固定費の節約│一人暮らし・二人暮らしの固定費、おすすめの乗り換え・切り替え先は?いくら節約できる?

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「節約はまず固定費から」と言われますが、昨今、固定費が家計を圧迫していると感じている人が多いのではないでしょうか。

電気をこまめに消す、エアコンの設定温度に気をつける、といった日々の努力も大切ですが、より効果的に固定費の節約をしたかったら、固定費の見直し(乗り換え・切り替え)に取り組むことをおすすめします。

スマホ料金・保険料など、一旦見直すだけで年間数万円以上の節約が期待できるケースもあります。

本記事では、一人暮らし・二人暮らしの方に向けて、以下について解説します。

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節約はまず固定費から、と言われるのはなぜ?

節約に取り組む際に、まず固定費を見直す(サービスの乗り換えや切り替えをする)方が効果があると言われています。

なぜかと言うと、毎月同じ金額かかる支出を一旦見直せば、節約効果が長く続くからです。

そもそも固定費とは?変動費との違いは?

そもそも固定費とは「毎月ほぼ金額が変わらず、定期的に支払う費用」のことです。それに対して、変動費とは「月によって金額が変わる費用」のことを指します。

たとえば、住居費(家賃・住宅ローン)、通信費(スマホ・インターネット)、光熱費(電気・ガス)などは固定費です。食費、日用品費、交際・趣味・娯楽費などが変動費です。

固定費と変動費に分けて考える

固定費
変動費

固定費は一旦見直せば効果がずっと続く

前述の通り、固定費のように毎月同じ金額かかる支出を一旦見直せば、変動費の食費など日々の小さな支出を制限するより、節約効果が長く続きます。

固定費の節約というと、エアコンの設定温度に気を付ける、こまめに電気やガスを消す、水の使い過ぎに気を付けるなど、日々の節約術が思い浮かぶ人も多いでしょう。

もちろん、そのような心がけも大切ですし、固定費の節約効果も期待できます。

しかしそれよりも、契約している会社や内容の見直し(乗り換え・切り替え)を行って、毎月必ずかかるコストを減らしたほうが、その後の手間やストレスを減らせるのです。

固定費の平均はいくら?【一人暮らし・二人暮らし】

固定費の節約に取り組むと言っても、そもそも自分の固定費が高すぎるのか、それとも普通なのか?と悩む方は多いのではないでしょうか。まずは平均的な固定費の支出額を知り、大体の目安をつけて節約に取り組むのも良い方法です。

ここでは、総務省統計局の家計調査(2025年1月~3月期)をもとに、一人暮らし・二人暮らし世帯の月あたりの固定費の平均を紹介します。全国のさまざまな年代・属性の世帯を含む数値なので、あくまでもひとつの目安として参考にしてください。

固定費の理想的な支出割合は、手取り収入の45%程度

一般的に、手取り収入のうち、45%を固定費、35%を変動費、残りの20%を貯蓄に回すというのが理想と言われています。この目安と照らし合わせて節約に取り組んでみましょう

一人暮らしの固定費(平均)

  • 消費支出:168,292円
  • 固定費:63,903円(37.9%)
通信(スマホ・インターネット等)6,241円
電気代9,295円
ガス代3,941円
水道代2,263円
保険料5,607円
自動車等関係費+自動車等維持18,227円
住居費※18,329円
合計63,903円

※住居費は、持ち家世帯を含む平均値であるため実際の家賃よりも低く出る傾向あり

二人暮らしの固定費(平均)

  • 消費支出:311,755円
  • 固定費:123,290円(39.5%)
通信(スマホ・インターネット等)11,974円
電気代16,005円
ガス代6,765円
水道代5,217円
保険料17,871円
自動車等関係費+自動車等維持48,238円
住居費※17,220円
合計123,290円

※保険料は二人以上世帯(勤労者世帯)の数値
※住居費は、持ち家世帯を含む平均値であるため実際の家賃よりも低く出る傾向あり

抜粋:総務省統計局│統計データ>家計調査(家計収支編)2025年1~3月(2025年5月9日公表)>【1世帯当たり1か月間の収入と支出】よりスマートマネーライフ編集部が抜粋、編集
単身世帯(勤労者・勤労者以外・無職)
二人以上の世帯(勤労者・勤労者以外・無職)

全国平均より支出が多いと感じた固定費があれば、節約できる可能性があります。もちろん、上記の数字はあくまで全国平均のため、住んでいる地域や勤労・非勤労の違い、生活スタイルなどによって、実際の固定費は異なるでしょう。

まずは、固定費の支出が手取り収入の30%前後に収まっているかを目安に、家計をチェックしてみましょう。

固定費の節約、おすすめの会社はどこ?【一人暮らし・二人暮らし編】

ここからは、それぞれの固定費の節約につながる見直し(乗り換え・切り替え)のコツ と、セレクトラの各固定費を担当するスタッフがおすすめする会社を具体的に紹介します。

今回は、一人暮らしと二人暮らしの方に向けたアドバイス付きです。ぜひ参考にしてください。

スマホ料金

スマホ料金は、固定費節約の代表格。たとえば格安SIMへの乗り換えは、手続きの手間が少ないのに節約効果が高いです。大手キャリアを長年使い続けている人や、月10GB以上のプランを契約中の人は、乗り換えで月3,000円前後、年間4万円以上の節約も期待できます。

通信環境やサポート体制も考慮して、スマホの利用スタイルや住んでいる場所に合った通信会社を選ぶことが重要です。

一人暮らし:都市圏なら「楽天モバイル」

楽天モバイル

都市圏に住んでいて、自宅でもテザリングなどで動画が観たい!という人には、楽天モバイル無制限プランがおすすめ。自宅のWi-Fi代わりにもなります。

一人暮らし:地方都市なら「LINEMO」「povo」

地方都市に住んでいて、安定した通信環境と安さを両立したい人には、LINEMOやpovoなど大手携帯会社のオンライン専用プランがおすすめです。

二人暮らし:「ワイモバイル」「UQモバイル」がおすすめ

家族でまとめて契約するなら、ワイモバイルやUQモバイルがおすすめです。家族割やインターネットのセット割を活用すれば、月額料金が下がり固定費の節約につながります。

どちらも大手キャリアの回線(ワイモバイルがソフトバンクG、UQモバイルがKDDIG)を優先的に使えるため、通信品質も安心です。店舗もあって、サービスが大手キャリア並みであることもポイントです。

インターネット料金

インターネット料金は、スマホ料金と並ぶ固定費節約の代表格。乗り換えやプラン変更で、月数百円〜数千円の節約が可能です。条件によっては、オンラインだけで手続き完結&工事不要のケースもあり、手間のわりに節約効果が高いのが魅力です。

マンションで月4,500円以上払っている人、戸建てで毎月5,500円以上払っている人は、乗り換えで毎月1,000〜2,000円の節約も十分可能です。年間で1〜2.5万円の固定費節約につながります。

住まいの居住タイプやインターネットの利用状況に合わせて、適したプランを選ぶことが節約の鍵です。

一人暮らし:とにかく安くしたい人は、光回線「エキサイトMEC光」

自宅でのネット料金をとにかく安くしたい人には、光回線「エキサイトMEC光」がおすすめです。通信速度も安定しており、ネット動画やリモートワークにも快適です。

一人暮らし:外でのネット利用が多い人は、モバイルWi-Fi「モンスターモバイル(50GB)」

帰省・出張・キャンプなど外でのネット利用が多い人には、モバイルWi-Fi「モンスターモバイル(50GB)」がおすすめです。外出先でも容量を気にせずネットが使えて、コスパも◎。

一人暮らし:ほとんどネットを使わない人は、契約なし月額不要「ギガセットWi-Fi」

ほとんどネットを使わない人には、買い切り型「ギガセットWi-Fi」がおすすめです。契約不要・月額料金なしで使えるから、たまに使うだけという人にはぴったりです。

二人暮らし:光「エキサイトMEC光」がおすすめ

二人暮らしでも快適に使える安定した光回線です。月額料金が抑えられるだけでなく、同時に複数の機器を使っても安心です。

家計を一緒に管理しているカップルや夫婦なら、インターネット料金をまとめて見直すと固定費節約の効果が高まります。

電気料金

電気料金の節約には「電力会社の切り替え」が効果的です。節約金額の目安は、エリアや家族構成などによって異なります。たとえば関東エリアで、一人暮らしの場合は年間2,000円程度の節約が可能です(契約アンペア30A、月160kWh使用と仮定)。

しかし、7割以上の一般家庭が電気会社を切り替えたことがなく、大手電力会社と契約し続けていると言われています。割高な電気料金を払い続けている場合が多いため、電気料金シミュレーターを使って比較してみることをおすすめします。

一人暮らし・二人暮らし:オクトパスエナジー「グリーンオクトパス」がおすすめ

  • 東京ガスとの合弁会社「TGオクトパスエナジー」が手がける電力事業で30万件以上の獲得件数を誇る、実績ある新電力
  • 大手電力会社や他の新電力と比べてもお得度が高い
  • 新規申込を対象に7,000円のキャッシュバックキャンペーンあり
  • 契約後も「友達紹介割」「節電チャレンジ」など、電気代が割引になるチャンスが豊富

ガス料金

ガス会社の切り替えは、都市ガスとプロパンガスで手間や節約効果が異なります。都市ガスは、切り替え手続きは簡単ですが節約金額は小さく、プロパンガスは切り替え手続きに手間はかかりますが、節約金額は大きいです。

一人暮らし・二人暮らし:都市ガスなら「エルピオ都市ガス」

都市ガスを使っている方には「エルピオ都市ガス」がおすすめです。他社と比べて料金が安く、新規申込でキャッシュバックキャンペーンも実施されているのでお得です。

エルピオ都市ガスの「スタンダードプラン」は東京ガスの「一般料金」と比べて3.2%~5.1%安くなるように価格設定されています(※)。

東京ガスと比較すると、一人暮らしの場合は年間1,044円お得、二人暮らしの場合は年間2,808円お得です。

※ただし、東京ガスの一般料金では原料費調整単価に上限がある一方、エルピオ都市ガスでは上限がありません。原料価格が高騰した場合、エルピオ都市ガスの原料費調整額が上限を超えて高くなり、上記の料金メリットが出ない場合があります

関連:エルピオ都市ガスのお得額はいくら?世帯別に東京ガスと比較(2025年6月時点)
【2025年6月】おすすめ都市ガス会社&ガス料金比較ランキング!安いのはどこ?

一人暮らし・二人暮らし:LPガスは一括見積りで比較

LPガス(プロパンガス)は、住居形態やガス設備によって料金が細かく変動するため、一概におすすめができません。オンラインの一括見積サービスを利用するのがおすすめです。

保険料(生命保険・医療保険)

保険料は、固定費を節約するために必ず見直しておきたい項目です。ライフネット生命の調査(※)によれば、保険の見直しによる月額の平均節約額は8,329円。年間に換算すると、約10万円近い節約効果が見込めることもあります。

※参考:ライフネット生命│お客さまアンケート(2024年8月)

しかし保険の見直しは、商品が複雑でわかりづらい、自分に必要な保障がわからない、とりあえず入っておけば安心などと、後回しにされがちです。

その結果、いらない保障をつけたままになっていたり、同じような特約をいくつも付けたまま無駄な保険料を払い続けているケースが少なくありません。

固定費を節約したいが保険の見直しはハードルが高い、面倒と感じている人は、まずはプロに無料相談してみましょう。まずは「自分に必要な保障」と「入っている保険」にミスマッチがないか確認するだけでも、固定費節約の一歩につながります。

一人暮らし・二人暮らしに人気

一人暮らし・二人暮らしのように、ライフステージがシンプルなうちは、保険料を見直すチャンスです。この時期は以下のような特徴があり、保険料を抑えやすいからです。

今回は、シンプルな保障内容で保険料を抑えやすい、コストパフォーマンスの高い特徴を持つ医療保険の例として、よく比較検討されている商品を3つ紹介します。

1位:オリックス生命「医療保険CURE Next」
がん・心疾患・脳血管疾患での入院は日数無制限で保障
●一人暮らしの場合:急な入院や長期療養で頼れる家族がいない場合にも備えやすい設計。オプションで幅広く備えられ、最低限の保障+必要な部分の上乗せが可能。
●二人暮らしの場合:夫婦のどちらかが病気になったとき、家計や介護が大きな課題に。長期入院でも保障が切れない安心感がある。
2位:チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」
精神疾患や長期治療にに備えられるオプションが充実
●一人暮らしの場合: 仕事や人間関係のストレスで心身のバランスを崩す可能性を考慮し、精神疾患の長期入院にも備えられる。
●二人暮らしの場合: どちらか一方が長期間働けなくなる場合に、経済的リスクを軽減できる柔軟な設計が魅力。
3位:アクサダイレクト生命「終身医療保険」
入院日額を細かく調整でき、必要最低限の保障も選べる
●一人暮らしの場合: コストを抑えながら、入院リスクに備える設計ができるため「月々の保険料はできるだけ安くしたい」という方に。

※この内容特定の保険商品を推奨するものではありません。あくまで一般的な情報提供の一環として、よく比較対象とされる商品を紹介しています

各保険会社の商品はオンラインで申し込み可能です。検討・加入にあたっては、ライフステージや必要な保障に合わせて、複数社のプランを比較・検討し、必要に応じて「ほけんの窓口」など保険のプロに相談してみましょう。複数社の見積もりを取って検討してみることをおすすめします。

自動車費(自動車保険)

自動車保険は、毎年更新があるため、見直すタイミングを図りやすい固定費です。特に、補償内容の見直しや代理店型からネット型(ダイレクト型)への切り替えは、固定費の節約につながります。

セレクトラが過去に行った調査によると、自動車保険を切り替えた人のうち、50%近くが「年間5,000円以下」、40%近くが「5,001円〜10,000円」の節約ができたと回答しています。

一人暮らし・二人暮らしに人気

一人暮らし・二人暮らしが多い若年層にとって、自動車保険の保険料は、極力負担を抑えて固定費の節約につなげたいはずです。自動車保険は、生命保険や医療保険と違って、若い世代ほど保険料が高くなるため、節約には工夫が必要です。

ネット手続きに慣れている世代が中心ですので「一括見積もりで複数社比較」をしてから「ネット専用型の自動車保険に加入・切り替え」の組み合わせをおすすめします。

例:チューリッヒ保険のネット専用自動車保険
●割安な保険料に特化した商品
●ネット完結で、代理店型より保険料が大幅に安い
●基本補償はそのまま、車両保険の有無など柔軟にカスタマイズ可能
●クレジットカード決済OK、最短で翌日から補償開始

※本内容は保険契約の勧誘を目的としたものではなく、一般的な固定費節約の参考情報を提供するものです

まずは、自動車保険の無料一括見積もりを取り、複数の保険会社のプランを比較してみると良いでしょう。

住居費(家賃・住宅ローン)

住居費は、固定費の中でも家計に占める割合が大きく、見直しがうまくいけば節約効果も非常に大きい支出です。月5,000円の節約でも年間6万円の支出削減につながるため、見直す価値は十分にあります。

ただし、賃貸で家賃の引き下げを交渉したり、持ち家で住宅ローンを借り換えるには手間や費用がかかることもあり、他の固定費に比べて見直しのハードルが高いのが難点です。

とはいえ、住宅ローンは、2025年5月現在の金利上昇局面を踏まえると、契約内容によっては今後の返済額に大きな影響を及ぼす可能性があるため、一度内容を確認しておくことをおすすめします。

一人暮らし・二人暮らし:住居費見直しのポイント

賃貸の場合

  • 家賃が適正か確認(手取り月収の25〜30%以内)
    一人暮らしは、収入に対して家賃の占める割合が高くなる。手取り収入の30%を超えている場合は、家賃の引き下げ交渉や引っ越しを検討。
  • 更新月に合わせた住み替えで初期費用を抑える
    引っ越す場合は、契約更新のタイミングを利用することで違約金を回避できる。さらに、敷金・礼金ゼロ物件を選べば、初期コストを抑えやすくなる。
  • 引越し費用の相見積もりは必須
    必ず複数社から見積もりを取り、費用を比較。不要な家具や家電の売却も効果的。

持ち家の場合

  • 世帯全体で返済の見通しを立てる
    共働き世帯でも、育休や転職で一時的に収入が変動する可能性も踏まえて、無理のない返済計画を立てることが大切。
  • 金利タイプの確認と、借り換えによる将来設計の見直しを
    5年以上前に住宅ローンを組んだ場合、ライフスタイルの変化とあわせてローン内容の再確認。将来的な金利変動リスクに備えて金融機関に相談をし、諸費用を含めたシミュレーションを取る。

固定費の節約はプロの手を借りるのもあり

固定費の節約のなかでも、保険料(生命保険・医療保険)、自動車費(自動車保険)の見直しについては、住居費(家賃・住宅ローン)については、専門知識・商品知識などが必要となるため、ファイナンシャルプランナー(FP)や金融機関の専門家に相談することをおすすめします。

【固定費の節約】プロに無料相談するメリット

  1. ひとりで悩む時間がなくなる
  2. 客観的な意見をもらいやすい
  3. 専門知識と豊富な経験に基づいたアドバイスがもらえる

無料で相談できる窓口やオンラインサービスも充実しています。プロの手を借りて、効果的に固定費を節約しましょう。