はそのサイトの利用者に限られ、契約者全体を代表しているとは限りません。
口コミサイトの掲載件数とスコア(2026年9月2日確認)
| サイト | 評価の単位 | スコア | 件数 |
|---|---|---|---|
| みん評 | 会社単位 | 取得できませんでした | 72件 |
| みん評(ネオdeいりょう) | 商品単位 | 取得できませんでした | 35件 |
| みん評(顧客対応) | テーマ単位 | 取得できませんでした | 9件 |
| くらべる保険なび(ネオdeがんちりょう) | 商品単位 | 4.8 | 225件 |
| くらべる保険なび(ネオdeいりょう) | 商品単位 | 4.8 | 145件 |
| くらべる保険なび(ネオde3疾病サポート) | 商品単位 | 4.8 | 72件 |
| くらべる保険なび(ネオdeいりょう健康プロモート) | 商品単位 | 4.9 | 15件 |
| くらべる保険なび(ネオdeしゅうほ) | 商品単位 | 4.6 | 12件 |
この表が、先に書いた構造をそのまま示しています。商品単位で集計しているサイトでは4.6〜4.9という高いスコアが並び、会社単位で集計しているサイトには「顧客対応」という別立てのテーマが立っているという状態です。同じ会社について、どの単位で集計するかによって見える姿が変わります。
「第一ネオ生命の評判」を知りたいときに、商品単位のスコアだけを見ると加入後の対応の話が抜け落ちますし、会社単位の口コミだけを見ると商品の評価が抜け落ちます。どちらか一方で判断できる材料にはなっていないのが実情です。
なお、みん評の会社単位・商品単位の総合スコアについては、確認を試みた時点でページを取得できず、数値を記載できませんでした。件数のみを掲載しています。
旧社名で書かれた口コミの読み方
口コミサイトの投稿は、多くが旧社名の時代に書かれたものです。社名変更は2026年4月なので、それ以前の投稿は「ネオファースト生命」としての評価です。会社の実体は継続しているため参考になりますが、投稿日が社名変更の前か後かを確認したうえで読むほうが正確です。
より実務的な注意点として、旧社名時代の投稿には、その後に改定された商品についての記述が混ざります。 たとえばネオdeいりょうは2024年8月に、ネオdeがんちりょうは2025年10月に改定されています。改定前の保障内容を前提に書かれた不満や満足は、これから加入する商品には当てはまりません。投稿日と商品の改定時期を突き合わせないと、古い仕様の評価を読んでいることになります。
同じことは良い評価にも当てはまります。「保険料が安かった」という2020年頃の投稿を根拠に現在の保険料を推測することはできません。
契約後の手続きと利用できるサービス
契約中の方に関わる実務情報を、公式サイトの記載から整理します。
保険金・給付金の請求の流れ
請求の起点は3つ用意されています。マイページ(事前登録は不要、24時間利用可・毎週月曜2:00〜3:00はメンテナンス)、コンタクトセンターへの電話(0120-581-201)、Webの問い合わせフォームです。公式サイトはマイページでの手続きについて「最短5分でお手続きが完了」し、郵送が不要になると案内しています。
郵送で手続きする場合の流れは5段階で示されています。
郵送による保険金・給付金請求の流れ(公式サイトの記載)
| 手順 | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 1 | 電話またはWebで同社に連絡 | ― |
| 2 | 請求書・手続き案内・診断書等の書類が届く | 約1週間 |
| 3 | 必要書類の手配・記入(病院からの書類取り寄せを含む) | 平均2週間 |
| 4 | 同社が書類を受付・内容を確認 | 受付後5営業日以内 |
| 5 | 指定口座へ入金 | ― |
手順3の「平均2週間」は契約者側の作業にかかる期間です。診断書は医療機関に依頼して作成してもらうため、ここが実際には最も時間がかかりやすい部分になります。妊娠・分娩、がん、心筋梗塞、脳卒中、特定疾患に関する請求では、医師の証明済み診断書が事前に必要になる場合があるとされています。
口コミサイトで支払いまでの期間についての投稿が分かれるのは、この手順3の長さが人によって違うことと無関係ではありません。公式に示されている社内の処理期間は「受付後5営業日以内」という記載です。
契約後に利用できる付帯サービス
公式サイトでは、契約後に利用できるサービスが対象者別に整理されています。
第一ネオ生命の付帯サービス(2026年9月2日確認)
| サービス | 対象 | 提供 |
|---|---|---|
| 24時間健康・介護・育児・こころの相談ダイヤル | 契約者・被保険者とその家族(同居または一親等) | ティーペック(株) |
| セカンドオピニオンサービス | 契約者・被保険者 | ティーペック(株) |
| 専門病院受診手配サービス | 契約者・被保険者 | ティーペック(株) |
| 「ドクターが薦める専門医」情報提供サービス | 契約者・被保険者 | ティーペック(株) |
| 脳の健康度チェック のうKNOW® | 「認知症保険toスマイル」の契約者のみ(契約から6ヵ月経過後、年1回まで) | エーザイ(株) |
| タニタ社員食堂®レシピサイト | ネオdeいりょう健康プロモート、引受基準緩和型医療保険、ネオdeからだエールの契約者(6ヵ月間無料) | (株)タニタヘルスリンク |
| オーラルケアサポートサービス | 誰でも利用可 | 第一ネオ生命 |
| 家事代行マッチングサービス | 誰でも利用可 | (株)タスカジ |
健康相談やセカンドオピニオンの4サービスは商品を問わず契約者・被保険者が対象で、外部の医療専門会社(ティーペック)が提供しています。一方で、のうKNOW®とタニタのレシピサイトは対象商品が限定されています。自分の契約でどれが使えるかは商品によって変わるため、契約中の方は一度確認しておくと無駄がありません。
なお付帯サービスは保険契約上の保障ではなく、内容が変更・終了することがあります。
契約前・契約中に確認しておきたいこと
ここまでの内容を、立場ごとに整理します。
1. 契約中の方:社名変更にともなう手続きは案内されていない
公式サイトで確認した限り、契約者に手続きを求める案内は出ていません。旧社名の書類もそのまま使用できると案内されています。ただし前述のとおり、約款の表記や控除証明書の社名表記については公式の案内が見つからなかったため、気になる場合は直接確認してください。
2. 契約中の方:問い合わせ先は変わっていない
コンタクトセンターの番号は社名変更後も同じです。マイページのURLも変更されていません。旧社名時代にブックマークしたページや、手元にある書類の連絡先をそのまま使えます。
3. 検討中の方:取扱代理店を経由する前提で考える
自分で公式サイトから完結できる形ではないため、どの代理店に相談するかが実際の選択に影響します。会社を先に決めてから代理店を探すより、複数社を扱う窓口で横断して見るほうが、比較の材料は揃います。
4. 検討中の方:ESRが未公表である点を踏まえる
新しい規制の下での支払余力を数値で確認したい場合、現時点では公表を待つ必要があります。同社は2026年10月公表予定の追補版で開示する予定としています。財務の健全性を数値で比べたうえで判断したい方は、この時期を目安にしてください。
5. 商品の内容は契約締結前交付書面で確認する
商品名が変わっていないことと、商品内容が変わっていないことは別の話です。保障内容や保険料は改定されることがあるため、必ず最新の書面で確認してください。とくに2025年10月にネオdeがんちりょうが改定されているため、それ以前の情報をもとに書かれた解説記事には注意が必要です。
第一ネオ生命の問い合わせ先
第一ネオ生命の問い合わせ窓口
| 問い合わせ内容 | 連絡先 |
|---|---|
| 契約内容の照会・各種手続き(コンタクトセンター) | 0120-581-201(9:00〜17:00、日曜・祝日を除く) |
| 契約内容の確認・住所変更などのオンライン手続き | マイページ(cs.neofirst.co.jp) |
マイページ(cs.neofirst.co.jp)のURLは社名変更後も変わっていません。ドメインの neofirst の部分は、社名が第一ネオ生命になったあとも継続して使われています。
電話が混み合う時間帯については、公式サイトのよくあるご質問に「コンタクトセンターへのつながりやすい(つながりにくい)時間」という項目が用意されています。社名変更に関する疑問も、同じよくあるご質問に社名変更の時期を説明する項目があります。
よくある質問
同じ会社です。
2026年4月1日に、ネオファースト生命保険株式会社から第一ネオ生命保険株式会社へ商号変更しました。同じ日に親会社も第一生命ホールディングス株式会社から株式会社第一ライフグループへ商号変更しています。
公式サイトを確認した限り、契約者に手続きを求める案内は出ていません。
2026年3月31日以前に発行された請求書や契約手続き依頼書は、4月1日以降もそのまま使用できると案内されています。約款の表記や控除証明書の社名表記については公式の案内が見つからなかったため、気になる場合はコンタクトセンターに直接確認してください。
別法人です。
第一ネオ生命は第一ライフグループの子会社で、主な販売チャネルが異なります。保険契約は各社ごとに締結されるため、第一ネオ生命の契約について第一生命の窓口で手続きすることはできません。
変わっていません。
ネオdeいりょう、ネオdeがんちりょうなどの愛称はそのまま使われています。ただし商品の保障内容は改定されることがあり、ネオdeがんちりょうは2025年10月に改定されています。
ソルベンシー・マージン比率は1,646.8%(2025年12月末時点)で、200%を下回ると早期是正措置制度の対象とされてきた水準を上回っています。
ただし2026年3月31日からは経済価値ベースのソルベンシー比率(ESR)による評価に移行しており、同社のESRは本記事執筆時点で未公表です。同社は2026年10月公表予定の追補版で開示する予定としています。
参考・引用元
- ネオファースト生命から「第一ネオ生命」へ社名が変わったのはいつですか?|よくあるご質問(第一ネオ生命保険株式会社)
- 「第一ネオ生命」誕生|第一ネオ生命保険株式会社
- 会社情報|第一ネオ生命保険株式会社
- ソルベンシー・マージン比率|第一ネオ生命保険株式会社
- 会社の概要(ディスクロージャー2026)|第一ネオ生命保険株式会社
- 経営・業績に関する諸資料(ディスクロージャー2026)|第一ネオ生命保険株式会社
- 商号変更に関するお知らせ(2025年2月14日)|ネオファースト生命保険株式会社
- 第一生命国内グループ会社の新商号および新コーポレートロゴを決定(2025年10月1日)|第一生命ホールディングス株式会社
- 2025年度決算(2026年5月15日公表)|第一ネオ生命保険株式会社
- 保険代理店への出向者からの不適切な情報取得について(2026年2月12日)|第一生命ホールディングス株式会社・第一生命保険株式会社・第一フロンティア生命保険株式会社・ネオファースト生命保険株式会社
- 保険商品|第一ネオ生命保険株式会社
- ネオdeいりょう<無解約返戻金型終身医療保険>|第一ネオ生命保険株式会社
- 保険金・給付金のご請求|第一ネオ生命保険株式会社
- 各種サービス|第一ネオ生命保険株式会社
- ご契約者さま|第一ネオ生命保険株式会社
- 各種お手続き|第一ネオ生命保険株式会社
- 生命保険料控除について|第一ネオ生命保険株式会社
- 行政処分事例集(令和8年6月30日時点)|金融庁
- 経済価値ベースのソルベンシー規制の概要|金融庁
- ネオファースト生命の口コミ・評判|みん評
- 「第一ネオ生命」の商品一覧|くらべる保険なび
