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日本生命は「やめた方がいい」のか|保険料が高い理由・評判・配当のしくみまで整理【2026年8月】

角田 有紀 角田 有紀 更新日:
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日本生命は「やめた方がいい」のか|保険料が高い理由・評判・配当のしくみまで整理

「日本生命はやめた方がいい」という評判・口コミは本当でしょうか。この記事は保険の契約者・検討者向けに、日本生命(ニッセイ・日本生命保険相互会社)について整理します。

この記事では、日本生命が公表している決算資料・ニュースリリースと、各社の報道をもとに順番に確認していきます。

【結論】日本生命が「やめた方がいい」と言われる3つの理由

先に結論をまとめます。日本生命について「やめた方がいい」という言葉が使われる背景には、大きく3つの論点があります。

① 保険料が他社より高いという声がある

日本生命は全国に営業職員を配置し、対面で相談・アフターフォローを行う販売スタイルをとっています。この体制を維持するコストは保険料に反映されるため、インターネット専業の保険会社と同じ保障内容で比べると保険料が高くなる傾向があります。口コミサイトでも「保険料が高い」という声は継続的に見られます。

② 更新型の保険で、更新のたびに保険料が上がる

「毎年のように保険料が上がる」という不満は、多くの場合、保険の種類(更新型)の仕組みによるものです。更新型は更新時点の年齢で保険料が再計算されるため、年齢が上がれば保険料も上がります。これは日本生命に限った話ではありませんが、主力商品「ニッセイみらいのカタチ」に更新型の保障を組み合わせている契約者が多いため、同社への不満として表れやすくなっています。

③ 営業職員による訪問・定期訪問のスタイル

契約後も担当者が定期的に訪問する体制は「手厚い」と評価される一方、「しつこい」と受け取られることもあります。同じ体制が、人によって正反対の評価になる部分です。

加えて、2025年以降は不祥事報道の影響があります。 銀行に出向していた社員が出向先の内部情報を無断で持ち出していた問題が2025年7月に報道され、金融庁の報告徴求命令、子会社への波及、役員の処分公表へと発展しました。詳細は次章で時系列に整理します。

前提として押さえておきたいこと

いっぽうで、次の2点は事実として確認できます。

  • 保険商品そのものや、保険金の支払い能力に問題が生じているという公表はありません。 格付会社4社からの評価と、新しい健全性規制のもとでの数値は、保険金の支払い能力と格付けで確認します
  • 2025年の情報持ち出し問題で持ち出されたのは、出向先である銀行の社内情報が中心です。 保険契約者の氏名や契約内容が流出したという事案とは性質が異なります(この区別は次章で説明します)

「やめた方がいい」かどうかは、会社の信用の話と、自分の契約内容が自分に合っているかという話を分けて考える必要があります。

日本生命だけでなく他の生命保険会社も横断で比較したい方は、各社の評判・格付けをまとめた記事もあわせてご確認ください。

日本生命はやめた方がいい?│2026年最新・出向者による情報持ち出し問題

2025年、日本生命は銀行に出向させていた社員が出向先の内部情報を無断で持ち出していた問題を公表しました。契約者にとって気になるのは「自分の情報が漏れたのか」という点ですが、結論を先に言うと、公表・報道されている内容は銀行の社内情報が中心です。

何が持ち出されたのか

報道によると、持ち出されたのは、銀行員が保険商品を販売した際の業績評価の体系や、他の生命保険会社の商品の改定時期・内容を銀行がまとめた資料などで、出向者が私用のスマートフォンで撮影して日本生命側に送るなどしていたと報じられています。目的は自社商品の販売推進につなげることだったと同社は説明しています。

つまり、保険を売るための競争上の情報が対象でした。同じ時期に問題となった他社の事案では、持ち出された情報に保険契約者の氏名や契約内容が含まれていたケースも報じられており、事案の性質は会社によって異なります。

時系列で整理

時期 内容
2025年7月15〜16日 一部報道機関が三菱UFJ銀行への出向者による内部情報の無断持ち出しを報道。日本生命が公表
2025年7月18日 金融庁が保険業法に基づく報告徴求命令を発出
2025年8月18日 社内調査の結果を金融庁に報告。大手銀行が生保・損保からの出向者の受け入れ廃止に動く
2025年9月12日 7つの金融機関で計604件の持ち出しを確認したと公表。再発防止策を発表
2025年11月18日 子会社のニッセイ・ウェルス生命でも943件(三井住友銀行・みずほ銀行への出向者)を公表。グループ全体では2019年以降で1,500件超と発表。役員の処分は決定したが内容は非開示
2025年11月25日 処分内容を一転して開示(下記)
2026年4月30日 同種の事案でメットライフ生命に対しても金融庁が報告徴求命令。同社の事案では契約者の氏名や契約内容を含む情報が数千件規模で持ち出された可能性があると報じられる

役員の処分内容

2025年11月25日、日本生命は当初非開示としていた役員の処分内容を公表しました。

  • 赤堀直樹副社長、岩崎貢専務執行役員:報酬月額の5%を1カ月減額
  • 朝日智司社長、清水博会長、筒井義信特別顧問:報酬月額の30%を1カ月自主返納
  • ニッセイ・ウェルス生命の米田茂晴常務執行役員、鈴木暁執行役員:1カ月2.5%の減給

公表に転じた理由について、同社は「ステークホルダーや社会からの声も受け、対外公表のあり方を再検討した結果」と説明しています。

このうち筒井義信特別顧問は、日本生命の元社長・元会長であり、現在は経団連の会長を務めています。筒井氏は同日の経団連会長会見で、金融機関からの情報収集について期待する風土を作ったことに原因があるとして陳謝したと報じられています。

なお同社は「組織ぐるみ」であったことは否定し、再調査も行わない方針を示していますが、本社の担当部門が無断で持ち出された情報と認識しながら受け取り、部門内外に共有していたとする指摘も報じられています。

再発防止策

日本生命は2025年9月の公表時に再発防止策を示しています。主な内容は次のとおりです。

  • 銀行等における営業フロント職務および営業企画・支援職務への出向を行わないこととする(2026年4月を目途)
  • 出向者に対する不正競争防止法等の遵守に関する教育・研修の実施(2025年9月〜)
  • 銀行等からの情報収集に関する取扱ルールの策定・徹底、代理店からの情報取得ルールの整備

この問題は日本生命単独のものではなく、生命保険業界全体で銀行等への出向のあり方が見直される契機となりました。大手銀行は保険会社からの出向者受け入れを廃止する方向に動いています。

契約者はどうすればよいか

現時点で、この問題によって契約が無効になる、保険金が支払われなくなるといった性質の話ではありません。ただし、次の点は確認しておいて損はありません。

  • 自分の契約内容と、いま必要な保障が合っているか
  • 契約している商品が更新型かどうか、次の更新はいつか
  • 担当者に不信感がある場合、担当者の変更を申し出られるか(よくある質問で扱います)

出向者による情報の持ち出しは日本生命だけの問題ではなく、複数の生命保険会社で公表・報道されています。他社の不祥事や経営上のリスクもあわせて確認しておきたい方向けの記事です。

日本生命はやめた方がいい?│保険料が高いのは本当か

「日本生命は保険料が高い」という声の背景には、はっきりした理由が2つあります。感覚の問題ではなく、販売体制と商品の仕組みによるものです。

理由1:全国に営業職員を置く対面型の販売体制

日本生命の2025年度決算資料によると、2026年3月末時点の営業職員数は47,755名、代理店は19,110店(うち金融機関295店)です。契約者数は個人保険・個人年金保険の配当対象件数だけで約1,100万件規模にのぼります。

この人数で全国を訪問し、契約後も定期的にフォローする体制には当然コストがかかります。保険料はこうした事業費も含めて算出されるため、店舗や営業職員を持たないインターネット専業の保険会社と同じ保障内容で比較すれば、保険料は高くなります。

言い換えると、保険料の差の一部は「相談できる人がついているかどうか」の差です。この体制に価値を感じるかどうかが判断の分かれ目になります。

理由2:更新型の保険は、更新のたびに保険料が上がる

「毎年のように保険料が上がる」「更新したら跳ね上がった」という声の正体は、多くの場合こちらです。

保険には、保障が一生涯続いて保険料も変わらない終身型と、10年など一定期間ごとに契約を更新していく更新型(定期型)があります。更新型は、更新するときの年齢で保険料を計算し直すため、年齢が上がるほど保険料も上がります。40代、50代での更新では上がり幅が大きくなります。

日本生命の主力商品「ニッセイみらいのカタチ」は、死亡保障・医療保障・がん保障などを必要な分だけ組み合わせる形式の商品で、この中に更新型の保障が含まれていることがあります。加入時に「更新型か終身型か」「次の更新はいつか」「更新後の保険料はいくらになるか」を確認していないと、更新の案内が届いた時点で驚くことになります。

これは日本生命固有の欠陥ではなく、更新型という商品設計の性質です。ただし、契約時にこの説明が十分だったかどうかは担当者によって差があり、不満の声につながっています。

保険料を比較するときの注意点

保険料の高低を判断するには、条件をそろえた見積りで比べる必要があります。

条件をそろえて比べる4つのポイント
  • 保障内容(保険金額・保障期間・特約)をそろえる
  • 更新型と終身型を混ぜて比べない
  • 払込期間(何歳まで払うか)をそろえる
  • 総支払額(月額×払込回数)でも比べる

同じ「医療保険」という名前でも、入院日額、手術給付、先進医療特約の有無で保険料は変わります。月額だけを並べた比較は意味を持ちません。

見積りを取る前に比較の候補を絞りたい場合は、各社の特徴を先に確認しておくと整理しやすくなります。

そして日本生命の場合、保険料の話をするときにもう一つ考慮する要素があります。契約者配当です。次章で確認します。

日本生命はやめた方がいい?│高い保険料は配当で戻ってくるのか

日本生命は「相互会社」という会社形態をとっています。株主がいないため、利益にあたる剰余金は契約者に配当として還元されます。この仕組みが、保険料の実質的な負担に影響します。

ただし配当は約束されたものではなく、決算状況によって金額が変わり、支払われない場合もあります。ここを含めて確認します。

日本生命の配当方針

同社は「お客様配当性向」という独自の指標を設けています。実質的な利益のうち、契約者への配当に回す割合を示すものです。

中期経営計画(2024〜2026年度)では、この目標水準を「安定的に50%程度」から「安定的に60%程度」に引き上げています。

2024年度決算(2025年4月支払開始分)の実績は次のとおりです。

項目 内容
配当準備金繰入額等 3,016億円
うち個別保険の配当準備金繰入額 1,026億円
対象件数 約1,100万件
お客様配当性向 64%(見込み)
増配の状況 個別保険で2年連続の増配。利差益配当は9年ぶりの増配

2026年4月1日に「長期継続配当」を創設

日本生命は2025年5月、これまでの契約者配当に加えて、新しい配当として「長期継続配当」を2026年4月1日から創設すると発表しました。長く契約を続けている契約者に対して、これまでの収支に応じた配当を支払うものです。

対象と条件

  • 2012年4月2日以降の契約が対象
  • 契約日から10年、およびその後5年ごとの契約応当日まで契約が継続していること
  • 「ニッセイみらいのカタチ」を中心とした契約に支払う予定
  • 創設時点(2026年4月1日)ですでに経過10年を迎えている契約には、2026年度に限り経過措置がある
注意点
  • 会社や商品ごとの収支状況等に応じて、配当が「0円」となる可能性があります
  • 2026年4月1日より前に終了した契約には支払われません
  • 年金支払に移行した場合、原則としてその部分は対象外です
  • 具体的な対象契約と配当金額は、2026年7月に開催される総代会で決議され、2026年度以降に支払われる予定です
  • そもそも配当のない「無配当保険」の契約者は対象になりません

どう受け止めればよいか

配当を考慮すると、保険料の実質的な負担は表面の保険料より軽くなる可能性があります。一方で、配当額は事前に確定していません。

したがって、「配当があるから保険料が高くてもよい」と考えるのも、「配当は当てにならないから無意味」と考えるのも、どちらも極端です。実務的には、次のように整理するのが現実的です。

  • 毎月確実に出ていくのは保険料であり、こちらは家計上の固定費として判断する
  • 配当は確定した金額ではないため、あくまで加算要素として見る
  • 自分の契約が配当の対象かどうか(有配当か無配当か、契約日が2012年4月2日以降か)を確認する

自分の契約が配当対象かどうかは、契約内容のお知らせや契約者向けサービスで確認できます。

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なぜ日本生命は「相互会社」なのか|株式会社との違い

日本生命の正式名称は「日本生命保険相互会社」です。第一生命や東京海上日動あんしん生命のような「株式会社」ではありません。この違いは何を意味するのか、整理します。

相互会社とは

保険業法により、生命保険会社は「株式会社」または「相互会社」のいずれかの会社形態をとることが定められています。相互会社は保険業にのみ認められた会社形態です。

相互会社では株主が存在せず、有配当保険の契約者が保険に加入すると同時に、会社の構成員である「社員」になります。ここでいう社員は従業員のことではなく、株式会社の株主に相当する立場です。

契約者全員が集まって意思決定することは現実的でないため、契約者の代表である「総代」が選出され、「総代会」が最高意思決定機関の役割を果たします。日本生命では総代200名が選出され、名簿も公表されています。前章で触れた長期継続配当の金額も、この総代会で決議されます。

株式会社との違い

項目 相互会社 株式会社
株主 いない いる
契約者の立場 有配当契約者は「社員」(構成員) 契約者は契約の相手方のみ
最高意思決定機関 社員総会(実際には総代会) 株主総会
利益の呼び方 剰余金 利益
利益の還元先 契約者への配当(社員配当) 株主への配当と契約者への配当
上場 できない できる
資本の調達 基金(株式会社の資本金に相当) 株式の発行

重要な点として、契約者の保険契約上の権利義務は、相互会社でも株式会社でも違いはありません。保険金の支払い、解約返戻金の扱い、契約の有効性などが会社形態によって変わることはありません。

相互会社の生命保険会社は5社

2026年時点で相互会社の形態をとる生命保険会社は次の5社です。

  • 日本生命保険相互会社
  • 明治安田生命保険相互会社
  • 住友生命保険相互会社
  • 朝日生命保険相互会社
  • 富国生命保険相互会社

かつては相互会社だったものの株式会社に転換した会社もあります。大同生命(2002年)、三井生命(2004年・現在の大樹生命)、第一生命(2010年)です。株式会社化すると株式市場から資金を調達できるようになる一方、株主への還元も必要になります。

日本生命が相互会社を続けている理由

日本生命は自社サイトで、相互会社形態をとる理由を次の2点として説明しています。

  1. 長期的に安定的な経営を行うには相互会社形態が適していると考えるため。生命保険会社は契約者に確実に保険金・給付金を支払うため、長期にわたり財務の健全性を維持し、安定的な剰余をあげる責任があるという説明です。
  2. 契約者配当の充実

株式会社と比較されやすい「資本調達の自由度」については基金の公募証券化等による調達を行い、「会社経営の透明性」についてはコーポレートガバナンスの高度化に取り組むとともに、決算説明会やホームページを通じた情報発信に努めているとしています。

契約者として押さえておきたい違い

会社形態の違いが契約者に関係してくるのは、実質的には次の2点です。

  • 剰余金の行き先:株主がいないため、剰余金は契約者への配当に向けられます。株式会社の場合は株主への配当も必要になります
  • 経営への関与の経路:株主総会ではなく、契約者の代表である総代会を通じた形になります

なお、上場していない相互会社は有価証券報告書を作成しないため、上場企業と同じ形式の情報が開示されるわけではありません。財務情報を確認したい場合は、同社が公表している決算資料やディスクロージャー誌が情報源になります。

日本生命はやめた方がいい?│保険金の支払い能力と格付けを検証

会社の不祥事報道があると気になるのが「保険金は大丈夫なのか」という点です。ここは公表されている数値で確認できます。

格付会社4社の評価

格付けとは、第三者である格付会社が保険会社の保険金支払能力などを評価したものです。日本生命が公表している格付けは次のとおりです(2025年7月1日現在)。

格付会社 評価
格付投資情報センター(R&I)保険金支払能力 AA+
日本格付研究所(JCR)保険金支払能力格付 AA+
S&Pグローバル 保険財務力格付け A+
ムーディーズ 保険財務格付 A1

R&Iは「AA」を保険金支払能力が極めて高く優れた要素があると定義しており、国内格付会社2社からは上位の評価を受けています。なお格付けは保険金の支払いを保証するものではなく、将来変わる可能性があります。

【重要】健全性の指標が2026年3月末から変わりました

ここは誤解が生じやすいポイントなので、少し丁寧に説明します。

保険会社の支払余力を示す指標として、これまでソルベンシー・マージン比率が使われてきました。200%以上が健全性の一つの目安とされ、大手生保は600〜1,000%超という水準でした。「日本生命は900%だから安心」といった説明を目にしたことがあるかもしれません。

これに加えて、2026年3月末から、資産と負債を時価で評価する「経済価値ベースのソルベンシー規制(ESR)」が適用されました。国際的な保険資本基準に対応するために金融庁が導入したものです。

新しい指標では、監督当局が介入する水準が100%に設定されています。従来の200%という目安とは基準そのものが違います。

日本生命の2025年度決算(速報値)における規制ESRは次のとおりです。

  • 連結:195%
  • 単体:204%
指標が切り替わっただけで、健全性の悪化ではありません

数字が「900%」から「200%前後」に下がったように見えますが、これは健全性が悪化したという意味ではありません。 計算方法と基準の異なる、別の指標に切り替わったためです。従来の指標と新しい指標を直接比べても意味がないという点を押さえておいてください。

判断の目安としては、介入水準である100%をどれだけ上回っているかを見ることになります。

万一のときの制度

仮に将来的に生命保険会社が経営破綻するような事態になった場合でも、国内で営業する生命保険会社が加入する「生命保険契約者保護機構」の仕組みがあり、原則として責任準備金の90%までが補償されます。責任準備金は保険会社が将来の支払いに備えて積み立てているお金で、払い込んだ保険料の90%という意味ではありません。

なお、財務の健全性や過去の不祥事を各社で見比べたい方は、判断材料をまとめた記事もあります。

会社の規模

参考として、グループの事業規模も確認しておきます。2025年度のグループの保険・サービス収益は10兆1,450億円(うち保険料等収入9兆4,373億円)です。海外事業では、レゾリューションライフに約1.2兆円を投じて2025年10月に完全子会社化を完了しています。

日本生命はやめた方がいい?│評判・口コミを検証

日本生命の口コミを複数の口コミサイト・顧客満足度調査で確認すると、評価が分かれるポイントははっきりしています。保険料と営業スタイルに不満が集まり、支払い対応とアフターフォローが評価されているという構図です。

評判・口コミを読むときの前提

  • 契約件数が非常に多い会社です。 個人保険・個人年金保険の配当対象は約1,100万件規模で、営業職員は約4.8万人います。母数が大きいぶん、良い体験も悪い体験も件数として多く出てきます
  • 「会社の評価」と「担当者の評価」が混ざりやすい構造です。 担当者が個別に訪問する販売スタイルのため、口コミの多くは担当者個人への評価になります
  • 商品の種類によって評価が違います。 更新型か終身型か、掛け捨てか貯蓄型かで、契約者の感じ方は大きく変わります

良い評判・口コミ

評価されている点 内容の要約
給付金・保険金の支払い対応 請求から支払いまでの対応が早いという評価が目立ちます
契約後のフォロー 契約時だけでなく、その後も担当者が定期的に訪問して契約内容を確認してくれるという声があります
担当者の知識・体制 分からない点は他の担当者を同行させて説明するなど、組織としての層の厚さを感じたという評価があります
保障の組み合わせの自由度 必要な保障を選んで組み合わせられる点を評価する声があります
会社としての安心感 契約が長期にわたるため、経営規模や知名度を安心材料として挙げる契約者が一定数います

悪い評判・口コミ

不満が集まる点 内容の要約
保険料が高い 他社と比べて割高で負担に感じるという声が最も多く見られます
更新時の保険料の上昇 更新のたびに保険料が上がり、上昇率の大きさに不満を持つ契約者がいます
営業訪問がしつこい 定期訪問や勧誘を負担に感じる、断りにくいという声があります
契約内容の理解不足 高齢の家族が内容を十分に理解しないまま貯蓄性の商品に加入していたことを後から知った、というケースが投稿されています
加入前の病気が対象外 加入前に治療した部位が保障対象外となり、必要なときに使えなかったという声があります
担当者による差 対応の質が担当者によって大きく変わるという指摘があります

口コミから読み取れること

不満の内容を並べると、その多くは「商品の仕組みを契約時に理解していなかった」ことに起因しています。

  • 更新型だと知らずに契約し、更新時の値上がりに驚く
  • 貯蓄型を「増える」と理解し、途中解約で元本割れになって驚く
  • 加入前の傷病が保障対象外になる条件(特定部位不担保など)を把握していない

いずれも契約時の説明と確認で防げる内容です。逆に言えば、契約内容を自分で説明できる状態なら、日本生命への不満の大半は発生しにくいと言えます。

いま加入している契約について、更新型か終身型か、次の更新はいつか、保険料はいくらになるかを説明できるかどうか。ここが最初の確認ポイントです。

日本生命の個人年金保険の評判|貯蓄型を検討する前に確認したいこと

日本生命の商品のなかで、評判が特に検索されているのが個人年金保険です。老後資金の準備として勧められることが多く、契約期間が数十年に及ぶため、判断を誤ると影響が長く残ります。

個人年金保険とはどういう商品か

保険料を一定期間払い込み、あらかじめ決めた年齢から年金として受け取る貯蓄型の保険です。死亡保障を主目的とする保険とは性質が異なり、「保険」の形をとった積立に近い商品です。

判断のポイントは次の3つに絞られます。

① 途中で解約すると元本割れの可能性がある

払い込んだ保険料の総額より、解約時に戻ってくる金額が少なくなることがあります。特に契約から数年以内の解約では差が大きくなります。「増えると聞いていたのに減った」という不満は、この仕組みによるものです。

② 予定利率は契約した時点で固定される

貯蓄型の保険は、契約時点の予定利率が契約期間を通じて適用されるのが基本です。低金利の時期に契約した場合、その水準が長く続くことになります。逆に金利が上がった局面で新規契約すると、条件は変わります。自分の契約の予定利率は保険証券や契約内容のお知らせで確認できます。

③ 個人年金保険料控除が使える場合がある

一定の条件を満たす契約は、生命保険料控除とは別枠の「個人年金保険料控除」の対象になります。税負担の軽減を含めて考える必要があるため、単純な返戻率だけで有利・不利を判断すると実態とずれます。

日本生命の個人年金で特に確認すべき点

日本生命の場合、配当の扱いを確認しておく価値があります。有配当の契約であれば、剰余金の一部が配当として還元されます。

ただし2026年4月に創設された「長期継続配当」については、年金の支払いに移行した場合、原則としてその部分は対象外とされています。年金の受け取りが始まると配当の条件が変わる点は、受給開始前に把握しておきたい部分です。

検討・見直しの手順

  1. 保険証券で「予定利率」「払込満了時の受取総額の目安」「解約返戻金の推移」を確認する
  2. 払込総額と受取総額を比べる
  3. 途中解約した場合にいくら戻るかを確認する
  4. 同じ目的(老後資金)を、他の手段と比べた場合どうかを確認する
感情的な解約は避ける

すでに何年も払い込んでいる契約を、感情的に解約するのは合理的ではありません。 解約返戻金が払込総額を下回っている段階での解約は、その差額が確定した損失になります。判断の前に、契約を続けた場合と解約した場合の数字を並べることが先です。

「ニッセイ みらいのカタチ」年金保険の評判と保険料例

「ニッセイ みらいのカタチ」は日本生命の主力商品で、複数の保障を組み合わせて1つの契約として設計する形式の商品です。死亡保障、医療保障、がん保障、年金など、必要な保障を選んで組み合わせます。

組み合わせ型のメリットと注意点

メリットは、必要な保障だけを選べる点です。 不要な保障を外して保険料を抑えられます。

注意点は、契約内容が把握しづらくなる点です。 複数の保障が1つの契約にまとまるため、「どの保障が更新型で、どの保障が終身なのか」「保険料の内訳がどうなっているのか」が分かりにくくなります。口コミで見られる「保険料が上がった理由が分からない」という声は、この構造と関係しています。

契約内容のお知らせで、保障ごとに期間と保険料を分けて確認するのが確実です。

公表されている保険料例

日本生命が公式サイトの配当方針の説明で示している「ニッセイ みらいのカタチ 年金保険(個人)」の例は次の条件です。

項目 内容
被保険者 40歳・男性
保険料 月額31,910円(月払・口座振替扱)

これは配当を説明するための例示であり、すべての契約者に当てはまる金額ではありません。年齢・性別・保障内容・払込期間によって保険料は変わります。実際の金額は個別の見積りで確認する必要があります。

長期継続配当の中心対象になる商品

2026年4月1日に創設された「長期継続配当」は、「ニッセイ みらいのカタチ」を中心とした契約に支払う予定とされています。2012年4月2日以降の契約で、契約日から10年および以降5年ごとの契約応当日まで継続していることが条件です。

具体的な対象契約と配当金額は2026年7月の総代会で決議され、2026年度以降に支払われる予定です。ただし収支状況等によって「0円」となる可能性がある点は同社も明記しています。

保険料が高いと感じたら|解約する前に検討できる4つの方法

「保険料が高いから解約する」という判断の前に、契約を残しながら負担を下げる方法があります。解約は最後の選択肢です。

① 保障額を減額する

保険金額を下げれば保険料も下がります。契約自体は継続するため、加入時の予定利率や保障の条件はそのまま維持されます。

注意点は、減額した部分は元に戻せないことです。減額分は解約したのと同じ扱いになります。

② 一部を解約する

複数の保障を組み合わせている契約であれば、必要性の低い保障だけを外すこともできます。「みらいのカタチ」のような組み合わせ型では現実的な選択肢になります。

③ 払済保険に変更する

以後の保険料の払い込みを止め、その時点の解約返戻金をもとに保障を組み直す方法です。保険料の負担はなくなり、契約は継続します。

注意点は、保障額が下がることと、付いていた特約が消滅する場合があることです。医療保障などの特約が必要な場合は影響を確認する必要があります。

④ 更新のタイミングで見直す

更新型の保障は、更新時が最も見直しやすいタイミングです。更新すれば保険料は上がりますが、この時点で必要保障額を再計算すれば、保障を下げて保険料を抑えられます。

子どもが独立した、住宅ローンを完済した、配偶者が就業を開始したといった変化があれば、必要な死亡保障額は下がっているのが普通です。

解約を選ぶ場合の注意点

解約を選ぶ場合の注意点
  • 貯蓄型の契約では、解約返戻金が払込総額を下回り元本割れになる可能性があります
  • 年齢が上がっている、健康状態が変わっているといった理由で、他社に同条件で入り直せないことがあります
  • 解約から新契約までの間に保障の空白期間が生じないよう、順番に注意が必要です

どの方法が適しているかは契約内容によって変わります。手続きの可否や影響額は、契約している保険会社に確認するのが確実です。複数の保険会社の商品と比べたうえで判断したい場合は、複数社を扱う相談窓口で見てもらう方法もあります。

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日本生命とは?会社概要と業界での位置づけ

日本生命は1889年(明治22年)に創業した、日本で3番目に古い生命保険会社です。登記上の本店は大阪、東京本部は丸の内に置いています。保有契約高・保険料等収入・総資産で国内最大手です。

会社概要

項目 内容
創業 1889年(明治22年)
会社形態 相互会社
社長 朝日智司(2025年4月就任)
会長 清水博
営業職員数 47,755名(2026年3月末)
代理店数 19,110店(うち金融機関295店・2026年3月末)
格付け R&I「AA+」、JCR「AA+」、S&P「A+」、ムーディーズ「A1」(2025年7月1日現在)
グループの保険・サービス収益 10兆1,450億円(2025年度/うち保険料等収入9兆4,373億円)

グループ各社との違い

日本生命は複数の生命保険会社をグループに持っており、販売チャネルによって役割が分かれています。契約を検討する際に混同しやすい部分です。

会社 位置づけ
日本生命 営業職員による対面販売が中心
大樹生命 旧・三井生命。2016年にグループ入り
ニッセイ・ウェルス生命 銀行など金融機関での販売(銀行窓販)を専門とする
はなさく生命 保険代理店や比較サイト経由の販売を担う

「日本生命のグループだから同じ商品」ではありません。取り扱う商品も保険料も別です。

海外事業とグループ再編

日本生命は近年、海外保険会社への出資を拡大しています。中期経営計画(2024〜2026年度)期間中の主な投資として、レゾリューションライフに約1.2兆円(2025年10月に追加出資・完全子会社化を完了)、コアブリッジ・ファイナンシャルに約5,800億円、ニチイホールディングスに約2,100億円を投じています。

経団連会長を輩出している立場

日本生命の元社長・元会長で現在は特別顧問の筒井義信氏が、2025年5月29日付で経団連(日本経済団体連合会)の第16代会長に就任しています。経団連会長が金融界から選ばれたのは初めてで、非上場会社からの起用も前例がありませんでした。

これは日本生命が相互会社であり上場していないことと関係しています。経団連会長は歴代、大手製造業のトップが務めるのが通例とされてきました。

契約者にとって直接の利害はありませんが、同社が財界で占めている位置を示す事実です。

日本生命はやめた方がいい?│過去に公表された不正事案

出向者による情報持ち出し問題のほかにも、日本生命は営業職員による不正事案を過去に公表しています。契約者として知っておく価値があるため、事実として整理します。

2023年:元営業部長による不正契約約80件

2023年6月、横浜北支社の元営業部長が、法令違反を伴う不正契約を約80件取り扱っていたことが公表されました。運転免許証などの本人確認書類を偽造し、保険契約を捏造していたもので、発生期間は2021年4月から2023年3月です。

実態のない保険契約は「作成契約」と呼ばれ、保険業法で禁止されています。公表時点で顧客への金銭的な被害は生じていないとされています。

同社は再発防止策として、管理職層へのコンプライアンス教育の強化、本人確認書類のチェックと顧客宛て確認の仕組みの強化を挙げています。

2021年:営業職員による契約者ポイントの不正利用

2021年2月、営業職員が契約者120人以上が保有する、金券などに交換できる同社発行のポイントを不正に利用していたことが公表されました。被害総額は30万円以上とみられています。顧客訪問時に契約者向けサービスの暗証番号などを把握し、不正にアクセスしていたと報じられています。

業界全体の問題という側面

営業職員による不正は日本生命だけの問題ではありません。生命保険業界では複数の会社で営業職員による金銭の不正受領や不正契約が公表されており、金融庁の監督も強まっています。

契約者側の実務的な対策としては、次の3点が挙げられます。

契約者側でできる3つの自衛策
  • 保険料の支払いは口座振替やクレジットカードなど記録が残る方法にする
  • 担当者個人に現金を渡さない、個人の口座に振り込まない
  • 契約内容のお知らせが届いたら、自分の記憶と一致しているか確認する

なお日本生命は公式サイトで、職員が保険料等の名目で現金を預かること、同社の口座以外への振込を案内すること、特別枠での資金運用を持ちかけることはいずれも禁止していると明示しています。心当たりがある場合は、公式サイトの問い合わせ窓口に連絡する形になります。

【独自調査】保険相談窓口を利用した129名に聞いた「保険会社の営業員への相談に不安を感じるか」

スマートマネーライフ編集部は、保険相談窓口を利用したことがある30代子育て世帯129名を対象に実態調査を行いました。

特定の保険会社の営業職員に相談する場合と、複数社を扱う相談窓口を利用する場合で、契約者の意識にどのような違いがあるのかを尋ねたものです。

キャンペーン利用者92名|保険相談窓口を選んだ理由

129名のうちキャンペーンを利用した92名に、なぜ保険会社の営業職員ではなく保険相談窓口を選んだのかを聞きました(複数回答)。

キャンペーン利用者92名|保険相談窓口を選んだ理由(保険会社営業員の詐欺事件のニュースへの不安が4割超)

調査から見えてきた傾向

保険会社の営業職員から提案を受けて加入する従来の形よりも、特定の保険会社に属さない窓口で複数の商品を比較して自分で選びたいという意識が一定数見られました。

その背景として、生命保険業界で相次いだ営業職員による不正のニュースを挙げた回答が4割を超えています。保険の加入や見直しの行動に、業界全体の報道が影響していると考えられます。

日本生命の営業職員に相談する場合も、提案された内容をそのまま受け入れる必要はありません。提案書を持ち帰り、複数社を扱う窓口で同じ条件の他社商品と比べてから決めるという進め方は可能です。

日本生命はこんな人におすすめ・おすすめしない

ここまでの内容をふまえて、日本生命が向いている人と向いていない人を整理します。

おすすめできる人

  • 担当者に対面で相談したい人。契約後も定期的に訪問してもらえる体制を重視する場合は選択肢になります
  • 保険の手続きを自分で調べて進めるのが負担な人。請求手続きや契約変更を担当者に案内してもらえます
  • 長期で契約を継続する前提の人。長期継続配当の対象は契約から10年以上の継続が条件です
  • 契約先の規模や財務の安定を重視する人。格付けは国内格付会社2社から上位の評価を得ています
  • 家族分をまとめて1社で管理したい人

おすすめしない人

  • 保険料をできるだけ抑えたい人。同じ保障内容ならインターネット専業の保険会社のほうが保険料は低くなる傾向があります
  • 必要最小限の保障だけで十分な人。掛け捨ての医療保険や定期保険だけを求める場合、対面型のコストは負担になります
  • 営業訪問や定期的な連絡を負担に感じる人
  • 自分で複数社を比較してから決めたい人。1社の営業職員からは自社商品の提案しか受けられません
  • 短期間で解約する可能性がある人。貯蓄型は途中解約で元本割れの可能性があります

日本生命以外の生命保険会社も比較したい方は、各社の評判・格付けをまとめた記事で確認できます。

よくある質問(FAQ)

変更を申し出ることは可能です。

営業職員との相性が合わない場合、契約者向けのコールセンターに連絡して事情を伝えることで、担当者の変更を依頼できます。担当者本人に直接伝える必要はありません。

ニッセイコールセンター

項目 内容
電話番号 0120-201-021(通話料無料)
受付時間 月〜金曜日 9:00〜18:00/土曜日 9:00〜17:00(祝日・12/31〜1/3を除く)
つながりやすい時間帯 10:00〜11:30、14:30〜17:00

問い合わせは契約者本人から行う必要があります。契約番号(証券記号番号)またはお客様番号を手元に用意しておくと手続きがスムーズです。9:00〜10:00、11:30〜14:30、17:00〜18:00頃、および日曜・祝日の翌営業日は混雑しやすいとされています。

なお高齢の家族の契約について確認したい場合は、直接オペレーターにつながる「シニアほっとダイヤル」(0120-147-369)が用意されています。

出典:日本生命|お電話でのお問合せ

この問題は保険商品や契約の有効性に関わるものではありません。

2025年に公表された情報持ち出しは、銀行に出向していた社員が出向先である銀行の社内情報を持ち出していたものです。契約が無効になる、保険金が支払われなくなるといった性質の話ではありません。

解約を判断する基準は、報道の有無ではなく次の2点です。

  • いま契約している保障が、現在の自分の状況に合っているか
  • 保険料の負担が家計に対して適正か

貯蓄型の契約を感情的に解約すると元本割れになる可能性があり、年齢や健康状態によって他社に入り直せないこともあります。判断の前に数字を確認することが先です。

契約者の保険契約上の権利義務に違いはありません。

保険金の支払い、解約返戻金の扱い、契約の有効性が会社形態によって変わることはありません。制度上の違いは、株主がいるかどうか、意思決定機関が株主総会か総代会か、剰余金が株主にも配分されるか契約者への配当のみに向かうか、という点です。

日本生命は相互会社形態をとる理由として、長期的に安定的な経営を行うのに適していること、契約者配当の充実の2点を挙げています。あわせて、資本調達については基金の公募証券化等による調達を行い、経営の透明性についてはコーポレートガバナンスの高度化と決算説明会・ホームページを通じた情報発信に努めていると説明しています。

なお上場していないため有価証券報告書は作成されません。財務情報を確認する場合は、同社が公表する決算資料やディスクロージャー誌が情報源になります。

同じグループですが、販売チャネルと取り扱い商品が異なります。

日本生命は営業職員による対面販売、はなさく生命は保険代理店や比較サイト経由の販売、ニッセイ・ウェルス生命は銀行など金融機関での販売を担っています。大樹生命は旧・三井生命で、2016年にグループに加わりました。保険料も商品内容も別のため、グループ内でも比較する価値があります。

保険料そのものを値引きすることはできません。

保険料は保障内容・年齢・性別などから算出されるため、同じ条件であれば担当者による差はありません。負担を下げる方法は、保障額の減額、一部解約、払済保険への変更、更新時の見直しなど、契約内容を変えるアプローチになります。

まとめ|日本生命は「やめた方がいい」のか

日本生命について「やめた方がいい」と言われる理由を整理すると、次の3点でした。

  1. 対面型の販売体制のため、同じ保障内容でも保険料が高くなる傾向がある
  2. 更新型の保障を含む契約では、更新のたびに保険料が上がる
  3. 2025年以降、出向者による情報持ち出し問題が公表・報道されている

一方で、次の点も事実として確認できます。

  • 情報持ち出しで対象となったのは出向先である銀行の社内情報が中心で、契約者の個人情報が流出した事案とは性質が異なります
  • 格付けは国内格付会社2社から「AA+」の評価を得ており、2026年3月末から適用された経済価値ベースの新指標(規制ESR)でも、監督介入水準の100%を上回る水準(連結195%・単体204%)を確保しています
  • 相互会社のため株主への配当がなく、剰余金は契約者配当に向けられます。お客様配当性向の目標は「安定的に60%程度」に引き上げられ、2026年4月1日には「長期継続配当」が創設されています

つまり、「会社が危ないから やめた方がいい」という話ではなく、「保険料と販売スタイルが自分に合うかどうか」という話です。

判断のために確認すべきことは3つです。

  • 自分の契約が更新型か終身型か、次の更新はいつで保険料はいくらになるか
  • 同じ保障内容で他社の見積りを取ると、いくら差が出るか
  • 自分の契約が配当の対象かどうか

そのうえで保険料の負担が重いと感じる場合も、解約の前に減額・一部解約・払済保険・更新時の見直しという選択肢があります。契約を残したまま負担を下げられるケースは少なくありません。

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角田 有紀

角田 有紀 金融・保険ライター

大学卒業後20年間、東京の銀行に勤務。10年にわたり本部で、保険や投資信託の営業推進体制を整備。「商品を“売る”のではなく、資産運用の必要性を自ら実感してお客さまに“提案”できる人材を育成すること」をモットーに、社員のコンサルティング研修や、金融リテラシー向上を目的としたお客さま向けセミナーの、企画・運営に携わった。記事づくりで意識しているのは「自分の家族にも同じ提案ができるか」。自分ゴトとして伝えるコンテンツ作りを目指します。

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