メインコンテンツへ
Smart Money Life

一部アフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

【2026年版・徹底比較】ほけんの窓口と保険クリニックの違いは?評判口コミ&取扱保険会社すべてを比較

角田 有紀 角田 有紀 更新日:

ほけんの窓口と保険クリニック。どちらも全国に店舗を構える来店型の保険ショップで、相談は何度でも無料です。設立年もほぼ同じで、外から見ると同じ業態に見えます。

スマートマネーライフ編集部は、両社が扱う保険会社60 社を1社ずつ突き合わせました。あわせて同じ5つの市区町村で店舗検索と予約カレンダーを実測し、予約フォームに何を入力させられるかまでたどっています。

結果として見えたのは、優劣ではなく規模と相談スタイルの違いでした。

結論:ほけんの窓口と保険クリニック、どっちがいい?

どちらも相談は無料で、取扱保険会社も一覧の掲載社数は52 社と54 社でほぼ並びます。選び分けるなら、見るべきは次の点です。

  • 近くに店舗があった方が良い、当日や翌日に相談したい → ほけんの窓口
  • その場で複数商品を一覧比較したい、運営会社の数字を四半期ごとに確かめたい → 保険クリニック

会社の規模は倍以上違います。店舗数は693 店舗と307 店舗で2.3 倍の差があり、そのうち本部が直接運営する直営店の比率も70.6%と35.2%で大きく異なります(基準日はいずれも2026年6月末)。

一方で保険クリニックには、来店型では珍しい特徴が2つあります。相談時に複数商品を一覧比較する自社システムを持っていることと、運営会社が東証グロース上場で決算を法定開示していることです。どちらが優れているかではなく、近くにあるか、どう相談したいかで決めるのが現実的です。

ほけんの窓口をおすすめする人|店舗が見つけやすく、当日枠も残りやすい

ほけんの窓口をおすすめする人

  • まず近くに店舗があることを最優先したい
  • 当日や翌日など、できるだけ早く相談したい
  • 自動車保険や火災保険など、店頭で新規契約できる損害保険の選択肢を広く見たい
  • 予約時にアンケートに答えたくない

ほけんの窓口の特徴

  • 全国693 店舗(うち直営489 店舗)で、来店型では最大規模(2026年6月末)。
  • 取扱52 社はすべて条件表記のない「取扱」で、店頭で新規契約できる社数では保険クリニックを20 社上回る(2026年9月9日確認)。
  • 実測した5つの市区町村のうち3つで当日の予約枠が残っていた(2026年9月11日確認)。
  • 年間の総相談件数は109 万件(2026年6月期)、営業収益は497 億円(2025年6月期)。

ほけんの窓口

全国に693店舗!保険相談窓口の最大手

保険クリニックをおすすめする人|その場で一覧比較でき、運営会社は上場企業

保険クリニックをおすすめする人

  • 相談の場で複数商品を一覧表で見比べたい
  • 運営会社の決算が四半期ごとに開示されている会社を選びたい
  • 苦情件数や利益相反の方針まで公表しているかを判断材料にしたい
  • 予約前にフリガナも生年月日も渡したくない

保険クリニックの特徴

  • 全国307 店舗(直営108・FC199)。運営会社は株式会社アイリックコーポレーションで、東証グロース上場(証券コード7325)です(2026年6月末)。
  • 相談時に使う自社開発の『保険IQシステム』に25 社・220 商品以上が登録されており、条件を入力すると一覧で比較できます(2026年9月11日確認)。
  • 予約フォームは10 欄・8問でほけんの窓口と同じ軽さ。フリガナ欄すらありません(2026年9月11日確認)。
  • 顧客満足度・苦情件数・継続率を自社サイトで公表しています(2024年7月〜2025年6月)。

保険クリニック

保険IQシステムで複数の保険商品を一括比較

【比較一覧表】ほけんの窓口vs保険クリニック

決算期も集計期間も社ごとに異なります。各行の数値は、末尾に記載した時点のものです。決算期はどちらも7月〜6月ですが、公表されている最新期が1年ずれています(ほけんの窓口=2025年6月期、保険クリニック=2026年6月期)。

比較項目 ほけんの窓口ロゴ 保険クリニックロゴ
運営会社 ほけんの窓口グループ株式会社
(非上場)
株式会社アイリックコーポレーション
(東証グロース・証券コード7325)
設立 1995年4月
(保険ショップ1号店は2000年3月)
1995年7月24日
(来店型1号店は1999年12月)
資本金 5 億円 13 億5,478 万円(2025年6月末)
従業員数 3,673 名(2025年6月末) 643 名(連結・2025年6月末)
(外、平均臨時雇用者164 名)
店舗数 693 店舗(2026年6月末)
(直営489・パートナー163・提携銀行41)
307 店舗(2026年6月末)
(直営108・FC199/公式サイト表示は310 店舗)
直営店の比率 70.6% 35.2%
対応形式 店舗/オンライン/訪問(エリア限定)/電話 店舗/オンライン/訪問(一部店舗のみ)
取扱保険会社数
(一覧の掲載ベース)
52 社
(生保30・損保21・少額短期1)
54 社
(生保30・損保22・少額短期2)
うち店頭で新規契約できる社数 52 社
(条件表記なし)
35 社
(通信販売のみ12・法人向けのみ3・新規取扱なし4を除く)
相談時の比較システム 記載なし 『保険IQシステム』
(登録25 社・220 商品以上)
相談実績の公表範囲 全693 店舗の年間総相談件数
(2025年度。件数は本文に記載)
直営108 店のみの来店数・成約件数
(2026年6月期。FC199 店ぶんは非公開)
売上高・営業収益 497 億76 百万円
(2025年6月期)
連結109.6 億円
(2026年6月期。うち保険クリニック事業は58.2 億円=53.1%)
苦情件数の公表 公表なし あり
(お客さまの声410 件のうち苦情85 件・2024年7月〜2025年6月)
手数料水準の開示 あり
(マージン率等の情報提供PDF)
なし
(利益相反管理方針は独立ページで公開)
相談料 無料 無料(何度でも)
当日のWeb予約 店舗による
(実測5条件中3条件で当日枠あり)
構造的に不可
(カレンダーの当日列は電話案内。実測9店舗すべて)
行政処分歴 確認範囲内で該当なし 確認範囲内で該当なし
この表の出典

【ほけんの窓口vs保険クリニック】どんなサービス?

ほけんの窓口とは|693店舗の店舗型最大手

ほけんの窓口グループ株式会社が運営する来店型の保険ショップです。1995年4月設立、2000年3月に1号店を開設し、2026年6月末で全国693 店舗と来店型では最大規模です。

ただし内訳を見る必要があります。直営は489 店舗、残りはパートナー店163 店舗と提携銀行店舗41 店舗です。2025年度の年間総相談件数は109 万件、契約者数は207 万人と公表されています(出典:VALUE REPORT 2026・2026年10月9日確認)。お預かりしている契約件数は386 万件です(出典:VALUE REPORT 2025・2026年9月10日確認)。

保険クリニックとは|運営会社は東証グロース上場のアイリックコーポレーション

青と白の看板の来店型保険ショップで、2026年6月末で全国307 店舗(公式サイトの表示は310 店舗・2026年9月11日確認)を展開しています。

ここは会社名に注意が必要です。「保険クリニック」はサービス名で、運営会社は株式会社アイリックコーポレーションです。1995年7月24日設立、1997年12月に生命保険・損害保険の乗合代理店として営業を開始し、1999年12月に来店型の1号店(現・保険クリニック文京本郷店)を開きました。2018年9月に東証マザーズへ上場し、2022年4月にグロース市場へ移行しています(出典:有価証券報告書 第30期・公式会社概要、2026年9月11日確認)。

設立は1995年7月で、ほけんの窓口グループの1995年4月とほぼ同時期です。来店型の1号店も1999年12月と2000年3月で数か月しか違いません。どちらかを「後発」と呼べる関係ではありません。

相談スタイルの違い|保険クリニックは自社システムで一覧比較する

両社でもっとも性格が違うのが、相談の進め方です。保険クリニックは『保険IQシステム』という自社開発の比較・分析システムを相談の中心に据えています。希望条件を入力すると複数商品が一覧で出てくる仕組みで、その結果を「保険まるわかりシート」として持ち帰れます。

「54社を比較できる」ではありません

数字が2種類あるため、混同しないでください。店頭で取り扱う保険会社は54 社ですが、『保険IQシステム』に登録されている保険会社は25 社・220 商品以上です(公式KPIでは登録商品236 種類・2025年9月現在)。

この2つの数字の関係は公式資料で説明されていないため、編集部としては「54社をシステムで一覧比較できる」とは書けません。いずれも出典付きでそのまま並べます(出典:アイリックコーポレーション 保険販売事業・保険クリニック 取扱保険会社一覧、2026年9月11日確認)。

ほけんの窓口側には、これに相当するシステムの公表がありません。相談を担当するのは「ライフパートナー」と呼ばれる自社の社員で、統合報告書にも比較ツールの記載はありません(出典:VALUE REPORT 2025・2026年9月10日確認)。

つまり「一覧表で並べて見たい」というニーズには、保険クリニックのほうが仕組みとして応えています。ただしシステムに登録されている25 社が取扱54 社のどこを占めるかは公表されていないため、気になる保険会社がある場合は来店予定の店舗に事前確認してください。

なお保険クリニックの相談担当者のうち、FP資格保有者の割合は63.1%と公表されています(2025年6月現在・保険募集に従事している社員が対象)。ほけんの窓口は同種の比率を公表していません。

【ほけんの窓口vs保険クリニック】店舗網と相談体制の違い

店舗数は2.3倍差、直営比率は70.6%と35.2%

まず規模を並べます。店舗数はほけんの窓口693 店舗に対し保険クリニックが307 店舗で、差は2.3 倍です(基準日はいずれも2026年6月末)。

より性格が出るのは内訳のほうです。

区分ほけんの窓口
2026年6月末
保険クリニック
2026年6月末
直営店489 店舗108 店舗
加盟店(FC・パートナー店)163 店舗199 店舗
提携銀行の店舗41 店舗該当なし
合計693 店舗307 店舗
直営店の比率70.6%35.2%

保険クリニックは3分の2が加盟店(FC店)で、これは別法人が運営する店舗です。ほけんの窓口は逆に約7割が直営です。加盟店は運営会社・従業員・研修体制が本部と異なるため、「同じ看板でも運営主体が違う店がある」割合は保険クリニックのほうが高いことになります。FC加盟の登録企業数は105 社です(2026年6月末)。

「直営が74店から108店に急増」は誤りです

保険クリニックの決算短信には直営108 店舗(前期末比+21)とありますが、前期の有価証券報告書では直営74 店舗と別枠のライフアシスト運営13 店舗に分かれていました。2026年6月期の「直営」にはライフアシスト運営店が合算されています。

したがって正しくは「直営+ライフアシスト運営で87 店舗から108 店舗へ(+21)」です。増加要因は決算短信に「新規出店や2025年7月及び2025年12月に実施した事業譲受などの影響」と明記されています(2026年9月11日確認)。

都道府県のカバー範囲

保険クリニックは公式店舗一覧に出現する都道府県を数えると42/47都道府県(89.4%)で、青森・秋田・岡山・香川・高知の5県に店舗がありません(2026年9月11日確認)。

ほけんの窓口側は全国分の店舗検索を回していないため、同じ基準のカバー率は未取得です。並べられる数字がないので、この行は空欄にせず「未取得」と書いています。実測した5都道府県の店舗数は後述の実測パートにあります。

相談実績は「公表している範囲」が違う

ここは並べてはいけない数字なので、先に理由を書きます。

109万件と40,078件は比較できません

ほけんの窓口が公表する年間の総相談件数109 万件は、693 店舗の全店ベースです(2025年度=2025年7月〜2026年6月。ただしパートナー店・提携銀行店の相談を含むかは統合報告書に明記がありません)。

保険クリニックが公表する来店数40,078 件は、直営108 店舗だけの数字です(2026年6月期・前期比+30.8%)。FC店199 店舗ぶんの来店数は公表されていません。

分母が違う以上、「27倍の差がある」といった書き方は成立しません。比較できるのは公表範囲の違いそのものです。ほけんの窓口は全店の相談件数を、保険クリニックは直営店部門の来店数と成約件数を出しています。

保険クリニックが同時に公表している成約件数は22,865 件(2026年6月期・前期比+20.0%)で、来店数に対する割合は57.0%です。ほけんの窓口は成約件数を公表していないため、この指標も並べられません。

比較できる数字もあります。従業員1人あたりの売上高は、ほけんの窓口13.6 百万円、保険クリニック14.7 百万円です。どちらも2025年6月期の売上を2025年6月末の従業員数で割った値で、分子と分母の期末が一致しています(ほけんの窓口=497億76百万円÷3,673名、保険クリニック=連結94億25百万円÷連結643名)。ただし保険クリニックの分子は連結売上で、保険ショップ以外の事業を含みます。

予約受付と営業時間

電話の受付時間はほけんの窓口が9:00〜19:00(表記により9:00〜17:30もあり、土日祝も受付可)、保険クリニックが9:00〜19:00で定休日は年末年始のみです(いずれも2026年9月9日確認)。土日祝はどちらも対応しています。

ただし店舗の営業時間は店舗ごとに異なります。ほけんの窓口新宿サブナード店は10:30〜21:00・年中無休(施設休館日に準ずる)でした(2026年9月10日確認)。保険クリニックの店舗も定休日は「施設に準ずる」とされており、実測時には新宿靖国通り店と大阪駅前店が休業日表示でした(2026年9月11日確認)。来店前に店舗ページで確認してください。

訪問相談は両社とも全店対応ではありません。ほけんの窓口は「エリア限定」、保険クリニックは「訪問相談が可能な店舗もございます」と案内しています(いずれも2026年9月9日確認)。

【ほけんの窓口vs保険クリニック】メリット・デメリット

ほけんの窓口のメリット・デメリット

  • メリット:店舗数が693 店舗と最も多く、近くに1店舗ある確率が高い。直営比率70.6%で運営主体が揃いやすい。店頭で新規契約できる保険会社が52 社と広く、損害保険21 社はすべて条件表記なし。実測5条件中3条件で当日枠が残っていた。手数料のマージン率を情報提供PDFで公開している。
  • デメリット:運営会社が非上場のため、決算は年1回の統合報告書での任意開示にとどまる。苦情件数を公表していない。取扱保険会社が店舗ごとに異なる。少額短期保険は1 社しか扱っていない。日時選択が店舗ページ側にあるため、店舗を先に決めきる必要がある。

保険クリニックのメリット・デメリット

  • メリット:『保険IQシステム』で複数商品を一覧比較でき、結果を持ち帰れる。運営会社が東証グロース上場で、有価証券報告書と決算短信が定期的に開示される。苦情件数・顧客満足度・継続率・FP資格保有率まで自社サイトで公表している。利益相反管理方針を独立ページで公開している。予約フォームは10 欄・8問で、フリガナも生年月日も聞かれない。
  • デメリット:店舗が307 店舗で、5県には店舗がない。3分の2が別法人運営のFC店で、その運営指標は公表されていない。当日のWeb予約が構造的にできない(電話案内になる)。店頭で新規契約できるのは35 社で、54 社のうち19 社は通信販売のみ・法人向けのみ・新規取扱なしのいずれか。予約フォームで「どこで知ったか」の回答が必須。

迷ったときの選び方

  • 近くに店舗があるかを最優先したい → 店舗数693 店舗のほけんの窓口のほうが見つかりやすい。
  • できるだけ早く相談したい → 当日枠が残る可能性があるほけんの窓口。保険クリニックの当日予約は電話のみ。
  • 店頭で損害保険も新規契約したい → 条件表記のない損保21 社のほけんの窓口。
  • その場で複数商品を一覧表で見比べたい → 『保険IQシステム』のある保険クリニック。
  • 会社の数字をどこまで確かめられるかを重視したい → 公開している中身が違います。法定開示の頻度と範囲は上場している保険クリニック、手数料水準の開示はほけんの窓口、苦情件数の公表は保険クリニックです。

なおどちらも無料なので、両方に相談してから決めても構いません。提案内容を見比べるのが最も確実です。

【ほけんの窓口vs保険クリニック】独自調査│評判・口コミ

両社の評判については、編集部が実施した調査の規模がまったく釣り合っていません。同じ表に並べられる条件が揃っていないため、それぞれの調査概要を明示したうえで別々に扱います。

ほけんの窓口の評判|利用者200名アンケート

編集部は、過去3年以内にほけんの窓口の店舗で相談した200 名にアンケートを実施しました(本調査2025年2月20日、調査機関:アイブリッジ株式会社、インターネット調査)。

独自調査(n=200・2025年2月)の主な結果
  • 相談が「とても役に立った」29.5%、「役に立った」46.0%。合計75.5%が役に立ったと回答。
  • 69.5%が「しつこい営業はなかった」と回答。
ほけんの窓口の保険相談は役に立ったか|利用者200名アンケートの回答比率
相談が役に立ったかを5段階で聞いた結果(n=200・2025年2月・アイブリッジ株式会社)

また30代子育て世帯894 名の実態調査(2026年4月10日、アイブリッジ株式会社)では、相談窓口やFPに自分から相談して加入した層のほうが、知人紹介や金融機関の営業で加入した層より保険リテラシーが高い傾向が出ています。

保険クリニックの評判|編集部の調査は根拠に使えません

自社調査を引用しない理由

編集部が保険クリニックについて実施したアンケートは回答者3 名で(調査機関:株式会社マクロミル、インターネット調査)、実施時期の記録も残っていません。

n=3は比率としても傾向としても扱えない規模です。ほけんの窓口の200 名と並べれば読者を誤らせるため、この記事では保険クリニックの口コミを編集部データから語ることはしません。代わりに、両社が自ら公表している数字を並べます。

保険クリニックは、直営店舗で申し込んだ顧客を対象とした自社調査の結果を公表しています。

指標(保険クリニック)値集計期間・条件
顧客満足度90.8%2025年7月〜2026年6月/直営店舗で申込みした顧客/0〜10の11段階(評価8以上の割合)/回収7,112 人
推奨意向89.5%同上
お客さまの声の受付件数466 件
(うち苦情111 件)
同上
FP資格保有者占率66.9%2026年6月現在/保険募集に従事している社員

出典:アイリックコーポレーション お客さま本位の業務運営方針の取組状況(2026年9月30日更新分・2026年10月5日確認)。いずれも自社調査です。

ほけんの窓口側の自社調査にあたるのは、直営244 店舗を対象とした覆面調査(2024年10月〜11月、インパクトフィールド株式会社)で、「感動+満足」91.0%が公表されています。ただし保険クリニックの90.8%は申込客へのアンケート、ほけんの窓口の91.0%は覆面調査員による評価で、測っているものが別です。91.0%と90.8%を並べて「ほけんの窓口のほうが高い」と読むことはできません。

継続率も並べられません

両社とも生命保険の継続率を公表していますが、測定期間が違います。保険クリニックは24か月時点で96.4%(IQA24か月継続率・2026年6月現在)、ほけんの窓口は13ヶ月目で97.2%(2025年度)です。

一般に期間が長いほど継続率は下がるため、96.4%と97.2%を比べて「保険クリニックのほうが低い」と読むのは誤りです。この記事では同じ表に載せません。

保険クリニックは別途、全店の契約者アンケート(n=3,315・2025年8月1日〜2026年7月31日・自社調べ)も掲載していますが、満足度の数値が画像内にあるため編集部では数値を取得できていません(2026年9月11日確認)。

相談窓口の口コミ・ランキング表記を見るときの注意点

相談窓口の口コミは、担当者の力量に評価が左右されること、投稿者が相談者か関係者か判別できないこと、投稿時期が古く体制変更が反映されていない場合があることから、そのまま鵜呑みにできません。調査主体・調査時期・回答数が示されているものを選んでください。この記事でn=200とn=3を同じ表に並べていないのは、そのためです。

「◯万人が選んだ」「No.1」といった受賞・ランキング表記にも同じ注意が要ります。スクリーニングにかけた人数と、実際に回答した人数はまったく別の数字だからです。数万人を対象にしたと読める表記でも、実際の有効回答が数百人ということは珍しくありません。

編集部は調査主体・有効回答数・PR表記の確認が取れなかった第三者ランキングの受賞表記は、両社とも本記事では採用していません(2026年9月11日確認)。この記事で使っているのは、各社の公式開示資料・法定開示資料と、編集部が実測・調査した数字だけです。

ほけんの窓口

全国に693店舗!保険相談窓口の最大手

保険クリニック

保険IQシステムで複数の保険商品を一括比較

【ほけんの窓口vs保険クリニック】取扱保険会社を徹底比較!

両社が扱う保険会社の全リスト(○×表)

一覧に掲載されている社数はほけんの窓口52 社、保険クリニック54 社です。両社を合わせた60 社を1社ずつ突き合わせました(2026年9月9日確認)。

保険クリニックの列には条件を併記しています。同社の一覧は54 社のうち19 社に「通信販売のみ取扱い」「法人向けのみ(店舗取扱なし)」「新規取扱いなし」と注記があり、掲載されていても店頭で新規契約できるとは限らないためです。ほけんの窓口の一覧にはこの種の注記がありません。

保険会社 種別 ほけんの窓口ロゴ 保険クリニックロゴ
FWD生命生保○○
SBI生命生保○○
SOMPOひまわり生命生保○○
T&Dフィナンシャル生命生保○○
なないろ生命生保○○
はなさく生命生保○○
アクサ生命生保○○
アフラック生保○○
エヌエヌ生命生保○○
オリックス生命生保○○
ジブラルタ生命生保○○
ソニー生命生保○○
チューリッヒ生命生保○○
ニッセイ・ウェルス生命生保○○
(新規取扱なし)
プルデンシャルジブラルタファイナンシャル生命生保○○
マニュライフ生命生保○○
メットライフ生命生保○○
メディケア生命生保○○
三井住友海上あいおい生命生保○○
三井住友海上プライマリー生命生保○○
住友生命生保○○
日本生命生保○○
明治安田トラスト生命生保○○
(新規取扱なし)
明治安田生命生保○○
朝日生命生保○○
東京海上日動あんしん生命生保○○
第一ネオ生命生保○○
第一フロンティア生命生保○○
ライフネット生命生保○×
大樹生命生保○×
フコク生命生保×○
第一生命生保×○
AIG損保損保○○
Chubb損保損保○○
(法人向けのみ)
SBI損保損保○○
(通信販売のみ)
SOMPOダイレクト損保損保○○
(通信販売のみ)
au損保損保○○
(通信販売のみ)
あいおいニッセイ同和損保損保○○
アクサ損保損保○○
(通信販売のみ)
アメリカンホーム医療・損保損保○○
(新規取扱なし)
ジェイアイ傷害火災保険損保○○
(通信販売のみ)
スター・インデムニティ・アンド・ライアビリティ・カンパニー損保○○
(法人向けのみ)
セコム損保損保○○
ソニー損保損保○○
(通信販売のみ)
三井ダイレクト損保損保○○
(通信販売のみ)
三井住友海上火災保険損保○○
損害保険ジャパン損保○○
東京海上日動火災保険損保○○
楽天損保損保○○
(通信販売のみ)
アニコム損保損保○×
エイチ・エス損保損保○×
キャピタル損保損保○×
東京海上ダイレクト損保損保○×
チューリッヒ保険損保×○
(通信販売のみ)
ニューインディア保険会社損保×○
(法人向けのみ)
共栄火災海上保険損保×○
(新規取扱なし)
日新火災海上保険損保×○
第一アイペット損保損保×○
(通信販売のみ)
アイアル少短少額短期○○
(通信販売のみ)
ソニー少短少額短期×○
(通信販売のみ)

出典:ほけんの窓口 取扱保険会社一覧、保険クリニック 取扱保険会社一覧(いずれも2026年9月9日確認)。比較まとめサイトは参照していません。

52社対54社が、20社対3社に変わる

数え方を変えると結論が逆転します。まず一覧の掲載社数をそのまま数えた表です。

種別
(掲載ベース)
ほけんの窓口
の掲載数
保険クリニック
の掲載数
両社に
掲載
ほけんの窓口
だけ
保険クリニック
だけ
生命保険30 社30 社28 社2 社2 社
損害保険21 社22 社17 社4 社5 社
少額短期保険1 社2 社1 社0 社1 社
合計52 社54 社46 社6 社8 社

この表だけを見ると、「6社対8社でほぼ互角、むしろ保険クリニックのほうがやや多い」と読めます。ところが保険クリニックの一覧には条件付きが19 社あります。店頭で新規契約できるものだけに絞ると、こうなります。

種別
(新規契約可ベース)
ほけんの窓口 保険クリニック 両社で
契約可
ほけんの窓口
だけ
保険クリニック
だけ
生命保険30 社28 社26 社4 社2 社
損害保険21 社7 社6 社15 社1 社
少額短期保険1 社0 社0 社1 社0 社
合計52 社35 社32 社20 社3 社

掲載ベースの「6社対8社」が、新規契約可ベースでは「20社対3社」になります。重複率も76.7%から58.2%へ18.5 ポイント下がります。掲載社数だけを比べた比較は、保険クリニックの実態を大きく取り違えます。

この記事が新規契約可ベースを主表にしている理由

保険クリニックが自ら一覧に書いている「通信販売のみ取扱い」12 社・「法人向けのみ(店舗取扱なし)」3 社・「新規取扱いなし」4 社は、いずれも店舗の相談で新規に加入できない会社です。店舗に相談しに行く読者にとって意味があるのは、後者の数え方です。

ただしこれは保険クリニックの開示が丁寧だから見える差でもあります。ほけんの窓口の一覧には同種の注記がないため、52 社すべてが店頭で新規契約できるかを一覧から確かめることはできません。厳密には同じ基準の数字ではない点も併記しておきます。

差がつく20社と3社の中身|ほぼ損害保険

新規契約可ベースで差がつく社の内訳です。

  • ほけんの窓口だけで新規契約できる20 社:うち15 社が損害保険です(au損保・アクサ損保・アニコム損保・エイチ・エス損保・キャピタル損保・ジェイアイ傷害火災保険・スター・インデムニティ・アンド・ライアビリティ・カンパニー・ソニー損保・三井ダイレクト損保・東京海上ダイレクト損保・楽天損保・SBI損保・SOMPOダイレクト損保・Chubb損保・アメリカンホーム医療・損保)。残りは生命保険4 社(ライフネット生命・大樹生命・ニッセイ・ウェルス生命・明治安田トラスト生命)と少額短期1 社(アイアル少短)です。
  • 保険クリニックだけで新規契約できる3 社:フコク生命・第一生命・日新火災海上保険です。第一生命を店頭で扱っているのは保険クリニック側だけで、これは規模の大きい生命保険会社としては目立つ違いです。

生命保険だけで見ると30 社対28 社、うち26 社が共通で、重複率は81.2%です。生命保険の見直しが目的なら、どちらを選んでも比較できる顔ぶれはほぼ同じになります。差が出るのは損害保険で、自動車保険や火災保険まで店頭でまとめて見たいならほけんの窓口という整理になります。

同じ基準の数字ではない点に注意

この表を読むときの必須の注意点

1|店舗によって取扱が異なります。ここまでの社数は本部が公表している一覧にもとづきます。保険クリニックは「取扱保険会社・保険商品は店舗(代理店)ごとに異なります」と明記しており、サイトのPR表記も「約50社」です。ほけんの窓口も同旨を明記しており、実際に新宿サブナード店の店舗ページでは取扱が生命保険30 社・損害保険18 社でした(2026年9月10日確認)。本部一覧の損保21 社とは3 社の差があります。

2|保険クリニックの店舗の3分の2はFC店です。FC店は別法人が運営しており、そこでの取扱が本部一覧と一致するかは公表されていません。

3|『保険IQシステム』の登録は25 社です。取扱54 社とは別の数字で、両者の関係は公表されていません(前述)。

特定の保険会社を検討している場合は来店予定の店舗で扱っているか事前に確認してください。

【ほけんの窓口vs保険クリニック】予約のしやすさは?

編集部が両社の予約導線を実際にたどりました。予約は確定させず手前で離脱しています。実測日は項目ごとに異なるため、各見出しに明記します。

同じ住所で検索してヒットした店舗数(2026年9月9日)

同じ5つの市区町村で、両社の公式店舗検索にヒットした数です。

検索条件 ほけんの窓口 保険クリニック
東京都新宿区6 店舗2 店舗
大阪市北区4 店舗3 店舗
名古屋市中区3 店舗0 店舗
札幌市中央区4 店舗1 店舗
福岡市博多区2 店舗3 店舗
都道府県計(東京都)108 店舗48 店舗
都道府県計(大阪府)51 店舗22 店舗
都道府県計(愛知県)45 店舗14 店舗
都道府県計(北海道)20 店舗5 店舗
都道府県計(福岡県)31 店舗18 店舗

名古屋市中区の0は取得失敗ではなく実測値です。保険クリニックの愛知県の店舗一覧に中区の見出しがありません。福岡市博多区だけは保険クリニックのほうが多く(3 店舗対2 店舗)、店舗網は都道府県単位で見ても市区町村単位で見ても一様ではありません。

なお、ほけんの窓口の件数は公式検索が自ら表示する件数、保険クリニックの件数は店舗リンクを重複排除して数えた値です(保険クリニックのサイトは件数を表示しません)。集計方法が違う点は差し引いて読んでください。

最短で予約できた日時(2026年9月11日)

同じ5つの市区町村について、両社の予約カレンダーを4週間分取得し、Web上で確定できる最も早い枠を読み取りました。

エリアほけんの窓口保険クリニック
東京都新宿区9月11日(金)19:009月12日(土)10:00
大阪市北区9月11日(金)19:009月12日(土)10:00
名古屋市中区9月12日(土)10:00該当なし(店舗なし)
札幌市中央区9月11日(金)20:009月12日(土)10:00
福岡市博多区9月12日(土)10:009月12日(土)10:00

測れた4エリアすべてで、保険クリニックの最短枠は翌日10:00でした。ほけんの窓口は3エリアで当日の枠が残っています。

ただし店舗差も大きく、保険クリニックの大阪市北区ではディアモール大阪店が翌日10:00なのに対し、同じ区内の大阪駅前店は当日が休業日で9月24日11:00と2週間の開きがありました。「社として早い・遅い」ではなく「その店舗が空いていたか」という読み方が正確です。

保険クリニックは当日予約がWebで取れない(空き状況ではなく設計の違い)

この差は空き状況ではありません。予約システムの設計です。

保険クリニックの予約カレンダーは、当日の列が「お電話でご確認ください 0120-366-929」という結合セルで潰されています。編集部が測定した9 店舗すべてで同じ構造でした(2026年9月11日確認)。例外的にららぽーと福岡店だけ当日20:30・21:00のセルが存在しましたが、いずれも「予約不可」で押せません。

つまり保険クリニックで当日相談したい場合、Webでは完結せず電話が必要です。空いているかどうかとは別の話で、そもそもWeb予約の入口がその日には開いていないということです。

一方ほけんの窓口は、当日枠がカレンダー上に出ます。実測では新宿区・大阪市北区・札幌市中央区の3条件で当日枠が残っていました(2026年9月11日確認)。

ほけんの窓口の「当日予約可能」バッジは当日の空き状況ではない

ただしほけんの窓口の側にも、読み違えやすい表示があります。店舗一覧では、測定対象となった19 店舗すべてに「当日予約可能」バッジが表示されます。しかし空き枠を1店舗ずつ実測すると、実際に当日の枠が取れたのは6 店舗だけでした(2026年9月11日確認)。名古屋市中区の3 店舗と福岡市博多区の2 店舗は当日が全滅しています。

前日の2026年9月10日には、新宿サブナード店でも同じ現象を観測しました。バッジは表示されていましたが当日の全14 枠が埋まっており、最短は翌9月11日10:30でした。翌日には同店で当日枠が復活しています。

このバッジは「その店舗が当日予約を受け付ける運用かどうか」という店舗の属性であって、その日の空き状況ではありません。当日に相談したい場合は、バッジではなくカレンダーの枠を直接確認してください。

予約フォームの差|入力負荷は同等、画面数が2つと4つ

入力の重さはほぼ同じでした(2026年9月11日、ほけんの窓口=新宿サブナード店、保険クリニック=新宿店で測定)。

入力項目ほけんの窓口保険クリニック
氏名(漢字)○○
氏名(フリガナ)○×(欄なし)
電話番号○○
メールアドレス○○
性別××
生年月日××
郵便番号・住所××(来店相談では非表示)
職業・世帯年収××
希望の連絡方法×○(必須)
相談方法の選択×(任意の要望欄のみ)○(必須)
どこで知ったか(集客経路)×○(必須・9択+その他)
来店経験の有無○(任意)×
個人情報の同意チェック○×(規約は本文掲示のみ)
可視入力欄/設問/画面数10 欄/8問/2画面10 欄/8問/4画面
日時選択の位置店舗ページフォームの1画面目

どちらも予約前に求めるのは氏名・電話番号・メールアドレスだけです。性別・生年月日・郵便番号・職業・世帯年収は両社とも聞きません。入力欄の数も設問数も同じ10 欄・8問でした。

違いは3点です。

  • 画面数:ほけんの窓口は「入力→完了」の2画面。保険クリニックは「日時選択→情報入力→内容確認→送信完了」の4画面です。入力量が同じでも、確認画面がある分だけクリック数が増えます。
  • フリガナ:保険クリニックには氏名のフリガナ欄がありません。入力は1つ軽くなります。
  • 集客経路の質問:保険クリニックは「保険クリニックをお知りになったきっかけ」を必須で聞きます(インターネット/通りがかり・看板/以前相談した/紹介/チラシ・ティッシュ/新聞・雑誌/TV・ラジオ/イベント・セミナー/その他の9択)。相談に必要な情報ではなく、店舗側の集客管理のための設問です。
実測からわかったこと

入力負荷で両社に差はありません。差が出るのは画面の構成と、当日予約が取れるかどうかです。

ほけんの窓口は日時選択が店舗ページ側にあるため店舗を先に決めきる必要がありますが、決まっていれば入力は2画面で終わります。保険クリニックはフォームの1画面目で日時を選ぶので店舗ページに戻らずに済む一方、当日枠はそもそもカレンダーに出ません。

また保険クリニックの予約フォームには個人情報の同意チェックボックスがなく、規約は本文掲示のみでした(2026年9月11日確認)。

ほけんの窓口

全国に693店舗!保険相談窓口の最大手

【ほけんの窓口vs保険クリニック】相談当日の流れ・用意するもの

予約から相談までのステップ

ほけんの窓口は、店舗ページのカレンダーから日時を選び、氏名・電話番号・メールアドレスを入力して予約します。予約が確定した時点で日時が決まっているため、当日までのやりとりは基本的に発生しません。当日はその場で決める必要はなく、持ち帰って検討できます。

保険クリニックは、店舗ページの「ネットで無料相談予約」からカレンダーに入り、日時を選んでから氏名・連絡先・希望の連絡方法・きっかけを入力し、内容確認を経て送信します。当日に相談したい場合はWebではなく電話(0120-366-929・9:00〜19:00)になります。

相談の進め方にも違いがあります。

  • 保険クリニックは相談時に『保険IQシステム』で条件を入力し、複数商品を一覧化した「保険まるわかりシート」を作成します。
  • ほけんの窓口は担当の「ライフパートナー」が対応します。比較ツールの公表はありません。
  • どちらも相談は何度でも無料です。
  • 保険クリニックは相談後の再来店者数(7,035 人・2024年7月〜2025年6月)を公表しており、複数回の相談が前提の設計になっています。

持っていくもの・所要時間

どちらも、次のものが手元にあるとスムーズです。

  • 加入中の保険証券(複数社ある場合はすべて)。
  • ねんきん定期便(老後資金の話をする場合)。
  • 家計の収支がわかるもの(毎月の支出の概算)。
  • 本人確認書類(その場で申込まで進む可能性がある場合)。

保険クリニックは条件を入力して一覧比較する進め方のため、「保障はいくら必要か」「毎月いくらまで払えるか」の概算を先に決めておくと、出てくる候補が絞られて話が早くなります。ほけんの窓口の店舗では、ねんきん定期便を持参すると公的年金の受取見込みを試算できると案内されています。

当日に断りたくなったときの伝え方

その場で契約する義務はありません。「今日は情報収集だけにしたいので持ち帰って検討します」「家族と相談してから決めたいので資料だけいただけますか」と伝えれば十分です。

ほけんの窓口の独自調査(n=200・2025年2月)では69.5%が「しつこい営業はなかった」と回答しています。保険クリニック側について、編集部は同種の調査データを持っていません(回答者3 名のため使えません)。同社が公表している数字では、お客さまの声410 件のうち苦情が85 件でした(2024年7月〜2025年6月・自社集計)。

【ほけんの窓口vs保険クリニック】企業情報・開示姿勢

上場企業と非上場企業|開示の頻度と義務が違う

この比較でもっとも構造的な違いがここです。保険クリニックの運営会社アイリックコーポレーションは東証グロース上場(証券コード7325)で、有価証券報告書と決算短信を定期的に開示する義務があります。ほけんの窓口グループは非上場で、年1回の統合報告書「VALUE REPORT」による任意開示です。

ただし上場企業の数字は「保険ショップの数字」ではありません。ここを取り違えないでください。

連結109.6億円は保険クリニックの売上ではありません

アイリックコーポレーションの2026年6月期の連結売上高は109.6 億円ですが、そのうち保険クリニック事業は58.2 億円(53.1%)です。残りはFA事業(訪問型・法人営業などの保険募集チャネル)22.8 億円、ソリューション事業13.8 億円、システム事業14.9 億円で、連結売上のおよそ半分は保険ショップ以外です。

さらに2026年6月期からセグメント区分が変わりました。従来の3区分(保険販売/ソリューション/システム)から4区分(保険クリニック/FA/ソリューション/システム)になっており、旧「保険販売事業」と新「保険クリニック事業」は範囲が違います(FA事業が分離されたため)。過年度と並べるときは組替後の数値を使う必要があります(出典:2026年6月期 決算短信・2026年9月11日確認)。

保険クリニック事業単体では売上58.2 億円・セグメント利益9.18 億円で、前期比+21.4%の増収です。保険ショップ事業そのものは伸びています。

決算の推移(3期)

まずアイリックコーポレーションの連結決算です。決算期は7月〜6月で、第29期=2024年6月期、第31期=2026年6月期にあたります。

科目
(アイリックコーポレーション連結)
第29期
2024年6月期
第30期
2025年6月期
第31期
2026年6月期
売上高79.2 億円94.2 億円109.6 億円
経常利益5.4 億円7.5 億円7.1 億円
当期純利益
(親会社株主帰属)
3.5 億円4.4 億円3.9 億円

売上高は+16.3%と伸びていますが、営業利益は△5.2%、当期純利益は△9.8%の増収減益です。理由は決算短信に「店舗数の増加に伴う人件費及び地代家賃の増加に加え、来店数増加に向けマーケティング活動を強化」と明記されています。直営店を21 店舗増やしたことの先行投資と読める説明です(出典:2026年6月期 決算短信・2026年9月11日確認)。

自己資本比率は60.8%(2026年6月期)で、5年前の84.8%からは下がっています。ただし純資産額は36.3 億円から39.8 億円へ増えており、比率の低下は子会社取得や出店投資による総資産の増加によるものです。「財務が悪化した」という読み方は正確ではありません。

比較対象として、ほけんの窓口グループの決算も並べます(決算期は同じ7月〜6月ですが、公表されている最新期は1年前の2025年6月期です)。

科目
(ほけんの窓口グループ)
2023年6月期2024年6月期2025年6月期
営業収益424 億円469 億円497 億76 百万円
経常利益78 億円89 億円105 億60 百万円
当期純利益51 億70 百万円61 億78 百万円68 億3 百万円

営業収益は前期比+6.1%、当期純利益は+10.1%の増収増益です(出典:VALUE REPORT 2025・2026年9月10日確認)。売上規模は保険クリニックの連結の約4.5 倍、保険クリニック事業単体との比較なら約8.6 倍ですが、決算期が1年ずれている点と、ほけんの窓口の営業収益にもパートナー店運営サポート・金融商品仲介業・銀行代理業などが含まれる点は差し引いてください。

開示している中身が正反対

「どちらが透明か」ではなく、開示している中身が違います。

開示項目ほけんの窓口保険クリニック
決算の開示年1回の統合報告書(任意開示)有価証券報告書・決算短信(法定開示)
手数料水準マージン率等の情報提供PDFを公開非公開
利益相反管理方針統合報告書内で言及独立ページで公開(2026年7月1日制定)
苦情件数公表なしお客さまの声410 件のうち苦情85 件
顧客満足度覆面調査「感動+満足」91.0%
(直営244店・2024年10〜11月・自社発注)
申込客アンケート88.7%
(回収2,047 人・自社調査)
FP資格保有率公表なし63.1%(2025年6月現在)
募集人数非公開非公開
加盟店の運営指標非公開非公開(FC199店ぶん)

収益モデルはどちらも保険会社からの手数料です。ほけんの窓口は会社概要ページからマージン率等の情報提供PDFを公開しており、保険クリニックは利益相反管理方針のなかで「当グループの手数料収入が高い商品を優先して推奨する場合」を利益相反リスクとして明記しています。相談が無料である理由は両社で同じです。

情報発信の体制|署名と日付の有無が違う

オウンドメディアの作りにも差があります。ほけんの窓口は各記事に最終更新日を明示し、外部FP会社に監修を委託しています(サンプル2記事とも監修者はFPサテライト株式会社所属のFP・2026年9月10日確認)。記事本数は270 本です。

保険クリニック側は記事系393 本とニュース202 本を公開していますが、記事単位の著者・監修者クレジットが確認できず、公開日・更新日の表示もありません(2026年9月11日確認)。

更新頻度は「測定不能」です

保険クリニックの更新頻度について、編集部は「更新されていない」とは書きません。測る手段がないだけです。

同社の公式サイトマップはSEOクロールツールで生成されており、全3,359 URLの更新日(lastmod)が一律でクロール実行日になっています。CMSが出力した更新日ではないため使えません。記事本文にも日付表示がないため、公開情報から更新頻度を測る方法がありません(2026年9月11日確認)。

公開日が取れる唯一の系列はニュース欄で、2026年4月〜8月は月2〜4本でした。ただし内容は直近20本の大半が新店オープン告知とキャンペーン告知で、保険の解説記事ではありません。

動画では差がはっきりします。公式YouTubeチャンネルの登録者数はほけんの窓口5,750 人(動画59 本・直近投稿は1か月前)、保険クリニック236 人(動画55 本・直近投稿は2025年2月5日)です(いずれも2026年9月10日〜11日確認)。保険クリニックのチャンネルは約19 か月更新が止まっています。

テレビCMは両社とも展開しています(ほけんの窓口=宮舘涼太さん出演、保険クリニック=藤岡弘、および藤岡ファミリー出演)。保険クリニックはラジオ番組も関東・関西で放送しています。

第三者認定と行政処分歴

生命保険協会の「生命保険乗合代理店業務品質評価運営」については、両社とも認定を取得した実績があります。

  • ほけんの窓口:「ほけんの窓口(直営店)」として2023年に取得(2026年3月31日まで有効。一部パートナー店・提携銀行店を除く)。
  • 保険クリニック:2023年2月に初回認定、以降更新。生命保険協会の掲載文には「当社が運営する直営店として90店を出店しております」とあり、FC店199 店舗が認定範囲に含まれるかは公表資料から確認できません。
2026年4月以降の認定状態は未確認です

両社とも、編集部が確認できた有効期限は2026年3月31日までです。それ以降の認定状態は本記事の確認時点(2026年9月11日確認)では確かめられていません。

「現在認定を受けている」とは書けないため、過去に取得した事実としてのみ記載しています。任意の制度であり、未取得や失効が品質の低さを意味するわけでもありません。

行政処分歴については、関東財務局「金融機関等に対する行政処分」の公表分を1件ずつ確認し、両社とも該当はありませんでした(ほけんの窓口=2026年9月10日確認、保険クリニック=2026年9月11日確認)。

ただしこの確認には範囲の限界があります。他の財務局や金融庁本庁の公表分は未確認です。また保険クリニックのFC店199 店舗(加盟企業105 社)とほけんの窓口のパートナー店163 店舗はいずれも別法人の代理店で、そこへの処分は運営会社名では掲載されないため、この確認では捕捉できません。「処分歴ゼロ」という包括的な言い方はどちらにも使えません。

よくある質問

数え方で変わります。一覧の掲載社数はほけんの窓口52社、保険クリニック54社で保険クリニックのほうが2社多いですが、保険クリニックの一覧は54社のうち19社に「通信販売のみ取扱い」12社・「法人向けのみ(店舗取扱なし)」3社・「新規取扱いなし」4社という注記が付いています。店頭で新規契約できるものだけに絞ると52社対35社で、ほけんの窓口だけが20社、保険クリニックだけが3社になります(2026年9月9日確認)。なお保険クリニックだけが店頭で扱うのはフコク生命・第一生命・日新火災海上保険の3社です。

できるとは書けません。店頭で取り扱う保険会社は54社ですが、『保険IQシステム』に登録されている保険会社は25社・220商品以上と公表されています(公式KPIでは登録商品236種類・2025年9月現在)。この2つの数字の関係は公式資料で説明されていないため、編集部では「54社をシステムで一覧比較できる」とは記載していません(2026年9月11日確認)。

それは運営会社アイリックコーポレーションの連結売上高です(2026年6月期)。このうち保険クリニック事業は58.2億円で、連結の53.1%にあたります。残りはFA事業・ソリューション事業・システム事業で、連結売上の約半分は保険ショップ以外です。また2026年6月期からセグメント区分が3区分から4区分に変わっており、旧「保険販売事業」と新「保険クリニック事業」は範囲が違うため、過年度と単純に並べられません(2026年9月11日確認)。

比べられません。ほけんの窓口が公表しているのは全693店舗ベースの年間総相談件数109万件(2025年度)、保険クリニックが公表しているのは直営108店舗だけの来店数40,078件(2026年6月期)です。保険クリニックのFC店199店舗ぶんの来店数は公表されていないため、分母がそろいません。公表範囲そのものが違うと理解してください。

その読み方はできません。測定期間が違います。ほけんの窓口の97.2%は契約から13ヶ月目の継続率(2025年度)、保険クリニックの96.5%は24か月時点の継続率(IQA24か月継続率・2025年6月現在)です。一般に期間が長いほど継続率は下がるため、この2つを並べて優劣を判断することはできません。

ほけんの窓口です。保険クリニックは予約カレンダーの当日列が「お電話でご確認ください」の結合セルになっており、Webでは当日予約が構造的に取れません(測定した9店舗すべて・2026年9月11日確認)。空き状況ではなく予約システムの設計差です。ほけんの窓口は実測した5つの市区町村のうち3つで当日枠が残っていました(新宿区19:00・大阪市北区19:00・札幌市中央区20:00)。保険クリニックで当日相談したい場合は電話(9:00〜19:00)になります。

できるとは限りません。2026年9月11日に測定した19店舗すべてにバッジが表示されていましたが、空き枠を実測すると当日の枠が取れたのは6店舗だけでした。バッジは店舗が当日予約を受け付ける運用かどうかという属性であって、その日の空き状況ではありません。カレンダーの枠を直接確認してください。

どちらも氏名・電話番号・メールアドレスだけです。性別・生年月日・郵便番号・職業・世帯年収は両社とも聞きません。可視入力欄は10欄、設問は8問で同じでした。違いは、ほけんの窓口が氏名のフリガナを求めるのに対し保険クリニックにはフリガナ欄がないこと、保険クリニックは「保険クリニックをお知りになったきっかけ」を必須で聞くこと、画面数が2画面と4画面であることです(2026年9月11日確認・ほけんの窓口は新宿サブナード店、保険クリニックは新宿店で測定)。

編集部が保険クリニックについて実施したアンケートは回答者3名で、実施時期の記録もないため、この記事では口コミの根拠に使っていません。同社が自ら公表している数字としては、顧客満足度88.7%・推奨意向88.1%(いずれも2024年7月〜2025年6月・直営店舗で申込みした顧客・回収2,047人・自社調査)、お客さまの声410件のうち苦情85件があります。いずれも自社調査である点を踏まえて読んでください。

全国では、ほけんの窓口693店舗(2026年6月末)に対し保険クリニック307店舗(2026年6月末)で2.3倍の差があります。ただし地域差があり、編集部が同じ5つの市区町村で実測したところ、福岡市博多区だけは保険クリニック3店舗・ほけんの窓口2店舗と逆転していました(2026年9月9日確認)。保険クリニックは青森・秋田・岡山・香川・高知の5県に店舗がありません(42/47都道府県・2026年9月11日確認)。

編集部が比較できるデータを持っていないため、判断できません。事実として言えるのは、保険クリニックの307店舗のうち直営は108店舗(35.2%)、FC店が199店舗(加盟企業105社)であること、FC店は別法人が運営しており来店数・従業員数・募集人数のいずれも公表されていないこと、生命保険協会の認定範囲にFC店が含まれるかも公表資料から確認できないことです(2026年6月末時点・2026年9月11日確認)。ほけんの窓口は693店舗のうち直営が489店舗(70.6%)です。

関東財務局「金融機関等に対する行政処分」の公表分を1件ずつ確認したところ、両社とも該当はありませんでした(ほけんの窓口=2026年9月10日確認、保険クリニック=2026年9月11日確認)。ただし他の財務局や金融庁本庁の公表分は未確認です。また保険クリニックのFC店199店舗とほけんの窓口のパートナー店163店舗はいずれも別法人の代理店で、そこへの処分は運営会社名では掲載されないため、この確認では捕捉できません。

まとめ

両社とも来店型の保険ショップで、相談は無料、予約前に渡す個人情報も氏名・電話番号・メールアドレスだけで同じです。違いは規模と、相談の進め方と、何を公開しているかにありました。

  • 店舗数693 店舗で近くに見つかりやすく、当日枠が残ることもあり、店頭で新規契約できる保険会社が52 社と広いのがほけんの窓口。運営会社は非上場で、決算は年1回の任意開示です。
  • 『保険IQシステム』でその場で一覧比較でき、運営会社が上場企業として決算を法定開示し、苦情件数まで公表しているのが保険クリニック。307 店舗で5県に店舗がなく、当日のWeb予約は構造的に取れません。

取扱保険会社は、掲載ベースでは52 社対54 社ですが、店頭で新規契約できるものに絞ると52 社対35 社(ほけんの窓口だけ20 社・保険クリニックだけ3 社)になります。ただし生命保険だけなら26 社が共通で、選択肢の広さに実質的な差はありません。差が出るのは損害保険です。

近くに店舗があるか、当日・翌日に相談したいか、一覧表で見比べたいか。この3点で決めて構いません。どちらも無料なので、両方に相談して提案を見比べるのが最も確実です。

他社も含めて比べたい方は保険相談窓口おすすめランキングもご覧ください。

角田 有紀

角田 有紀 金融・保険ライター

大学卒業後20年間、東京の銀行に勤務。10年にわたり本部で、保険や投資信託の営業推進体制を整備。「商品を“売る”のではなく、資産運用の必要性を自ら実感してお客さまに“提案”できる人材を育成すること」をモットーに、社員のコンサルティング研修や、金融リテラシー向上を目的としたお客さま向けセミナーの、企画・運営に携わった。記事づくりで意識しているのは「自分の家族にも同じ提案ができるか」。自分ゴトとして伝えるコンテンツ作りを目指します。

\ どちらも相談は無料 /