アセットマネジメント(資産運用会社)とは?わかりやすく解説
アセットマネジメント(資産運用会社)とは、投資信託を作り、運用する会社です。「〇〇アセットマネジメント」「〇〇投信」「〇〇運用会社」といった名前で呼ばれています。
投資信託には、実は3つの会社が関わっています。
| 会社 | 会社の例 | 主な役割 |
|---|---|---|
| 販売会社 | 〇〇証券、〇〇銀行 | 投資信託の販売、換金の受付、分配金の支払いなど |
| 運用会社(アセットマネジメント) | 〇〇アセットマネジメント | 投資信託を作る、集めたお金をどこに投資するか決める |
| 信託銀行 | 〇〇信託銀行 | 運用会社の指示で売買を実行、資金の保管・管理 |
私たちが投資信託を買うとき、実際に窓口でやり取りするのは銀行や証券会社(販売会社)です。アセットマネジメントと私たちが直接取引をすることはありません。投資信託の運用そのものを指揮しているのはアセットマネジメントですが、私たちの目に見える接点は、あくまで販売会社側にある、という関係になっています。
新NISAで人気の「オルカン」は三菱UFJアセットマネジメント
新NISA(少額投資非課税制度)を利用して購入する投資信託として人気なのが「オルカン」(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))です。新NISAはあくまで「税金がかからなくなる制度」であり、オルカンはその制度を使って購入できる「投資信託という商品」の一つ、という関係になります。このオルカンを運用しているのは、三菱UFJアセットマネジメントです。
ここで知っておきたいのは、オルカンはどの銀行・証券会社で購入しても、商品そのものの中身(運用方針や投資先)は同じだということです。販売会社が違っても、運用を指揮しているアセットマネジメントが同じであれば、投資信託としての実態は変わりません。
2018年10月末の設定時に1万円だった基準価額は、2026年7月時点で3万8千円台まで上昇しています。もちろん今後も同じように上がり続けるとは限りませんが、これまでの実績としては、こうした推移をたどってきました。
アセットマネジメントランキングTOP5│投資信託の売れすじ・純資産の規模
実際にどのアセットマネジメントが人気なのか、2つの指標でランキングを見てみましょう。
資金流入額TOP5(投資信託の購入資金が多く入ってきた会社)
| 順位 | 資産運用会社 | 資金流入額 |
|---|---|---|
| 1位 | 三菱UFJアセットマネジメント | 1兆5,362億円 |
| 2位 | 野村アセットマネジメント | 1兆4,722億円 |
| 3位 | 大和アセットマネジメント | 9,207億円 |
| 4位 | アセットマネジメントOne | 5,205億円 |
| 5位 | アモーヴァ・アセットマネジメント(旧・日興アセットマネジメント) | 5,145億円 |
一般社団法人投資信託協会│運用会社別資産増減状況>契約型公募投資信託の投資信託会社別資産増減状況>株式投信(設定額)をスマートマネーライフ編集部が編集、2026年6月末現在、億円以下切り捨て
純資産総額TOP5(運用している投資信託の合計残高)
| 順位 | 資産運用会社 | 純資産総額 |
|---|---|---|
| 1位 | 野村アセットマネジメント | 80兆3,100億円 |
| 2位 | 三菱UFJアセットマネジメント | 55兆7,578億円 |
| 3位 | 大和アセットマネジメント | 42兆4,667億円 |
| 4位 | アモーヴァ・アセットマネジメント(旧・日興アセットマネジメント) | 35兆4,857億円 |
| 5位 | アセットマネジメントOne | 17兆1,809億円 |
一般社団法人 投資信託協会│運用会社別資産増減状況>契約型公募投資信託の投資信託会社別資産増減状況>株式投信(純資産総額)をスマートマネーライフ編集部が編集、2026年6月末現在、億円以下切り捨て
元銀行員が語る、アセットマネジメントの"もう一つの顔"
資産運用の情報を知りたいときは、銀行や証券会社の情報だけでなく、アセットマネジメントが公式サイトやYouTubeなどで発信している情報も、あわせて参考にしてみるのがおすすめです。
なぜなら、銀行で20年働いていた中で、投資信託の営業推進体制を整える仕事にも携わっていた経験からいえるのは、アセットマネジメントは、銀行や証券会社の職員に対して、投資信託の売り方の研修をしたり、マーケットの情報を発信したりする立場でもあるからです。自社の投資信託の魅力を、販売の現場である銀行・証券会社の職員に伝えるのも、アセットマネジメントの仕事の一つです。
実際に、銀行の窓口で担当者から投資信託の説明を受けるとき、その説明の元になっている情報の多くは、アセットマネジメントが用意した資料や研修内容だったりします。アセットマネジメントには、投資信託の運用を指揮するファンドマネージャーや、投資先を分析するアナリストが在籍しており、こうした専門家の知見がベースになっているため、情報の信頼性は高いといえます。
投資信託を選ぶなら、アセットマネジメントの投資方針まで見る
銀行でアセットマネジメントの社員と一緒に働いた経験からいえるのは、投資信託のことや資産運用全体について知りたい、かつ確かな情報を集めたいなら、アセットマネジメントが発信している情報を活用するのがおすすめだということです。
なぜなら、アセットマネジメントは投資信託を作っている会社だからこそ、投資信託の投資方針(どこの何にどれくらい投資するか、マーケットの変化によってどのように投資内容を変えるか)など、自分が投資している投資信託の中身を知ることができるからです。株式投資をするときに会社分析が大事なのと同じで、投資信託も単純にお任せにするのではなく、ファンドマネージャーをはじめとしたアセットマネジメントの投資方針を知ることが大切です。
実際に、アセットマネジメント側も、投資信託の中身をわかりやすく伝える工夫をしています。たとえば、オルカンを運用する三菱UFJアセットマネジメントは、旅行ガイドブック「地球の歩き方」とコラボし、『地球の歩き方 オルカン』という書籍を2025年8月に発売しました。オルカンが投資している世界47カ国・地域を、産業という切り口で紹介する内容で、「自分のお金が世界のどこに投資されているのか」を具体的にイメージできるようになっています。こうした情報発信からも、アセットマネジメントがどんな会社なのかが見えてきます。
X(旧Twitter)でも、実際にこの本を読んで理解が深まったという声が見られました。
今日図書館に受け取りに行った本📕地球の歩き方「オルカン」🌏旅のガイドブックだけじゃなくてこんなのもやってるんだ!って思って予約しておいた☺️積み立ててるけどオルカンの中身ってちゃんと見てなかったから読んでみたいと思って借りました☺️
dマガジンで「地球の歩き方 オルカン」が読めたので読んでみた。オモロイ。
アメリカ、ヨーロッパ、アジアはもちろんのこと中東やアフリカなんかでもオルカンに組み入れされている銘柄が国ごとに紹介されています。ロシアの銘柄はウクライナ侵攻後に外されたのね。
地球の歩き方 オルカンを読んでる
米国の比率は年々あがってるって書いてる
オルカンは知れば知るほどいい
アセットマネジメントで働くには?転職市場での傾向
アセットマネジメントで働くことに関心を持つ方も増えているようです。アセットマネジメントには、運用を指揮するファンドマネージャー、投資先を分析するアナリストのほか、銀行や証券会社に商品説明や研修を行う営業職、運用の裏側を支えるバックオフィス職など、さまざまな職種があります。
投資信託の運用を指揮する人。集めたお金をどこに、どれくらい投資するかを決め、実際の運用方針を組み立てます。
投資先となる企業や市場を調査・分析する人。ファンドマネージャーが投資判断をする際の材料となる情報を提供します。
銀行でアセットマネジメントの方と一緒に働いた印象では、アセットマネジメントの求人は、新卒採用よりも中途採用が中心で、銀行や証券会社などの金融機関で実務経験を積んだ方が転職されているようです。運用や分析の実務経験、金融商品への理解が求められる職種が多いため、未経験からいきなり挑戦するよりも、銀行・証券会社などの金融機関で経験を積んでからのステップアップとして考えるのが現実的という事なのでしょう。
具体的な求人内容や年収については、金融業界に強い転職エージェントや転職サイトで確認するのがおすすめです。
アセットマネジメント選びに迷ったら
投資信託を選ぶときは、どの銀行・証券会社で買うかだけでなく、どのアセットマネジメントが運用しているかにも目を向けると、商品選びの視野が広がります。
どのアセットマネジメントの投資信託を選べばよいか迷う方は、一人で抱え込まず、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談するのも一つの方法です。マネーキャリアでは無料でFPに相談できるので、気になる方は検討してみてください。
どのアセットマネジメントの投資信託を選べばよいか迷っている方は、マネーキャリアの無料相談を活用してみてはいかがでしょうか。
