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ソルベンシー・マージン比率ランキング

TOP3
~新基準(ESR)と旧基準それぞれの上位3社・2026年10月2日時点~

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新基準(ESR)|目安100%以上

  1. 1 ライフネット生命 333.7%
  2. 2 はなさく生命 294.0%
  3. 3 大樹生命 292.9%

旧基準|新基準が未公表の会社(参考値)

  1. 1 明治安田トラスト生命 4,635.8%
  2. 2 第一ネオ生命 1,646.8%
  3. 3 SOMPOひまわり生命 995.1%

算定方法が異なるため、新基準と旧基準の数値を並べて比べることはできません。

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【2026年最新】ソルベンシー・マージン比率ランキング|基準変更で何が変わった?各社の公表状況も

角田 有紀 角田 有紀 更新日:
2026年3月末、生命保険会社の健全性を示すソルベンシー・マージン比率が新基準(ESR)に変わりました。いまは新基準を公表した会社と、旧基準の数値しか確認できない会社が混在しています。そのため本記事では、ランキングを新基準と旧基準の2つに分けて掲載します。
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この記事のポイント
  • 2026年3月末に、健全性の指標が新基準(ESR)に変わり、目安は200%以上から100%以上になりました
  • 2026年10月2日時点で新基準を公表しているのは21社です。未公表の11社も、10月中に公表する予定です
  • ESRは高ければ高いほどよい指標ではありません。順位は目安として見てください

新基準と旧基準の数値は比較できません。計算方法そのものが違うためです。本記事では2つのランキングを別々の表に分け、表をまたいだ比較はしていません。

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2026年3月、ソルベンシー・マージン比率の基準が変わった

ソルベンシー・マージン比率は、生命保険会社の健全性を示す行政監督上の指標です。簡単にいうと、大災害や株価の急落など想定を超える事態が起きても、保険金を支払えるだけの備えがあるかを表します。

この指標の計算方法が、2026年3月末(2025年度末)から経済価値ベースの新基準(ESR)に切り替わりました。

旧基準と新基準の比較

旧基準(2024年度末まで) 新基準(2025年度末から)
名称 ソルベンシー・マージン比率(SMR) 経済価値ベースのソルベンシー比率(ESR)
健全性の目安 200%以上 100%以上
数値の水準 1,000%前後の会社も多い 200%前後の会社が多い

法令上の名称は「ソルベンシー・マージン比率」のまま変わっていません。各社の資料でも見出しはそのままなので、数値を見るときは基準日もあわせて確認します。

新基準(ESR)の計算式

ESR = リスクに備える資本 ÷ 想定されるリスク × 100

リスクと同じだけの資本があれば100%です。数値が大きいほど、リスクへの備えに余裕があることを示します。

※資料では、分子の「リスクに備える資本」を適格資本、分母の「想定されるリスク」を所要資本と呼びます。新基準では、資産と負債をすべて現在の時価で評価し直して計算します。

なぜ目安が200%から100%になったのか

結論からいうと、計算式の分母が変わったためです。基準が甘くなったわけではありません。

旧基準 リスクの合計額を2分の1にして分母にする → 数値が大きく出る
新基準 リスクをそのまま分母にし、時価で評価し直す → 数値が小さくなる
だから 目安も200%から100%に変わった

会社の健全性が同じでも、新基準では数値が大きく下がります。金融庁の調査(2025年3月末)では、生命保険会社の平均は旧基準873%、新基準215%でした。

ソルベンシー・マージン比率ランキング|新基準(ESR)公表済み21社

2026年10月2日時点で、新基準の数値を公表している21社です。規制ESR(法令で決められた方法で計算した数値)を掲載しています。

※数値の単純比較には注意が必要です。順位は目安としてご覧ください。

新基準を公表済みの21社一覧

新基準(ESR)を公表済みの生命保険会社21社(2026年10月2日時点)

順位 会社名 ESR 出典
1 ライフネット生命 333.7% 2026年度第1四半期報告
2 はなさく生命 294.0% はなさくレポート2026
3 大樹生命 292.9% 大樹生命の現状2026
4 メディケア生命 274.9% メディケア生命の現状2026
5 オリックス生命 257% オリックス生命の現状2026
6 朝日生命 242.2% 朝日生命の現状(統合報告書)2026 会社情報・資料編
7 アフラック 230.0% コーポレートデータ
8 大同生命 229.2% 大同生命の現状2026
9 明治安田生命 224.0% 明治安田の現況2026【別冊】業績に関する諸資料
10 富国生命(速報値) 210% 2025年度決算のお知らせ
11 住友生命 208.5% 2025年度末ソルベンシー・マージン比率(確報値)の開示
12 日本生命 204.9% 統合報告書2026【資料編】
13 なないろ生命 204.6% ディスクロージャー2026 資料編
14 アクサ生命 202.8% アクサ生命 2026 Annual Report
15 プルデンシャル生命 190.8% プルデンシャル生命の現状2026(ソルベンシー・マージン比率に関する追補資料)
16 FWD生命 190.5% FWD生命 2026(ディスクロージャー誌)
17 太陽生命 184.3% 2026太陽生命の現状(経営諸指標)
18 ジブラルタ生命 183.7% 2025年度におけるソルベンシー・マージン比率について
19 かんぽ生命 179.8% 統合報告書2026
20 チューリッヒ生命 177.3% Annual Report 2026
21 ソニー生命 174.9% ソルベンシー・マージン比率
表の注意事項
  • 基準日はいずれも2025年度末(2026年3月31日)です
  • 会社によって単体・連結・グループの公表単位が異なります。単体の値を優先し、なければ連結、それもなければグループの値を1社1つだけ採用しました。住友生命は単体208.5%で、連結では202.7%です
  • 日本生命・住友生命・朝日生命は、決算発表時の速報値・暫定値ではなく、その後に公表された確定値です
  • 富国生命の210%は監査前の速報値です。確定値は2026年10月末までに開示される予定です
  • ESRは金利など経済環境の影響で変動します。順位の上下が、そのまま健全性の優劣を示すわけではありません

「規制ESR」と「内部管理ESR」は別の数値

ESRには2種類あります。規制ESRは、法令で決められた方法で計算する数値で、ソルベンシー・マージン比率にあたります。内部管理ESRは、各社が自社の前提で計算する社内管理用の数値です。

同じ会社でも、2つの数値は一致しません。

  • ソニー生命:規制ESR 174.9%、内部管理のESR 162%(いずれも2026年3月末)
  • 明治安田生命:規制ESR 単体224.0%・連結213.4%、内部モデルを使ったグループESR 208.7%(いずれも2025年度末)

ライフネット生命・朝日生命・富国生命なども両方の数値を公表しています。種別を揃えずに並べても比較にならないため、ランキングには規制ESRだけを載せています。

ソルベンシー・マージン比率ランキング|旧基準11社(新基準は未公表)

2026年10月2日時点で、新基準の数値をまだ公表していない11社です。旧基準による過去の数値を参考値として掲載します。

※新基準のランキングとは比較できません。

新基準が未公表の11社一覧(旧基準の参考値)

新基準が未公表の生命保険会社11社|旧基準の参考値(2026年10月2日時点)

順位 会社名 比率(旧基準) 基準日 出典
1 明治安田トラスト生命 4,635.8% 2025年12月末 2025年度第3四半期業績のお知らせ
2 第一ネオ生命 1,646.8% 2025年12月末 健全性
3 SOMPOひまわり生命 995.1% 2025年12月末 2025年度第3四半期業績のお知らせ
4 東京海上日動あんしん生命 937.2% 2025年12月末 2025年度決算のお知らせ
5 SBI生命 849.5% 2025年3月末 ANNUAL REPORT 2026
6 第一生命 831.8% 2025年12月末 健全性
7 メットライフ生命 775.8% 2025年12月末 健全性の指標
8 三井住友海上プライマリー生命 661.6% 2025年3月末 決算ハイライト
9 三井住友海上あいおい生命 654.0% 2025年3月末 ディスクロージャー2026(会社データ)
10 楽天生命 534.7% 2025年3月末 楽天生命の現状2026
11 第一フロンティア生命 420.2% 2025年3月末 アニュアルレポート2026

未公表は健全性の低さを意味しません

未公表の11社が、公表済みの21社より健全性が低いわけではありません。新基準の報告期限が2026年10月末まで猶予されており、公表時期が違うだけです。

11社とも、決算資料やディスクロージャー誌などで2026年10月中の公表を予定しています。新基準の数値で比べたい場合は、10月末以降に各社の公表資料をご確認ください。

公表時期が会社によって違う理由

新基準は2026年3月末から適用されています。ただし、2025年度末の数値を公表する期限は、経過措置により2026年10月末まで延ばされています。

そのため、各社は数値を出すタイミングと資料を選べます。

  • 決算発表で公表:日本生命・住友生命などは、5〜6月の決算発表時に速報値を出しました
  • 決算後に別の資料で公表:ジブラルタ生命とプルデンシャル生命は、決算資料では「後日開示」とし、2026年8月27日に新基準の数値を公表しました
  • ディスクロージャー誌に掲載:FWD生命は「FWD生命 2026」に新基準の数値を載せています
  • 10月の追補版で公表予定:第一生命・第一ネオ生命・第一フロンティア生命は、アニュアルレポート2026に載せず、10月の追補版で示す予定です

なお、第一ライフグループは2026年8月31日に、グループの規制ESRを198%(速報値)と発表しました。これは海外子会社を含むグループ全体の数値で、第一生命単体の数値ではありません。

比率だけで保険会社を選べない3つの理由

健全性の数値は判断材料のひとつですが、これだけで保険会社は決められません。理由は3つあります。

  1. 比率が高くても破綻した例がある
    過去には、比率が200%を上回っていた状態で破綻した保険会社があります。この指標は、将来の支払いを保証するものではありません
  2. 基準日と公表単位が会社ごとに違う
    旧基準の参考値は、基準日が2025年3月末から2025年12月末まで分かれています。単体・連結・グループの別も揃っていません
  3. 保障内容や保険料とは別の指標である
    健全性が高いことと、自分に合った保障を適正な保険料で得られることは別の問題です

会社ごとの詳細は、ランキング表の会社名から各社の記事をご覧いただけます。

ESRの数値の見方

100%を下回るとどうなるか

ESRが100%を下回ると、早期是正措置の対象になります。金融庁は低下の要因なども踏まえ、必要に応じて業務改善命令などを出します。

本記事で新基準の数値を掲載した21社は、いずれも100%を上回っています。

ESRは高いほどよいわけではありません

各社には目標とする数値の幅(ターゲットレンジ)があり、単純に数値が高ければよいわけではありません。下限を割り込めば資本の積み増しが必要です。一方、上限を大きく超えると、資本を十分に活かせていないと受け止められることがあります。

ESRの水準の目安

レンジより上 資本を十分に活かせていないと見られることがある
ターゲットレンジ 各社が目標とする幅(例:日本生命200〜270%、朝日生命220〜260%)
レンジより下 資本の積み増しが必要になる
100%未満 早期是正措置の対象

※日本生命と朝日生命の目標は、内部管理ESRに対するものです。ランキングに掲載した規制ESRとは別の数値です。

数値は経済環境によって上下します

新基準では、資産と負債を時価で評価します。金利が動くと負債の評価額も変わるため、ESRは経済環境によって上下します。前年より低下しても、それだけで経営の悪化を示すわけではありません。

生命保険会社が破綻したらどうなる?

生命保険会社が破綻しても、契約がその場で消えるわけではありません。国内で営業する生命保険会社はすべて「生命保険契約者保護機構」に加入しており、契約は救済会社などに引き継がれます。

補償されるのは、原則として責任準備金の90%までです。責任準備金は、保険会社が将来の支払いのために積み立てているお金です。払い込んだ保険料の90%ではありません。

また、引き継ぎの際に予定利率が引き下げられるなど、保険金額や年金額が減る場合があります。

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よくある質問

2026年は、新基準と旧基準の2つに分けて見る必要があります。

新基準(ESR)を公表済みの21社では、ライフネット生命(333.7%)、はなさく生命(294.0%)、大樹生命(292.9%)が上位です(2026年10月2日時点)。未公表の11社は旧基準の参考値しかなく、新基準の表とは比較できません。順位は目安としてご覧ください。

数値の低下が、そのまま経営の悪化を意味するわけではありません。

新基準では、旧基準にあった「リスクを2分の1にする」計算がなくなりました。そのため、健全性が同じでも数値は大きく下がります。金融庁の調査でも、生命保険会社の平均は旧基準873%、新基準215%でした(2025年3月末)。

公表の有無と、健全性の高い低いは別の問題です。

新基準の報告期限は2026年10月末まで猶予されています。未公表の11社も、いずれも10月中の公表を予定しています。新基準で比べたい場合は、10月末以降に各社の資料を確認するのが確実です。

新基準では100%が監督上の基準です。

100%を下回ると早期是正措置の対象になります。ただし、数値は高ければ高いほどよいわけではありません。各社は目標とする幅を定めており、日本生命は200〜270%、朝日生命は220〜260%としています(内部管理ESR)。

公表データから「この会社は避けるべき」と一律に言える基準はありません。

新基準の数値を確認できた21社は、いずれも100%を上回っています。また、仮に破綻しても、原則として責任準備金の90%までは生命保険契約者保護機構が補償します。会社選びでは、保障内容・保険料・支払い時の対応もあわせて比べることが大切です。

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調査概要と出典

調査概要
  • 対象:国内で営業する生命保険会社42社(数値を確認できた32社を掲載)
  • 方法:各社の決算資料・ディスクロージャー誌・ニュースリリースと金融庁の資料を確認
  • 確認日:2026年9月17日。新基準の公表状況と速報値・暫定値は2026年10月2日に再確認
  • 掲載ルール:規制ESRを優先し、単体→連結→グループの順に1社1つの数値を採用

※未公表の11社の新基準の数値は、2026年10月中に順次公表される予定です。最新の状況は各社の公式サイトでご確認ください。

角田 有紀

角田 有紀 金融・保険ライター

大学卒業後20年間、東京の銀行に勤務。10年にわたり本部で、保険や投資信託の営業推進体制を整備。「商品を“売る”のではなく、資産運用の必要性を自ら実感してお客さまに“提案”できる人材を育成すること」をモットーに、社員のコンサルティング研修や、金融リテラシー向上を目的としたお客さま向けセミナーの、企画・運営に携わった。記事づくりで意識しているのは「自分の家族にも同じ提案ができるか」。自分ゴトとして伝えるコンテンツ作りを目指します。

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