ネット銀行のデメリット【徹底調査】 - メリットとデメリットどっちが高い?

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ネット銀行のデメリット - メリットとデメリットどっちが高い?

ネット銀行(インターネット銀行)のデメリットを徹底的に紹介します。 結論から言うと、ネット銀行に致命的なデメリットはありません。

ネット銀行に口座を開きたいな・・・と思ってはいるが、デメリットを徹底的に確認したいという方はこの記事を参考にしてくださいね。

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ネット銀行のデメリット9つ

ネット銀行には、従来型の銀行にくらべ、ずばり以下のようなデメリットがあります。

ただ、実際にデメリットといえるほど大きな問題かどうかは、各人の銀行の主な使用目的にもよります。

こちらで紹介している9つの点が、自分にとっては全くデメリットにはなりえない、という人もいるでしょう。

逆にメリットとなるかもしれません。以下の解説をよくご確認ください。

①すべての手続きをオンラインで行わなければならない

口座開設から、振込みのような金融取引まで、すべてオンラインで行う必要があります。

だた、銀行員のサポートのもと、開設の手続きをしたい、という方には大きなハードルになってしまいます。

オンラインで手続きに慣れている人には、わざわざ店舗に行かず口座開設できますから、むしろメリットになり得ますね。

基本的なITスキルやデバイスが必要

ネット銀行は、まったくインターネットを使ったことがない人、ネット環境のない人、デバイス(パソコン・スマホ)がない人は利用ができません。ネット銀行は、このようにユーザーの環境を選ぶ点がデメリットになります。

②店頭の窓口(支店や店舗など)がない

ネット銀行の場合は、店舗はありません。ですから、対面で直接質問したりすることができません。

送金、振込といった様々な金融手続きは、すべてオンラインまたアプリで行います。

③通帳がない

ネット銀行の場合、通帳の提供がありません。

入出金などすべの取引は、ログインして確認、専門のアプリでチェックする必要があります。

④自社のATMがない

ネット銀行の場合は、自前のATMを設置していません。

つまり、ネット銀行の場合、メガバンクのような従来型の銀行の店舗や出張ブースのようなところに専用のATMがたくさん並んでいる、ということはありません。

ネット銀行の口座を利用している人はコンビニのATMを使用します。

ほとんどのネット銀行が、コンビニに設置してあるATMやゆうちょ銀行のATMと提携しているため、「現金が必要になったがATMがなくておろせない!」ということはありません。

ネット銀行、ATMの手数料は?

手数料はそのネット銀行によります。預金額等の条件によって定められたステージ/レベルにより、ATMの使用料が無料になることがあります。また月に何回か無料というところもあります。
手数料に関しては、「主なネット銀行のATMの手数料」の章を参考にしてください。

ネット銀行ATM
写真はセブン銀行ATMの新型のATM。画面が大きく操作しやすい、またプライバシーが守られやすい設計になっています。ドリンクホルダーや杖をおくところもあり便利です。

主なネット銀行の提携ATM一覧

以下の一覧の通りネット銀行は、幅広く多くのATMが使えるようになっています。

コンビニなら24時間利用できますから非常便利です。

ネット銀行の提携ATM一覧
ネット銀行利用可能ATM
GMOあおぞらネット銀行セブン銀行ATM
イオン銀行ATM
ゆうちょ銀行ATM
住信SBIネット銀行イオン銀行ATM
ゆうちょ銀行ATM
イーネット(E-net ATM) 
ビューアルッテ
auじぶん銀行セブン銀行ATM
ローソン銀行ATM
イーネット(E-net ATM) 
三菱UFJ銀行ATM
ゆうちょ銀行ATM
東京スター銀行セブン銀行ATM
ゆうちょ銀行ATM
MICS提携ATM(メガバンクをはじめとする全国の銀行ATM、ファミリーマート、ローソンなどのコンビニエンスストアにあるMICS提携ATM)
ソニー銀行イオン銀行ATM
ローソン銀行ATM
三菱UFJ銀行ATM
ゆうちょ銀行ATM
三井住友銀行ATM
株式会社UI銀行きらぼし銀行ATM
セブン銀行ATM
イオン銀行みずほ銀行ATM
ゆうちょ銀行ATM
三菱東京UFJ銀行ATM
三井住友銀行ATM
りそな銀行ATM
埼玉りそな銀行ATM
ビューアルッテ
楽天銀行セブン銀行ATM
イオン銀行ATM
ローソン銀行ATM
イーネット(E-net ATM)
Patsat(パッとサッと)
三菱東京UFJ銀行ATM
みずほ銀行ATM
ゆうちょ銀行ATM
PayPay銀行セブン銀行ATM
ローソン銀行ATM
イーネット(E-net ATM)
イオン銀行ATM
三井住友銀行ATM
ゆうちょ銀行ATM
大和ネクスト銀行ゆうちょ銀行ATM
三井住友銀行ATM
みずほ銀行ATM
三菱UFJ銀行ATM
りそな銀行ATM
埼玉りそな銀行ATM
SMBC信託銀行ATM
セブン銀行ATM
ローソン銀行ATM
イーネット(E-net ATM)
セブン銀行セブン銀行ATM
ゆうちょ銀行ATM
三菱UFJ銀行ATM
りそな銀行ATM
埼玉りそな銀行ATM
三井住友銀行ATM
みずほ銀行ATM
SBI新生銀行セブン銀行ATM
イーネット(E-net ATM)
ローソン銀行ATM
Patsat(パッとサッと)
ビューアルッテ
ゆうちょ銀行ATM
全都市銀行ATM
三菱UFJ信託銀行ATM
三井住友信託銀行ATM 商工中金
みんなの銀行セブン銀行ATMのみ
SBJ銀行セブン銀行ATM
イオン銀行ATM
イーネット(E-net ATM)
ゆうちょ銀行ATM
みずほ銀行ATM
 

各ATMの主な設置場所

【各ATMの主な設置場所】 以下のような場所に設置されています。
ATM種類設置場所
セブン銀行ATMセブンイレブン、イトーヨーカドー
イオン銀行ATMイオン、ミニストップなど
ゆうちょ銀行ATM郵便局、一部のファミリーマート
イーネット(E-net ATM)ファミリーマート、 その他コンビニ(ポプラ、生活彩香、デイリーヤマザキ)
ビューアルッテJR東日本の駅構内
ローソン銀行ATMローソン、ナチュラルローソン
三菱UFJ銀行ATM三菱UFJ銀行
三井住友銀行ATM三井住友銀行
Patsat(パッとサッと)阪急電鉄、阪神電車、北大阪急行電鉄、神戸市営地下鉄、南海電鉄、泉北高速鉄道、Osaka Metroの各駅

主なネット銀行のATMの手数料

ネット銀行のATM手数料は以下の通りです。ATMで残高照会もできますが、これには手数料がかかりません。

だいたい、月に1-2回は、入金も出金も無料である銀行が多いことが分かります。

あとは提携しているATMにより、条件が異なりますが、手数料がかかる場合は1回110円程度です。

ネット銀行のATM手数料
ネット銀行名 入金(預入れ) 出金(引き出し)
GMOあおぞらネット銀行 月2回~無料 
以降は、カスタマーステージによる
無料回数後:1回110円
住信SBIネット銀行 月2回まで無料。以降はスマプロランクにより無料回数が決まる 
無料回数後:1回110円
東京スター銀行 無料 東京スター銀行に設置セブン銀行ならいつでも0円 それ以外は月8回まで無料 無料回数後:1回110円-220円
auじぶん銀行 じぶんプラスのステージにより無料回数が決まる 
無料回数後:1回110/220円
ソニー銀行 無料 月4回まで無料 
無料回数後:1回110円
株式会社UI銀行 無料 1回86回
イオン銀行 イオン銀行の場合は無料 
それ以外は提携ATMによる
イオン銀行の場合は無料 
それ以外は提携ATMによる
楽天銀行 ハッピープログラムの会員ステージによりにより無料回数が決まる 
それ以外は220-275円(提携ATMによる)
PayPay銀行 毎月1回目の入金と出金は利用金額にかかわらず手数料0円 
それ以降 3万円以上:無料、3万円未満:165円(ゆうちょ銀行は330円)
大和ネクスト銀行 無料(ゆうちょ銀行、三井住友銀行、セブン銀行、ローソン銀行、イーネット) 時間帯・提携ATMにより無料の条件が異なる 
有料の場合は110円
セブン銀行 セブン銀行ATMの場合 
7:00 - 19:00の間:無料
上記以外の時間帯:110円
あとは提携のATMによる
無料
SBI新生銀行 月5回まで無料
無料回数後110円
(セブン銀行、イーネット、ローソン銀行、イオン銀行、Patsat(パッとサッと)、ビューアルッテ)
無料
みんなの銀行 無料 25歳以下:3回まで無料 以降110円
SBJ銀行 セブン銀行・イオン銀行・イーネット:合計月10回まで無料
ゆうちょ銀行・みずほ銀行:合計月3回まで無料

⑤セキュリティのリスクがある

インターネット上ですべての取引を行う為、サイバー攻撃や詐欺のリスクが存在します。

ネット銀行は高度なセキュリティ対策を行っていますが、個人レベルでユーザーがフィッシング詐欺や不正アクセスにあう潜在的な可能性があります。

ただし、フィッシング詐欺や不正アクセスは、どのような注意が必要なのかきちんと理解していれば、被害を避けることができます。

フィッシング詐欺とは?

偽のウェブサイトやメールを使って個人の口座番号やパスワードを盗み取る詐欺行為です。
メールやSMSで、銀行やクレジットカードを装ってメールが送り、信じたユーザーがそこにあるリンクをクリックすると偽のサイトに誘導され、そこで情報の記入させられます。
偽のメールか見極める必要があります。怪しいメールのURLはクリックしないようにします。

不正アクセスとは?

IDとパスワードを盗み、ユーザーになりすまして、各サービスなどのアカウントに不正にアクセスする行為をいいます。推測しやすいIDやパスワードは避ける、パスワードは定期的に変更するといった対策が有効です。

⑥小切手を発行してもらえない

ほとんどのネット銀行では小切手の発行をしていません。また、受け取った小切手で入金できないところがほとんどです。

現在かなり少数になっているかとは思いますが、どうしても小切手が必要な方もまだいます。このような方にはネット銀行は向いていません。

⑦ローン・保険の種類が揃っているわけではない

ローンには、住宅ローン、マイカーローン、教育ローン、事業ローンなど種類があります。ただし、ネット銀行によってはすべてのローンに対応しているとは限りません。保険も同様です。

ただし、どこのネット銀行でも、多目的に使えるカードローンには対応しています。借りたい額が、カードローンの上限額内に収まるのであれば、特にデメリットにはならないかもしれません。

また、ネット銀行は、店舗がないため、対面で相談ができない点は、すでに紹介した通りです。

ただし、ネット銀行の場合は金利が低い傾向があり、ネット銀行のメリットとされています。

⑧引き落とし(振替)口座に指定できない場合がある

ネット銀行の場合、公共料金等の引き落とし口座に指定できない場合がある、と言われています。

しかしながら、大手の電力会社や都市ガス会社の振替対応口座をみてみると、主なネット銀行はすべて対応しています。このため指定できなことは最近では稀でしょう。

加えて、公共料金はクレジットカードでも支払えますので、支払いができない、という事は十分避けられます。

ただし、企業によっては、給与の振り込み口座としてメガバンクや特定の銀行口座を指定している場合もあります。この点は勤め先に指示に従う必要があります。

ネット銀行で年金の受取りはできる?

ネット銀行でも、年金の受取は可能です。

ソニー銀行、楽天銀行、住信SBIネット銀行、イオン銀行、PayPay銀行、GMOあおぞらネット銀行、auじぶん銀行、UI銀行、みんなの銀行 セブン銀行が利用できます。

ネット銀行で年金は受け取れる?日本年金機構の回答
画像は、本年金機構の公式ページより抜粋。主なネット銀行であれば、年金の受取も可能です。

⑨キャッシュカードの発行がないことがある

ネット銀行の場合、キャッシュカードの発行がないところがあります。 みんなの銀行などは、キャッシュカードの発行がなく、ATMの利用にはスマホを使用します。

それ以外は、両方対応しているというところが増えています。つまり、カードの発行はあるが、アプリもOK(スマホATM)ということです。

カードを持ちたい派は、必ずカードを発行してくれるネット銀行を選びましょう。

ネット銀行のデメリット vs メリット

ネット銀行のデメリットを紹介しましたが、人によっては逆にメリットとなる場合もたくさんあります。以下では、ネット銀行のデメリット・メリットを一覧にしてみました。

むしろ、ネット銀行は、現代のライフスタイルを考えると、むしろ利便性の高い銀行と言えるでしょう。

チェックしてみよう!ネット銀行のデメリット vs メリット
項目デメリットメリット
すべの手続きをオンラインで行う
  • 対面で手続きができない。
  • ネット環境がないとできない。
  • 場所・時間を選ばず手続きできる。
  • 速くできる。
  • 判子がいらない。
店頭の窓口(支店や店舗など)がない
  • 対面で質問ができない。
  • 店舗に行かなくても、自分のタイミングで質問できる。
通帳がない
  • 通帳記入できない。
  • わざわざ通帳記入しなくても、ネットやアプリでいつでも確認できるので便利。
自社のATMがない
  • コンビニやスーパーのATMを使う必要がある。
  • ATMがすぐみつかるので便利。
  • 24時間利用できる。
セキュリティのリスクがある(知識・対策が必要)(知識・対策が必要)
小切手を発行してもらえない(小切手が必要人はでネット銀行は使えない)(小切手が不要な人には無関係)
ローン・保険の種類が揃っているわけではない
  • 借りたいローンの提供がないことがある
-

(ネット銀行は金利が低い可能性がある)

  • 引き落とし(振替)や振替口座に指定できない場合がある
(非常にまれ)(非常にまれ)
キャッシュカードの発行がないことがある(キャッシュカードの発行のあるネット銀行を選ぶ)
  • 持ち物をが減る。財布がなくてもいい。

ネット銀行とインターネットバンキングの違い

「ネット銀行」は、"銀行の種類"を表す言葉で、「インターネットバンキング」は"サービスの種類"を表すという点が異なります。

ネット銀行とは、店舗・窓口をもたず、すべてがオンライン・アプリで行われる「銀行」を指します。

店舗・窓口をもつようなメガバンクや地方銀行およびゆうちょ銀行でも、オンラインで振込みや入出金の履歴を確認することができます。もちろんアプリの提供もあります。

こういった金融取引全般をオンラインで行えるような「サービス」をインターネットバンキング(ネットバンキング)といいます。

ネット銀行でなくても、「インターネットバンキング」はできる
 店舗のある従来型の銀行ネット銀行
店舗・窓口でのサービス×
インターネットバンキング

ネット銀行でも証明書の発行をしてもらえる?

ネット銀行でも、残高照明書のような証明書を発行してもらうことができます。英語の残高証明書でも可能です。

証明書の発行には手数料がかかり、銀行により異なります。

メインバンクをネット銀行にしても大丈夫?

メインバンクとは、その名の通り主に利用する銀行のことです。

この記事では、ネット銀行のデメリットを一覧で紹介してきましたが、これらの項目が、本当にデメリットとなる方は少数だと思います。

通常の会社員や学生、リタイアされた方、ネット銀行をメインバンクにしても、なんの問題はないでしょう。

一方、事業を行っている方がローンの相談を対面でしたい、オンラインでの操作に不安がある、という方は、窓口のある大手銀行を利用するのが良いかもしれません。