本日、日本市場は休場|代わりに動いているのが韓国市場

本日7月20日は祝日のため、東京証券取引所は休場です。一方、韓国の証券取引所は通常通り取引が行われています。報道によると、本日のKOSPIは寄り付き直後に一時4%を超える下落となりましたが、その後下げ幅を縮小し、半導体大手のサムスン電子・SKハイニックスはいずれも上昇に転じる場面があったと伝えられています。

日経平均とKOSPI、同じ週に同時に売られていた
出典:日本経済新聞、Bloomberg、BigGoファイナンスの報道をもとにスマートマネーライフ編集部作成

グラフの通り、7月16日・17日は日経平均とKOSPIがともに大きく下落しており、休場中の本日20日もKOSPIは下落基調で推移しました。

X(旧Twitter)でも、休場中に韓国市場の値動きを気にする声が多く見られました。

@midomo2022

引け乙です(休場だけど)。韓国KOSPIが▼4.46%なのは金曜の下げの反映だろうから実質少しプラス? ...今晩はどうなるの??

なお、日経平均株価そのものは休場のため動きませんが、大阪取引所やシカゴ市場で取引されている「日経平均先物」は本日も値がついており、前日比で上昇して推移しているとの報道があります。

そもそも「韓国総合株価指数(KOSPI)」とは?

韓国総合株価指数(KOSPI)とは?

韓国の証券取引所に上場している会社の株価をもとに算出される指数です。日本でいう「日経平均株価」や「TOPIX」のような、その国の株式市場全体の値動きを表す代表的な指標だと考えてください。

KOSPIの中でもとりわけ大きな存在感を持つのが、半導体メーカーのサムスン電子とSKハイニックスの2社です。この2社だけで、KOSPI全体の時価総額のうち大きな割合を占めているといわれています。

半導体といっても種類はさまざま|どの国のどの会社が何を作っているか

「半導体関連株」とひとまとめに報じられることが多いですが、半導体にはいくつかの種類があり、国や会社によって得意分野が分かれています。ここを知っておくと、ニュースが少しわかりやすくなります。

  • 記憶を担当する半導体(メモリー):スマホやパソコンの中でデータを一時的・長期的に覚えておく部分です。韓国のサムスン電子・SKハイニックス、日本のキオクシア、アメリカのマイクロンが、世界的に強いとされる代表的な会社です。
  • 計算・処理を担当する半導体(ロジック):頭脳にあたる部分で、実際の計算処理を行います。アメリカのエヌビディアがこの分野の設計で知られていますが、実際にチップを製造しているのは台湾のTSMCのような会社です。

今回、KOSPIやサムスン株価・SKハイニックス株価が注目されているのは、主にこの「メモリー」と呼ばれる分野の値動きが関係していると報じられています。

なぜ今、韓国市場がここまで注目されているのか

Bloombergは7月19日、韓国株式市場が「世界のAI・半導体株の先行指標」として機能するようになったと報じています。

背景には、サムスン電子とSKハイニックスという2社が、AIブームの中心にいる半導体メモリーの世界的な大手企業に成長したことがあります。

「AIへのリスク選好がどう展開しているのかを把握するため、以前よりも明らかにKOSPIを注視するようになっている」

── アンドリュー・ジャクソン氏(オルタス・アドバイザーズ、日本株ストラテジスト)

日本株を20年以上見てきたジャクソン氏は、今年に入って初めてKOSPIのチャートを毎日チェックするようになったといいます。同氏によれば、KOSPIの値動きはSKハイニックスとサムスン電子という半導体メモリー2社の強さを映しており、日本のキオクシアホールディングスや半導体製造装置株の方向性も、これによって決まってくるといいます。

「私たちは今や皆、韓国投資家だ」

── ハニ・レダ氏(パインブリッジ・インベストメンツ、ポートフォリオマネージャー)

レダ氏は毎朝、ソウル市場の終値を確認することから1日を始め、韓国市場が閉まった後は、ニューヨークで取引されるSKハイニックスの預託証券(ADR)や韓国関連ETFの動きを追っているとのことです。「ほぼ24時間体制での追跡」だといいます。

Bloombergが集計したデータでは、KOSPIとナスダック100指数の値動きの連動性(相関係数)が、次のように変化しています。

KOSPIとナスダック100指数の相関係数
5年平均 0.16
直近60日間 0.46(約2年ぶりの高水準)

直近の数値は、5年平均のほぼ3倍にあたります。実際、7月13日の週には、AIの将来需要への懐疑論をきっかけにKOSPIが一時9%近く急落し、この流れがそのままウォール街にも波及して、SKハイニックスの米国上場株が9.3%急落、他の半導体株も連れ安となりました。

7/17の日経平均急落・キオクシア株価急落との関係

7月17日、日経平均株価は前日比2,694円安と大幅に下落し、半導体大手キオクシアホールディングスの株価は一時ストップ安となりました(詳しくは前回の記事で解説しています)。今回のKOSPI・サムスン株価・SKハイニックス株価への関心の高まりは、この流れの延長線上にあると考えられます。

X上でも、キオクシアの値動きとKOSPIを結びつけて見る投稿がありました。

@sawayakadanshi3

韓国株式市場は下落したか。明日のみんな大好きキオクシアは果たしてどうなるか見ものだね。

「日経平均先物」の検索が本日伸びているのも、現物市場が休みの中、先物の値動きから「明日の日経平均はどうなりそうか」を早めに知りたい、という関心の表れだと考えられます。実際、本日のシカゴ市場・大阪取引所の日経平均先物は、前日から値を上げて推移していると報じられています。

休場明け・私たちが取るべき視点

こうした先行指標を確認しておくこと自体は、悪いことではありません。ただし、先物や海外市場の動きは、その後の値動きを保証するものではなく、翌営業日に状況が変わることも珍しくありません。

X上でも、この点を冷静に指摘する投稿がありました。

@dra234

今日は海の日。日本株は休場、KOSPIは取引再開。見落としたくないのは、今日のKOSPIが明日の日経平均の「先行指標」とは限らないことだ。...今日は指数より、サムスン電子・SKハイニックスへの海外投資家の売買を見る。

前回の記事でもお伝えした通り、大切なのは目先の値動きに振り回されず、大きなトレンドを見ながら淡々と資産形成を続けていく視点です。休場明けの値動きが気になる気持ちは自然なことですが、日々の細かな変動よりも、長期的な視点を持ち続けることが、資産運用では基本になります。

資産の預け先・置き先を1つに集中させず、複数の選択肢に分けておくことも、こうした場面で気持ちを落ち着けるための備えになります。

自分の資産配分に不安がある方は、プロに相談して判断の指標を増やしておくことも一つの方法です。ファイナンシャルプランナー(FP)への相談も、その選択肢の一つです。マネーキャリアでは無料でFPに相談できるので、気になる方は検討してみてください。

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