経緯を時系列で整理

アフラック情報漏洩、経緯の時系列

日付 出来事
6月25日 システム管理責任者が不正アクセスを検知。契約者専用サイトなどシステムの一部を停止
6月30日 約438万人(うち銀行口座情報も含むのは約23万人)の顧客情報が流出したと発表(第一報)。金融庁が報告徴求命令を発出
7月10日 顧客に情報流出の通知文書を郵送開始(口座情報が含まれる方から優先)
7月13日 「お詫びとお知らせ(第二報)」を公表。不正アクセスの発生時期が6月10日(当初発表より5日早い)と判明。漏えい件数を約440万人(うち口座情報を含むのは約22万人)に修正。関係する金融機関との連携を開始したことも公表
7月末ごろ 原因分析や再発防止策をまとめた報告書を金融庁に提出予定

実は2週間以上、外部から見られる状態だった

発生時期が5日早かったことの意味

当初「不正アクセスは6月15日発生」とされていましたが、社内調査の結果、実際には6月10日から始まっていたことが判明しました。担当者がシステムを停止した6月25日まで、2週間以上にわたって外部からの侵入者が顧客情報を閲覧できる状態が続いていたことになります。

発見が遅れた期間が長いほど、情報が実際に外部でどう使われたかを完全には追跡しきれないリスクも高まります。現時点で不正利用は確認されていませんが、「確認されていない」ことと「今後も悪用されない」ことは別だという前提で備えるのが安全です。

X(旧Twitter)でも、件数の変更に驚く声が上がっていました。

@futfukNow1

どうなってるの❓ここ?
アフラック顧客情報流出、2万人増の440万人に 口座情報流出は1万人減

契約者本人でなくても対象になりうる

7月13日の発表で見落としやすいのが、漏えいした情報の範囲が「契約者本人」だけではないという点です。契約者の情報に加えて、被保険者(保障の対象になっている人)の氏名・生年月日・性別、受取人の氏名、そして「第二連絡先」として登録している家族などの氏名・生年月日・性別・住所・電話番号も対象に含まれることが明記されました。

つまり、自分がアフラックと契約していなくても、家族の契約の「被保険者」「受取人」「緊急連絡先」になっている場合は、情報が漏れている可能性があるということです。契約者本人だけでなく、家族全体で気にかけておく必要があります。

また、保険料振替口座の情報が漏えいしていることを受けて、アフラックは関係する金融機関と順次連携を開始し、二次被害の防止に取り組んでいることも公表されました。

補償はどうなるのか

現時点でアフラックから、金銭的な補償についての具体的な発表はありません。対応としては、対象者への「お詫び状の送付」と「コールセンターでの相談受付」、そして金融機関との連携による二次被害防止が中心です。口座情報が漏れた方は、7月13日の発表で約22万人(第一報の約23万人から修正)とされています。

過去の同種の事案(他社の情報漏洩など)では、後日お詫びの品(金券等)が送付されるケースもありますが、今回それがあるかどうかは、7月末に金融庁へ提出予定の報告書以降の続報を待つ必要があります。

問い合わせ先

不審な連絡を受けた場合や、保険料振替口座で不審な取引が気になる場合は、以下のアフラックの窓口に連絡しましょう。

本件に関するお問い合わせ

コールセンター:0120-332-856
受付時間:月〜金 9:00〜18:00/土日祝 9:00〜17:00(年末年始を除く。受付時間は状況により変更される場合があります)

詳しいFAQは、アフラック公式サイトのFAQページでも確認できます。

契約者が今すぐ確認すべきこと

  1. お詫び状が届いているか確認する:口座情報が対象の方から優先して発送されています。届いていなくても、対象外とは限らないため公式サイトの続報も確認しましょう
  2. 口座の取引履歴を確認する:直近1〜2カ月分の入出金に、見覚えのない取引がないかチェックしましょう
  3. アフラックを名乗る不審な連絡に注意する:情報が漏れているからこそ、本物らしく見える詐欺の電話・メール・SMSが届く可能性があります。リンクは踏まず、上記のコールセンター番号にかけ直しましょう
  4. 他のサービスと同じパスワードを使っていないか見直す:万一のパスワード流出を想定し、使い回しがあれば変更しましょう
  5. 家族の契約の「被保険者」「受取人」「緊急連絡先」になっていないか確認する:契約者本人でなくても対象になっている可能性があります

解約を考えている方がいざアクセスしようとしても、システム停止でログインできない、というケースも起きているようです。

@zwdayo

アフラック解約しよーって思ったら情報漏えいで利用できませんでログインできなかった、いーん😭

解約や見直しを検討する場合も、あわてて動く前に、まずはコールセンターなど公式の窓口で状況を確認するのが安全です。

金融機関を狙うサイバー攻撃、実は増えている

今回の一件は、アフラック1社だけの問題ではありません。国内の金融機関を狙ったサイバー攻撃は、足元で増えているといわれています。口座情報の漏洩を受けて、実際に取引のある銀行側も確認対応に追われているのが実情です。

各社もこれを受けて対策を強化しています。端末内に暗号鍵を生成する「パスキー」という認証方式を必須化する動きが広がっており、これはパスワードを使わない分、フィッシング詐欺などで盗まれにくいという特徴があります。損保ジャパンも同様に金融庁から報告徴求命令を受けた経緯があり、再発防止策を策定して対応しています。

つまり、今回のような情報漏洩は「特定の1社が特別に脆弱だった」という話ではなく、金融業界全体が直面している構造的なリスクだと捉えた方が実態に近いです。

自分の身は自分で守る、という心構え

セキュリティ意識は、平時から持っておくことが大切です。こうした事件が増えるたびに「怖いからやめる」と考えるのではなく、対策を積み重ねることでリスクを減らす、という考え方が現実的です。企業側がどれだけセキュリティ対策を強化しても、それを活かせるかどうかは私たち利用者の意識にもかかっています。

具体的な対策として今、金融機関を中心に広がっているのが「パスキー」という認証方式です。従来のパスワードや二段階認証と比べて、何が違うのか整理してみましょう。

パスワード・二段階認証・パスキーの比較

認証方式 仕組み フィッシングへの強さ 弱点
パスワードのみ 自分で決めた文字列を入力 弱い:偽サイトに入力してしまうと、その場で盗まれる 使い回しや推測されやすい文字列だとリスクが高い
パスワード+二段階認証(SMS等) パスワードに加え、その都度届く番号も入力 中程度:パスワード流出だけでは突破されにくい 巧妙な偽サイトで番号も同時に入力させられると破られる場合がある
パスキー認証 端末内に生成した暗号鍵を、指紋・顔認証やPINで呼び出す(パスワード自体を使わない) 強い:入力する文字列がなく、正しいサイトのURLでしか鍵が働かない仕組み 対応していないサービスもある、機種変更時は移行手続きが必要

パスワードは「覚えている文字列」を入力する仕組みなので、偽サイトにだまされて入力してしまえば、その場で盗まれてしまいます。二段階認証はその一段先の対策ですが、偽サイトが本物そっくりに作られていると、確認コードまで同時に盗まれてしまうケースもあります。一方、パスキーは端末の中に生成された鍵を使い、しかも正しいサイトでしか機能しない仕組みになっているため、フィッシング詐欺そのものが成立しにくい、という違いがあります。

自分が使っている金融機関・保険会社のサイトで、二段階認証やパスキーが設定できる場合は、早めに設定しておくことをおすすめします。

@Tring3

証券業界と同様、保険業界もパスキー導入している会社は安全らしい。何処会社が対応しているんだろう?

  • 金融機関を名乗るメール・SMSは「疑ってかかる」くらいの姿勢で接する
  • URLを安易にクリックしない、クリックしてもID・パスワードは入力しない
  • 二段階認証・多要素認証、パスキーが設定できるサービスは、必ず設定しておく

セキュリティ設定は多少手間がかかりますが、資産や個人情報への影響の大きさを考えれば、その手間を惜しまない方が結果的に安心です。

保険や資産管理の見直しを考えたい方、今の契約内容が自分に合っているか不安な方は、一人で抱え込まず、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談するのも一つの方法です。マネーキャリアやほけんの窓口では無料でFPに相談できるので、気になる方は検討してみてください。

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出典

  1. アフラック生命保険「当社システムに対する不正アクセスの発生および情報漏えいに関するお詫びとお知らせ(第二報)」(2026年7月13日)PDF
  2. 日本経済新聞「アフラック不正アクセス、発生5日早く440万人に 金融庁に報告書提出へ」(2026年7月10日)記事
  3. アフラック生命保険「当社システムに対する不正アクセスの発生および情報漏えいに関するお詫び(第一報)」(2026年6月30日)PDF
  4. アフラック生命保険「アフラック よりそうネット」に関するお知らせ・よくあるご質問(FAQ)記事

本記事の情報は2026年7月13日時点のものです。状況は変化する可能性があるため、最新情報は各報道機関・アフラック公式サイトでご確認ください。