本記事は一部アフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

本記事は【広告】を含みます

新NISA(つみたて投資枠)│銀行はやめたほうがいい?銀行で始めるメリットは?ネット証券と迷った時の注意点も解説

更新日
新NISA(つみたて投資枠)│銀行はやめたほうがいい?銀行で始めるメリットは?ネット証券と迷った時の注意点も解説

新NISAのつみたて投資枠で投資を始めるにあたり「銀行はやめたほうがいい」「ネット証券の方がいい」という声をよく目にします。それは、商品の数やコストが理由と言われます。

しかし投資初心者は、銀行で新NISA(つみたて投資枠)を利用したほうが良い場合もあります。

本記事では、新NISA(つみたて投資枠)を銀行で利用するメリット・デメリットを整理。銀行かネット証券で迷った時の注意点も解説します。ぜひ参考にしてください。

新NISA(つみたて投資枠)を銀行で始めるのはやめたほうがいい、と言われる理由

新NISA(つみたて投資枠)は銀行ではやめたほうがいい、ネット証券の方がいいという声は、投資初心者に大きな迷いを生じさせているはずです。ここでは、銀行(店舗)とネット証券を比較した場合に、銀行の方がデメリットになることについて解説します。

新NISA(つみたて投資枠)は銀行ではやめたほうがいいと言われる5つの理由

  1. 商品の選択肢が限られる
  2. 最低積立金額が高い・積立頻度が少ない
  3. 手数料が高くなる可能性がある
  4. 特定の商品をすすめられる可能性がある
  5. ポイント還元が受けられない

  商品の選択肢が限られる

銀行で新NISAのつみたて投資枠を使うデメリットは、ネット証券に比べて投資できる商品の数が少ないことです。

たとえば、新NISAのつみたて投資枠で投資できる商品の数は、三菱UFJ銀行が24本であるのに対して、SBI証券(ネット証券)は248本もあります。

そもそも、新NISAのつみたて投資枠で投資できる商品は、金融庁が定める要件を満たした投資信託で、303本あります(2025年1月22日時点)。この303本の中から、各金融機関がそれぞれ取扱い商品を選んでいるため、商品ラインナップは金融機関ごとに異なります。

また、銀行と証券会社(ネット・店舗共に)の商品の取り扱いで大きく異なるのが「個別株(特定の企業の株式)を買えるかどうか」という点です。証券会社では個別株に投資できますが、銀行で個別株の取り扱いはありません。

つみたて投資枠だけで投資をする分には、個別株は選択肢にないので問題はありません。しかし将来、成長投資枠で個別株の投資もしてみたいと考えている場合は、銀行では個別株への投資ができないことを念頭に置く必要があります。

 最低積立金額が高い・積立頻度が少ない

投資初心者で慎重に投資を始めたい人にとっては、銀行で新NISAのつみたて投資枠を使うと、ネット証券に比べて最低積立金額が高いことや、積立頻度が少ないことがデメリットになります。

最低積立金額とは、投資できる金額の最低限度額のことです。つまり最低いくらから積立投資ができるかを指します。たとえば、三菱UFJ銀行(店舗)の場合は10,000円で、SBI証券(ネット証券)は100円からです。

積立頻度とは、投資を行う間隔のことです。つまり、毎月・毎週・毎日といった、どのくらいの頻度で投資するかを指します。たとえば、三菱UFJ銀行(店舗)の場合、可能な積立投資は「毎月」です。一方で、SBI証券(ネット証券)は「毎月・毎週・毎日」と頻度が高くなります。

投資初心者は「できるだけ小さな金額から始めたい」「一気に投資せずに投資する時期を細かく分けたい」など、リスクを分散して、様子を見ながら投資の値動きに慣れていきたいと考える人が多いでしょう。

そのような人にとっては、銀行で行う「毎月10,000円の積立投資」が、負担になる可能性があります。

 手数料が高くなる可能性がある

銀行で新NISAのつみたて投資枠を使うデメリットは、ネット証券よりもコストを払う可能性が高くなることです。これは、商品の選択肢が少ないことが、信託報酬(投資信託を保有している間の運用管理費)を負担する可能性を高くしてしまうのです。

つみたて投資枠で購入できる投資信託は金融庁のお墨付き

そもそも前提として、新NISAのつみたて投資枠で購入できる投資信託は、金融庁が定める要件を満たした「低コストの投資信託」に限られています。そのため、銀行でもネット証券でも、購入手数料は無料の商品がほとんどです。

銀行は商品数が少ないため、結果的に高コスト商品の割合が増えやすい

購入時手数料がゼロなら、銀行でもネット証券でも同じなのでは?と思うかもしれません。しかし、投資信託には、信託報酬(運用管理費)という、保有している間にかかるコストがあり、これは商品によって異なります。

銀行は、ネット証券よりも取扱商品数が少ない上に、保有している間の運用管理費が高めな投資信託の割合が多い傾向にあるため、払うコストが高くなる可能性が高まります。一方で、ネット証券は、取扱商品数が多い上に、信託報酬(運用管理費)が低い商品が豊富なので、コストを抑える可能性が高まるのです。

 特定の商品をすすめられる可能性がある

金融機関でセールスをされるのが苦手な人にとって、新NISAのつみたて投資枠を銀行で利用することはデメリットになり得るでしょう。

銀行員にも営業の目標金額(ノルマ)がありますから、以下のような、よりコストの高い(=銀行が手数料を稼げる)商品を勧めてくることは不思議な話ではありません。

銀行にすすめられるがまま、商品内容がよくわからないままに契約してしまうのを防ぐためには、コストやリスクを理解できるまでは契約しない、と決めることが重要です。

また「なぜ新NISAのつみたて投資枠で投資をするのか」という自分の目的を明確にしておくことで、何か提案された時に意見がブレてしまうのを防ぐことができます。

 ポイント還元が受けられない

銀行で新NISAのつみたて投資枠を利用するデメリットの一つとして、クレジットカード積立でポイント還元を受けられないことです。

ネット証券では、新NISAのつみたて投資枠で積立投資をする場合、支払い方法としてクレジットカードを利用できる場合があり、積立金額に応じてクレジットカードのポイントが還元されるサービスを提供していることが多いです。

たとえば、SBI証券では、三井住友カードを利用した積立が可能で、カードの種類によっては最大3%のポイント還元が受けられます。毎月10,000円を三井住友カードで積立すると、還元率が最大3%の場合、毎月300ポイント(円相当)です。

毎月投資をしながら日常の買い物などに活用できるため、お得なしくみです。

一方で、銀行の新NISA(つみたて投資枠)を利用しても、このようなお得なポイント還元のしくみはありません。そのためクレジットカードをよく利用し、ポイントを有効活用したい人にとっては、銀行の新NISA(つみたて投資枠)利用ではお得感が少なく、物足りなく感じる可能性があります。

新NISA(つみたて投資枠)を銀行で始めるメリット

銀行で新NISA(つみたて投資枠)の積立投資を利用することは、デメリットばかりではありません。ここでは、メリットについても確認しましょう。

  1. 慣れたところで簡単に始めやすい
  2. プロにサポートしてもらえる
  3. 自分の預金と一緒に管理できる

 慣れたところで簡単に始めやすい

銀行で新NISAのつみたて投資枠で投資を始める最大のメリットは、すでに自分の預貯金を預けている銀行であれば安心して始められる点です。

投資初心者にとっては、投資自体がわかりづらく、怖くて不安で、心理的なハードルが高いものです。そのような気持ちの中で、ネット証券は、自分で調べて選択して決断しなければならない難しさがありますし、証券会社の店舗は、そもそも投資をする人にだけサービス提供をする場ということもあり、敷居が高く入りづらいイメージがあります。

それに比べて銀行は、普段から取引している担当者に、わからないことや不安なことを質問しやすく、それだけで投資の一歩を踏み出すハードルが低くなります。投資初心者にとって「安心して始められる」ということは大きなメリットです。

 プロにサポートしてもらえる

銀行で新NISAのつみたて投資枠で投資を始めるメリットとして、対面でスタッフにサポートしてもらえる点があります。

銀行では、投資信託の営業担当として研修・教育を受け、一定の専門資格(投資信託を販売する人が必ず持っていなければならない資格など)を持った社員が担当してくれるため、安心して相談できます。

新NISAのしくみ、口座開設手続き、自分に合った商品の選び方はもちろんのこと、そもそも自分の経済状況やヒアリングの内容をふまえてどのくらいの金額を投資に回して良いのか、リスクやコストの考え方など、丁寧に説明してもらえるのが強みです。

また銀行は、商品を販売した後のアフターフォローも義務化されています。投資を始めた後に投資した商品の資産価値が大きく動いた際などはすぐに連絡が来るなど、継続的なサポートを受けられる環境は魅力的です。

 自分の預金と一緒に管理できる

銀行で新NISAのつみたて投資枠で投資を始めるメリットとして、すでにある自分の預貯金と投資資産を一括で管理できる点があります。

そもそも投資は、余裕資金で行うのが基本と言われています。そのためには、自分の持っている手元のお金すべてを短期資金(日常生活費)・中期資金(23年以内に使う予定のあるお金)・長期資金(5~10年以上使わないお金)の3つに色分けした上で、長期資金を余裕資金とみなします。

預貯金を含めた金融資産全体を見て、投資するバランスを管理する必要がある中で、銀行であれば預貯金と投資資産を一括で管理できてわかりやすいのです。

新NISA(つみたて投資枠)を始めるときに金融機関選びで注意するべきこと

新NISA(つみたて投資枠)で投資を始めるにあたり、銀行かネット証券のどちらで口座開設するかを検討する際に、注意するべきことについて解説します。

商品の取扱い数や種類

新NISAのつみたて投資枠で投資をする際は、自分が興味を持っている特定の商品が、金融機関の商品ラインナップに入っているか、事前に確認する必要があります。

たとえば、新NISAのつみたて投資枠の売れすじ商品として人気の高い「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」という商品は、ネット証券では取り扱いが多いですが、銀行の場合は、店舗だと取り扱いがない場合があります。

そもそも、新NISAのつみたて投資枠の中で投資できる商品は、金融庁が定める要件を満たした投資信託で、303本あります(2025年1月22日時点)。この303本の中から、各金融機関がそれぞれ取扱い商品を選んでいるため、商品ラインナップは金融機関ごとに異なります。

一般的に、新NISA口座を通して投資できる商品の数や種類は、銀行よりも証券会社の方が多いです(つみたて投資枠・成長投資枠共に)。つみたて投資枠で投資できる商品の取扱数は、三菱UFJ銀行が24本なのに対して、SBI証券は248本です。

また、選べる商品の種類について、証券会社と銀行で大きく異なるのが「個別株(特定の企業の株式)を買えるかどうか」という点です。証券会社では個別株に投資できますが、銀行で個別株の取り扱いはありません。

つみたて投資枠で投資を始める時点では、個別株は選択肢にないので問題はありません。しかし将来、成長投資枠で個別株の投資もしてみたいと考えている場合は、銀行では個別株への投資ができないことを念頭に、金融機関を選ぶ必要があります。

もし銀行で新NISAのつみたて投資枠で投資を始め、そのあと成長投資枠で個別株の投資を始める際は、銀行から証券会社に新NISA口座を移す手続きが必要です(新NISAは、ひとり1金融機関でしか口座開設できないため)。

最低積立金額と積立頻度

新NISA(つみたて投資枠)の積立投資で「できるだけ小さな金額から始めたい」「一気に投資せずに投資する時期を細かく分けたい」など、少しずつ様子を見ながら投資の値動きに慣れていきたい人は、各金融機関の最低積立金額や積立頻度を確認しましょう。

最低積立金額は、最低いくらから積立投資ができるかを指します。積立頻度は、毎月・毎週・毎日といった、どのくらいの頻度で投資できるかを指します。

たとえば、三菱UFJ銀行(店舗)の最低積立金額は10,000円で、積立頻度は「毎月」です。SBI証券(ネット証券)の最低積立金額は100円で、積立頻度は「毎月・毎週・毎日」です。

積立金額や積立頻度の傾向

 ネット証券銀行(店舗)
最低積立金額100円~10,000円~
積立の頻度毎月・毎週・毎日毎月

※金融機関や商品によっては異なる場合があります

慎重に投資を始めたい人にとっては、ネット証券の方が、最低積立金額や積立頻度に柔軟な選択肢があると言えます。

プロのサポートの有無

新NISAのつみたて投資枠で投資を始める際、金融機関スタッフによる直接のサポートが欲しいと考えている場合、すべての金融機関でそのサービスが受けられるわけではないので注意しましょう。

たとえば、ネット証券は、商品の選択肢が多いことやコスト(手数料や諸費用)を抑えられることが魅力ですが、スタッフによる直接のサポートはなく、自分で情報収集をし、選んで決断しなければなりません。

一方で、銀行の店舗では、スタッフに相談しながら手続きをすすめることができます。新NISAのしくみ、口座開設の手続き、商品の選び方など、すべてにおいてスタッフのサポートがあります。

多少コストを払っても、プロに相談をしてアドバイスをもらった上で決めたいか、それとも自分で情報収集をし、選択し、決断できるのか。この違いによって、自分に合う金融機関の選び方が変わってきます。

投資初心者が新NISA(つみたて投資枠)、銀行と証券会社どちらが良い?

新NISA(つみたて投資枠)で投資を始める際に「銀行はやめたほうがいい」という声も多いですが、投資初心者にとっては銀行のサービスがメリットになるケースもあります。銀行か、ネット証券か。それぞれ、おすすめする人の特徴を整理しました。

🏦 銀行がおすすめな人

🏦 プロに相談しながら決めたい人

「新NISAで積立投資を始めてみたいけれど、自分だけで判断するのが不安」という人は、銀行で新NISA(つみたて投資枠)を始めることをおすすめします。

投資を始めるためには、情報収集をして、金融や経済の知識を学ぶだけではなく、自分のお金の使い方や将来のマネープランを考えて決断を下す機会が増えます。

投資初心者はもちろんのこと、投資に慣れている人であっても、これらを一人でこなすのは簡単ではありません。ですから、信頼できるプロに
・わからないことをすぐに聞ける
・知らなかったことを教えてもらえる
・迷った時にアドバイスをもらえる
という環境で投資を行うというのは、多少コストがかかったり営業される可能性があっても、それ以上の価値を生み出す可能性も秘めているのです。

🏦 商品の選択肢は多くない方が良い人

「選択肢が多すぎると逆に決められない」「あれこれ考えすぎて時間がかかるのは嫌だ」という人は、銀行で新NISA(つみたて投資枠)を始めることをおすすめします。

つみたて投資枠で投資できる商品の数は、ネット証券と比べると、銀行の方がはるかに少なく、選択肢が限られていることは、前に解説した通りです。これがデメリットになる人もいますが、投資初心者にとっては、選択肢が少ない方が迷わずに決めやすいというメリットになり得ます。

そもそも、新NISAのつみたて投資枠で選べる商品は、金融庁が厳選した低コストの投資信託に限定されているため、とんでもなく高コストの商品を選んでしまうリスクはありません。ですから、深く考えすぎるよりも「まずは積立投資を始めることが重要」だと考えて、銀行が選んだ商品の中から選択して決めるのも合理的な方法、と言えます。

🏦 取引する金融機関を増やしたくない人

「新しい金融機関の口座を増やしたくない」「自分のお金をまとめて管理したい」という人は、銀行で新NISA(つみたて投資枠)を始めることををおすすめします。

銀行で新NISAを利用すれば、自分の預貯金と投資を同じ銀行で一括で管理できるため、資産全体の状況を把握しやすくなります。スマホのアプリや、ネットバンキングを使えば、自分の預貯金残高と投資の状況をまとめて、気軽に確認もできるメリットがあります。

💻 ネット証券がおすすめな人

💻 自分で情報収集し、金融知識を学べる人

「新NISAのしくみを自分で理解したい」「金融や経済のニュースをチェックするのが億劫ではない」「怪しい情報や詐欺には引っかからない」という人は、ネット証券で新NISA(つみたて投資枠)を始めることをおすすめします。

ネット証券では、銀行のように対面のサポートがないため、金融や経済の知識、投資の方法を自分で学ぶ必要があります。インターネット上に情報が溢れている分、正しい情報を見極める力も大切です。

今はYoutubeをはじめ、自己学習できる環境が十分に揃っていますので、それらを活かす自信があれば、ネット証券の方が良いでしょう。

💻 自分で選択・決断し、行動できる人

「自分で商品を選んで、納得した上で投資をしたい」「人がすすめた商品は信用できない」「決断力がある」という人は、ネット証券で新NISA(つみたて投資枠)を始めることをおすすめします。

ネット証券では、銀行のように対面のサポートがないため、自分で判断して行動する力が求められます。ネット証券の新NISA(つみたて投資枠)で選べる商品の数は、銀行よりも圧倒的に多いのは前に解説した通りですが、その中から、自分に合った商品を選び、投資を始めるタイミングを決め、手続きを進める必要があります。

情報を調べ、比較し、迷わず決断できる人にとってはネット証券の商品選択肢や投資方法の豊富さは魅力となるはずです。

💻 何よりもコストを重視する人

コスト意識が高く「少しでも手数料や諸費用を抑えたい」という人には、ネット証券で新NISA(つみたて投資枠)を始めることをおすすめします。

ネット証券で新NISA(つみたて投資枠)で投資すると、購入手数料がほとんど無料なのはもちろんのこと、信託報酬(保有している間の運用管理費)が抑えられた商品の選択肢も豊富で、コストを抑えるため方法が簡単に見つかります。ネット証券独自のクレジットカード積立によるポイント還元というお得なしくみもあります。

そもそも積立投資は、長期間にわたってお金を積み立てていくため、小さなコストの差が将来の利益に影響するとも言われています。ネット証券なら、低コストの商品が揃っているため、余計なコストを払わずに済む上に、ちょっとお得なポイントも貯めることができ、コスト意識の高い人にとっては魅力的でしょう。