ネット自動車保険はおすすめできない?100名調査-ネット損保の加入者の本音を解説
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ネット自動車保険の100名に「ネット自動車保険をおすすめできるか」調査を実施しました。65.7%が「できる」、26.7%が「できない」と回答。なぜおすすめできないのか?理由の紹介と検証をします。
2025年に自動車保険大手損保4社は修理費の高騰・自然災害の増加で保険料値上げラッシュとなります。「安いけど手が出せなかったネット自動車保険」加入者の本音をぜひ参考にして下さい。
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ネット自動車保険はおすすめできない場合もある
- 保険の手続きをお任せしたい。対面でサポート受けたい人。
- 補償の設定に自信がない人。
- インターネットでの手続きが苦手な人
目次:
ネット自動車保険をおすすめできますか?
ネット自動車保険は保険料が安くなるけど、安かろう悪かろうではない?大丈夫?ネット型自動車保険に加入している30名に、家族や友人におすすめできるか本音を調査しました。
調査結果:おすすめできる65.7% おすすめできない26.7%
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アンケート調査 | |
---|---|
調査期間 | 2025年2月初旬 |
調査対象 | 【ネット型(通販型)自動車保険】に加入している方100名 |
調査方法 | インターネット調査 |
調査機関 | 株式会社マクロミル |
設問内容 | ネット型自動車保険を選んだ理由を教えてください。(複数選択可) 加入した保険会社を教えてください。 相談してよかったと思えることはありましたか?(提案内容や担当者の態度など) 友人や家族にネット型自動車保険をおすすめできますか? おすすめできる・おすすめできないの理由を教えてください。 |
代理店自動車保険とネット自動車保険について
自動車保険はスタイルで、2つに分類できます。
代理店販売型の損害保険会社(代理店自動車保険)
まずは代理店販売型の自動車保険です。この販売方法は従来型の保険販売方法で、日本全国の自動車修理工場、カーディーラー、など保険の代理店を介して自動車保険に契約する方法です。
代理店は保険会社に代わって事務作業や事故処理の窓口になるため、保険会社から代理店手数料が支払われます。契約者の支払う保険料には代理店手数料も反映されますので割高になります。
一方で、近くに代理店がある場合は手続きの変更や、事故の報告などすべて代理店を通して対応できますし、対面で話が進むため、ある程度お任せで契約できるというメリットがあります。
保険会社例
東京海上日動、損保ジャパン、三井住友海上、あいおいニッセイ同和など
ネット販売の損害保険会社(ネット自動車保険)
次にネット型の損害保険会社です。保険会社と契約者がインターネットを介して直接契約できる自動車保険です。通販型・ダイレクト型とも呼ばれます。
契約者は自分で補償内容を確認して、手続きを進める必要があります。事故や手続き変更もインターネットやLINEなどから直接保険会社に連絡する必要があります。
代理店手数料や書類が合理化されています。そのため代理店販売型では、保険料に反映される代理店手数料がありませんので、保険料が割安になることが特徴です。
保険会社例
ソニー損保、アクサダイレクト、チューリッヒ保険、SOMPOダイレクト、SBI損保、イーデザイン損保、三井ダイレクト損保、楽天損保など
市場シェア
自動車保険市場全体でみると、代理店自動車保険が市場の約90%を占めています。 ネット自動車保険は約10%です。一般的に多くの契約者は「代理店自動車保険」を選択しているといえます。
売上:弊社調べ 2023年正味収入保険料「自動車」
ネット自動車保険おすすめできないのはなぜ?デメリットは?
ネット自動車保険は、たとえば東京海上日動など代理店型の保険会社に比べて知名度が低い。会社規模が小さい。といった損害保険会社が多いです。 さらに保険料が割安という点からも、「安かろう悪かろう?」と疑われてしまうこともあります。
実際ネット自動車保険に加入していて、かつ「おすすめできない」とする人はどのような理由で「おすすめできない」と判断するのでしょうか。
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人による:自分で対応できない人にはすすめない
「人による」という回答がお勧めできないの理由1位でした。さらに「どちらでもない」という回答者もその理由として「人による」という方理由がほぼ全員でした。
事故で保険請求した経験があるとか保険の内容をある程度分かっているなら勧められるがそれ以外はあえて勧めはしない
私は自分で初動事故対応する自信があるが、保険会社に任せたい人には薦めない
私の周りの人はめんどくさがると思うから。
具体的にネット自動車保険はどのように面倒なのでしょうか。 下記の通り、契約時のみならず、手続きや事故対応においても「代理店」を通して対応するか?「自ら」対応するか?に違いがあります。
代理店型 | ネット型 | |
---|---|---|
見積もり | 代理店が提示 | インターネット経由で確認 |
契約 | 代理店が代行(書類記入・押印要) | インターネットから申し込み |
変更手続き | 代理店が代行(書類記入・押印要) | インターネットから手続き |
更新 | 代理店から連絡・見積書提示 条件変更は代理店に相談 | 保険会社から連絡・見積書提示 条件に変更はインターネットで対応 |
事故対応 | 代理店が保険会社の窓口になることが多く、代理店の担当者と対面相談も可能 | 自分で保険会社とLINEやメールでやり取り。保険会社との面談は場合による。 |
自身で考えるべきだから
「おすすめできない」とする回答者で一番多い理由は「自分で考えるべき」「人に何かをすすめない」という意見でした。
人の置かれた状況や考え方は様々であり、人が勧める勧めないといった性質の問題では全くないから。
そんな無責任なことはしない。自分の頭で考えて決めるべきこと
自分はネット自動車保険を選んだけれども、だれにでも良いということではないので「自分で考えるべき」という結論に至っているようです。
自動車保険を決めるには「保険料」「補償」といった要素がありますが、自動車保険の一括見積もりを利用すれば、この2軸を保険会社別に並べて一気に確認できます。
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必要最低限のみの内容だから
必要最低限のみの内容なので。
必要最低限とはどのような補償内容を指すのでしょうか。
最低限とは基本的な補償のみと言い換えられます。自動車保険は下記の通り「基本的な補償」を組み合わせて構成されています。
基本的な補償
他人への賠償責任
- 対人賠償責任保険ː他人を死傷させた際に負う賠償金の費用
- 対物賠償責任ː他人の車などの財物を損傷した際に負う賠償金の費用
自分への補償
- 人身傷害保険ː自分・同乗者が死傷した場合の実損費用
- 車両保険ː自分の車が損傷した際の修復・買い替え費用
ネット型損保は(保険会社によっては)上記の基本補償だけの契約にする。ということができます。
一方、代理店型の保険会社は基本補償に加えて、「入院お見舞い費用」、「レンタカー代」「対物賠償金額を超えた場合の補填費用」などが自動でセットされてるため、「基本補償のみでの契約」ということは通常できません。
※ネット自動車保険でも上記の費用が自動セットされている場合があります。
この違いを、合理的でよいと捉えるか。最低限だけだと心もとないと捉えるかかという違いになります。 ネット自動車保険は最低限の補償にできますが、カスタムで特約を追加することが可能です。どこまで手厚くするか自分で決めたいという方にはネット型はおすすめといえます。
ネット自動車保険おすすめできるのはなぜ?
ネット自動車保険は回答者30名の内、半数以上の方が「おすすめできる」と回答しました。
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保険料が安い
価格差が圧倒的。むしろ対面型を勧める理由が全くないから(今どき友人に対面型を勧めたりしたら情弱か保険会社の回し者と思われてしまう)。
同じ内容の補償でもかなり割安感はあります。
安いし、プランを自由に選べて営業マンに左右されなくて済む
ネット自動車保険をおすすめできる理由として「保険料が安い」という理由が圧倒的多数でした。安いといっても一体いくら差があるのか?という点も踏まえて紹介します。
まず、スマートマネーライフ編集部が定期的に自動車保険の保険料を調査した結果、ネット自動車保険と代理店自動車保険を比較して、どちらかの保険料が安くなる傾向は下記の通りです。
ネット自動車保険の保険料が安くなる条件
- 年間走行距離が短い。買い物・レジャー・近場の通勤など
- 20等級や無事故、運転者が30代~50代など、事故リスクの低い契約者
代理店自動車保険の保険料が安くなる条件
- 年間走行距離が1万キロを超える
- 18歳~20歳など事故リスクの高い年代が運転者
ネット自動車保険の保険料は走行距離などの特徴は下記のコメントでよく表れています。
走行距離によって保険料が決まったり、安全運転を行っているドライバーにはキャッシュバックがなされるなど、保険料の決まり方が公平で納得感があるから。
ネット自動車保険はいくら安い?
ここでは、ネット自動車保険の保険料が特に安くなる場合に、代理店型自動車保険と比べていくら安くなるのか紹介します。
41歳20等級 車両保険なし | 代理店自動車保険 相場 | ネット自動車保険 相場 |
年間一括払い (月額・月払い) | 28,170円 (2,480円) | 15,670円 (1,460円) |
41歳20等級 車両保険あり | 代理店自動車保険 相場 | ネット自動車保険 相場 |
年間一括払い (月額・月払い) | 53,340円 (4,630円) | 28,130円 (2,620円) |
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運転者の情報 | |
---|---|
保険始期 | 2025年3月1日 |
使用目的 | 通勤・通学 |
年間走行予定距離 | 5,000km超 |
車種 | 軽自動車:スズキワゴンR MH95S 初度登録2021年10月(共通) |
補償内容 | |
対人・対物賠償 | 無制限 |
人身傷害 | 3000万円(搭乗中のみ補償) |
搭乗者傷害 | なし |
車両保険 | なし ※ありの場合 【保険金額】 軽自動車:115万円 【免責・補償範囲】 共通:免責5万円‐10万円・一般条件 |
ロードサービス | あり |
その他の特約 | 自動セットされる特約・サービス以外は付帯しない |
割引内容 | |
運転者の年齢 41歳 | 30歳以上、31歳以上、35歳以上 保険会社毎の年齢区分から各年齢で適用できる最大の制限を設定 |
運転者の範囲 | 本人・配偶者限定 |
免許の色 | ゴールド |
その他の割引 | ・新規インターネット割引 ・証券未発行割引 ・新車割引 |
見積取得先 | |
【代理店自動車保険】三井住友海上・損保ジャパン 【ネット自動車保険】アクサダイレクト・チューリッヒ保険(ネット専用自動車保険)・SBI損保・ソニー損保・楽天損保・イーデザイン損保・SOMPOダイレクト・三井ダイレクト損保 |
40歳20等級無事故の場合は、代理店自動車保険でも安くなりますが、代理店自動車保険の「車両保険なし」の保険料で、ネット損保「車両保険あり」にできることがわかります。
ネット自動車保険が安くなる条件に該当する方。自動車保険の 保険料をより重視する方にはネット自動車保険はおすすめといえます。
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補償と保険料のバランスが良く自分に合ったプランがカスタマイズできる
手続きも簡単で自分好みの内容にできて安いから
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基本補償に加えてどのような補償を追加したいか。不要な補償は何か。迷っている補償が何か。という点ががはっきりしている場合は、ネット自動車保険がおすすめです。
ネット自動車保険の見積もりはわかりやすく、変更すれば都度保険料に反映されます。見積もりは契約前の大事なステップですので、ユーザーが使いやすいように保険会社各社は見積画面を研究しています。そのためストレスなく補償と保険料のバランスを確認ことが可能です。
代理店自動車保険の場合は、条件を変更する場合、代理店を通して都度やり取りする必要があり、カスタマイズできる補償の種類も多くありません。ある程度自分が欲しい補償が明確になっている場合はネット自動車保険はおすすめできるといえます。
事故対応がよかった
安いうえに事故時の対応も以前加入していた普通の保険会社よりずっと良かったので
保険料が安く、事故の際の対応もよく対面型で加入するのとあまり変わらないから
事故に遭ったことがあるが、ちゃんとつながったし、不満がないから安いに越したことはないです
「事故対応がよかった」という7名の回答者は自身が事故を経験して、その対応を踏まえてネット自動車保険を「おすすめできる」と回答しています。
やはり、ネット自動車保険は「安い」という点で、おのずと「事故対応に対する不安」が出てくると考えられます。
そもそも、ネット自動車保険の損害保険会社は金融庁に登録されている保険会社です。基本補償が支払われない。事故の対応をしないということであれば、国から指導や処分が入ります。
どのネット型保険会社も、10年以上の販売経験がありますので財務基盤や基本的な補償がされないといった心配をする必要はありません。
一方で、事故センターの数が代理店損保に比べて少ない。という事実はあります。事故後すぐに保険会社と面談できるとも限りません。 そういった対応への配慮として、例えばアクサダイレクトでは調査員が訪問してくれることがある。LINEで事故進捗状況をやり取りできる。など事故サポート体制を整えています。
またネット損保には代理店自動車保険の完全子会社もあります。保険料・補償は納得できても、何か少し不安という方はこのような保険会社を選ぶのも良いかもしれません。
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結論:ネット自動車保険はおすすめできない場合もある
ネット自動車保険は、保険料の安さや補償内容のカスタマイズ性といったメリットがある一方で、代理店型に比べて手続きの手間や対面でのサポートが薄いなどのデメリットがあります。
- ネット自動車保険をおすすめできない人
- 保険の手続きを対面でサポート受けたい人
- 補償の設定に自信がない
- インターネットでの手続きが苦手な人
手続きの簡便さや保険料の安さを最優先する場合、ネット自動車保険は非常に魅力的な選択肢です。
一方で、事故対応の安心感や対面でのサポートを重視する方には、代理店型の保険が向いているでしょう。