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【18歳・自動車保険の相場】安く加入するポイント5つを解説

更新日
【18歳・自動車保険の相場】安く加入するポイント5つを解説

自動車保険加入の必要性

そもそも自動車保険とは?

まず、初めて自動車保険の加入を検討するにあたって、知っておくべき基礎知識を確認しましょう。

自動車保険は、自動車事故による経済的な損害に備えるために加入する保険です。強制加入の「自賠責保険」任意加入の「自動車保険」があります。一般的に言う「自動車保険」とは「任意加入の保険」のことを指します。

自賠責保険
(強制加入)
事故相手のケガや死亡による損害賠償を補償
自動車保険
(任意加入)
相手のモノを壊したときの損害賠償や、自分自身または同乗していた人のケガ・死亡を幅広く補償

18歳で自動車保険に加入する必要はある?

任意加入なのであれば、自動車保険に加入する必要はないのでしょうか。

一般的に、自動車の事故で損害賠償責任を負うと、自賠責保険(強制加入)だけでは補償が不足する可能性があり、相手の車やモノを壊したときの損害賠償責任は補償されません。自動車保険(任意加入)に加入していなければ、高額な自己負担が生じる恐れがあります。

以下の表は、物損事故によって億単位の損害賠償が認定された事例です。

交通事故高額賠償判決例(物件事故)
認定 
総損害額
裁判所被害物件
2億6135万円神戸地裁積荷
(呉服・洋服・毛皮)
1億1798万円大阪地裁トレーラー
1億1347万円千葉地裁電車

出典:2022年度版 自動車保険の概況(損害保険料率算出機構)

18歳の自動車保険の必要性:事故率が高い

さらに下のグラフを見ると、10代の交通事故件数が他の年齢層と比べて圧倒的に多いことがわかります。なぜなら、免許を取得したばかりの初心者が多いからです。

年齢層別交通事故発生状況 2022年度版
 

出典:令和4年中の交通事故の発生状況(警察庁交通局)

このように、自賠責保険だけでは補償が不足する(=高額の自己負担が生じる)可能性が高いこと、また10代の事故率が圧倒的に高いことを勘案すると、18歳での自動車保険加入は必須と言えます。

18歳の自動車保険料の相場は高い

いざ自動車保険の検討を始めると、誰しもが「保険料をできるだけ安くおさえたい」と考えます。18歳で、ご自身で保険料を支払う場合であれば、なおさらでしょう。

しかし、10代が支払う自動車保険の保険料は、他の世代に比べて高い傾向にあります。なぜでしょうか。ここでは実際の相場を確認しましょう。

18歳で初めて自動車保険に加入する場合、保険料の一般的な相場は、年払いで14万円前後・月払いで1万2千円前後です。(※セレクトラ調べ。あくまでおおよその金額であり、補償内容・属性・支払い方法等によって異なります)

以下の表は、自動車保険料の相場を世代別に比較したものです。10代の保険料が、他の世代の保険料と比べて圧倒的に高いことがわかります。

自動車保険料の相場(世代別)
 年額月額
10代¥144,325¥12,620
20代¥53,265¥4,650
30代¥44,435¥3,880
40代¥37,100¥3,240
50代¥37,295¥3,255
60代¥41,630¥3,635

※上の表は、以下の条件で抽出した見積もり結果を基にセレクトラが独自で作成したものです。保険料は、保険会社・補償内容・属性・支払い方法等によって異なります

保険料の見積り条件を確認する

車名:DAIHATSU タント(la660s)/ 補償開始:2023年11月1日/ 初度登録年月:2020年10月/ 前年走行距離:7,000km以下/ 使用目的:通勤・通学/ 主な使用地:神奈川県/ 主に使用される方の年齢:18歳・28歳・38歳・48歳・58歳・68歳/ 免許証の色:グリーン/ 等級:6等級/ 前年事故:カウント事故なし/ 事故有係数適用期間:0年/ 運転者の範囲:本人/ 保険期間:1年間/ 対人賠償:無制限/ 対物賠償:無制限/ 被害者救済費用:あり/ 無保険車傷害:無制限/ 他車運転:なし/ 人身傷害:3,000万円(車内のみ)/ 搭乗者傷害:なし/ 車両保険金額:なし/ 自己負担額:なし/車両保険補償条件・一般条件/ロードサービス:あり/各社のネット割(新規):あり/ 新車割引:なし/ 電気・ハイブリッド車割引:なし/ 見積取得保険会社:東京海上日動(代理店型)・ソニー損保(ダイレクト型)

なぜ18歳の自動車保険料が高くなるのか

18歳で自動車保険に加入すると保険料が高くなる事がわかりました。ここではその理由を確認しましょう。

理由①:若者の事故率が高いから

前述の通り、10代は他の年齢層と比べて交通事故を起こす確率が高いからです。

そもそも、保険というのは「リスクの高い人ほど支払う保険料が高く、リスクの低い人ほど支払う保険料が安くなるしくみ」になっています。したがって、自動車保険の場合は、事故を起こす可能性が高い(=リスクの高い)10代は、保険金が支払われる確率が高いため、自動車保険料も高くなっているのです。

理由②:等級による割引率が低いから

自動車保険料を決める重要な要素の一つに「等級制度」があります。

等級は1〜20等級まであり、等級が高い(=数字が大きい)ほど保険料の割引率も高くなり、保険料は割安になっていきます。18歳、19歳で初めて自動車保険に加入する場合は、原則6等級からスタートします。したがって、等級が低くて割引率も低いため、保険料が割高になってしまうのです。

ちなみに、等級はどのように変動していくものなのでしょうか。

等級は、1年間事故を起こさずに保険を適用しなければ、翌年度から1等級ずつ上がります。逆に事故を起こして保険を適用すると、翌年度から3等級あるいは1等級下がる仕組みです。つまり、無事故のベテランドライバーは、等級が高いので保険料割引率も高いのです。

自動車保険料を安くするためにできること

では、自動車保険料をできるだけ安くおさえるための方法を、以下の「18歳・安さで選ぶ自動車保険ランキング」を使って、5つのポイントに分けて解説します。人によって条件が当てはまらない場合もありますので、ご自身の状況に当てはまるものを活用してください。

保険料を安くするポイント5つ

18歳・安さで選ぶ自動車保険ランキング(セレクトラ調べ)

セレクトラは、18歳の自動車保険加入で想定される以下のパターンでランキングを作成しました。

  1. 初めて自動車保険に加入する場合:【6等級】車両保険あり/車両保険なし
  2. 同居の家族から等級を引き継いで自動車保険に加入する場合:【20等級】車両保険あり/車両保険なし

初めて自動車保険に加入する場合:【6等級】車両保険あり

順位保険会社名年額月額
1楽天損保
保険料の見積もりへ
¥287,330
2セゾン自動車火災
保険料の見積もりへ
¥288,130¥26,020
3イーデザイン損保
保険料の見積もりへ
¥305,731¥26,751

初めて自動車保険に加入する場合:【6等級】車両保険なし

順位保険会社名年額月額
1損保ジャパン
保険料の見積もりへ
¥135,070¥11,830
2セゾン自動車火災
保険料の見積もりへ
¥135,940¥12,320
3東京海上日動
保険料の見積もりへ
¥142,360¥12,440

同居の家族から等級を引き継いで自動車保険に加入する場合:【20等級】車両保険あり

順位保険会社名年額月額
1三井ダイレクト
保険料の見積もりへ
¥61,310¥5,510
2楽天損保
保険料の見積もりへ
¥94,360
3ソニー損保
保険料の見積もりへ
¥95,030¥8,310

同居の家族から等級を引き継いで自動車保険に加入する場合:【20等級】車両保険なし

順位保険会社名年額月額
1三井ダイレクト
保険料の見積もりへ
¥40,440¥3,630
2ソニー損保
保険料の見積もりへ
¥44,300¥3,870
3楽天損保
保険料の見積もりへ
¥47,580

※上のランキングは、以下の条件で抽出した見積もり結果を基にセレクトラが独自で作成したものです。保険料は、保険会社・補償内容・属性・支払い方法等によって異なります

保険料の見積り条件を確認する

車名:DAIHATSU タント(la660s)/ 補償開始:2023年11月1日/ 初度登録年月:2020年10月/ 前年走行距離:7,000km以下/ 使用目的:通勤・通学/ 主な使用地:神奈川県/ 主に使用される方の年齢:18歳/ 免許証の色:グリーン/ 等級:6等級・20等級/ 前年事故:カウント事故なし/ 事故有係数適用期間:0年/ 運転者の範囲:本人/ 保険期間:1年間/ 対人賠償:無制限/ 対物賠償:無制限/ 被害者救済費用:なし/ 無保険車傷害:無制限/ 他車運転:なし/ 人身傷害:3,000万円(車内のみ)/ 搭乗者傷害:なし/ 車両保険金額:あり・なし/ 自己負担額:なし/車両保険補償条件・一般条件/ロードサービス:あり/各社のネット割(新規):あり/ 新車割引:なし/ 電気・ハイブリッド車割引:なし/ 見積取得保険会社:【代理店型】東京海上、損保ジャパ【ダイレクト型】ソニー損保、三井ダイレクト、楽天損保、セゾン自動車火災          

ポイントを解説

 保険会社ごとの見積もりを取る

自動車保険の加入を検討する際は、複数の保険会社の見積もりを取って比較しましょう。自動車保険料を構成する要素は多岐にわたっており、属性や補償内容などで保険料の金額が大きく変わる可能性があります。

たとえば、上のランキングの【6等級】車両保険なしを見てみましょう。一般的に、保険料は「代理店型よりもダイレクト型の方が安い」と言われていますが、必ずしもそうではないことがわかります。 複数の見積もりの中から、自分に合う補償内容や保険会社を見極めることが、保険料を安くおさえることにもつながります。

 保険料の支払方法は年払いにする

保険料の支払い方法は、主に「年払い」と「月払い」に分かれています。一般的に、保険料の総支払額は「月払い」よりも「年払い」の方が安くなります。その理由は、「月払い」の場合、年間保険料に手数料を上乗せした金額を12分割して毎月支払う形になり、最終的に支払う総支払額は「年払い」より増えてしまうからです。

たとえば、上の4つのランキングを見てみると、月額×12ヶ月分が年額よりも高いことがわかります。 手元資金に余裕のある場合は「年払い」で支払う方法を選択して、総支払額を抑えましょう。大きな金額を1回で支払うのが難しい場合は、月々の出費負担が少ない「月払い」を選び、無理のない選択をする事も重要です。

 等級の引継ぎができるか確認する

自動車保険の等級は、配偶者や同居親族であれば引き継ぐ事が可能です。同居をしている親が高い等級を持っている場合などは、その等級を引き継いで保険料を安くできる可能性があります。この場合、等級を譲った側(親側)は、無保険となってしまい新規契約する必要があるため保険料が高くなりますが、家族全体の保険料を鑑みると安く節約できる可能性が高いです。

たとえば、上のランキングの【6等級】車両保険あり【20等級】車両保険ありの保険料を比べてみましょう。【20等級】の方が圧倒的に安いことがわかります。

 車両保険が必要かどうかよく検討する

車両保険は、契約している車両が衝突やイタズラなどの被害にあった場合の修理費等を補償してくれる保険です。

たとえば、上のランキングの【6等級】車両保険あり【6等級】車両保険なしの保険料を比べてみましょう。車両保険の有無で保険料が大きく変わることがわかります。

車両保険は、人それぞれの生活状況によって必要であるかどうかが異なります。また、車両保険を使うと、等級が下がって保険料の割引率が下がります。少額の被害であれば貯蓄でまかなうという考え方で、免責金額(自己負担金額)を大きく設定して保険料を抑える事もできるのです。車両保険は、自分に本当に必要なのかを慎重に検討するべき補償と言えます。

 補償対象である運転者を本人限定にする

本人限定とは、補償の対象となる運転者を記名被保険者本人のみに限定する特約のことです。補償の対象は、保険会社によって異なるものの「限定なし」「家族限定」「夫婦限定」「本人限定」の4区分が一般的です。車の使用状況によっては、補償の対象を絞れば保険料を安くできるのです(7~8%ほど)。

まとめ

18歳で自動車保険の加入は必要と言えます。しかし、10代が支払う自動車保険料の相場は高いので、安くするために、以下5つのポイントをおさえておきましょう。

  • 保険会社ごとの見積もりを取る
  • 保険料の支払い方法は年払いにする
  • 等級の引継ぎができるか確認する
  • 車両保険が必要かどうかよく検討する
  • 補償対象である運転者を<本人限定にする

また、セレクトラが独自に見積もりを取ってランキングを作成した結果、以下のことがわかりました。

  • 6等級で初めて自動車保険に加入する場合、代理店型の保険会社でも保険料が比較的安い
  • 同居家族から等級を引き継いで自動車保険に加入する場合、ダイレクト型の保険会社の保険料が安い

ご自身の経済状況や車の利用状況などをふまえて、自分に必要な補償をしっかりと見極め、取捨選択していきましょう。