三菱UFJ銀行がネット銀行設立へ|ニュースの概要

三菱UFJフィナンシャル・グループが、インターネット専業銀行を新設する方針を固めたことが5月初旬に分かりました。2026年中の設立を目指しています。

店舗を持たず、手続きをスマートフォンで完結させてコストを低減させる分、 預金金利を高めにするなどサービスを拡充させるとのことです。

預金口座の獲得競争が激しくなる中、若者ら新たな顧客の取り込みを目指すことが目的とされています。

すでにどんなインターネット専用銀行・ネット銀行が存在している?

三菱UFJフィナンシャル・グループのネット銀行の業務開始は2026年中とのことですが、店舗をもたないネット銀行はすでにたくさん存在しています。

以下に一例を紹介いたします。

  • auじぶん銀行(旧:じぶん銀行)
  • GMOあおぞらネット銀行
  • 楽天銀行
  • UI銀行
  • PayPay銀行
  • ソニー銀行

ネット銀行は本当にお得なのか?

ネット銀行は果たして本当に、コストが減る分、口座利用者に還元されるのでしょうか?

消費者ならば最も気になるポイントです。

ネット銀行を選んでおけばお得なのでしょうか?定期預金金利・ATM手数料・振込手数料を具体的に比較しながら検証してみます。

三菱UFJ銀行がネット銀行設立へ | ネット銀行は本当にお得か検証【手数料・金利】

そもそもインターネット専業銀行・ネット銀行とは?(用語の解説)

インターネット専業銀行とは、ネット・アプリだけですべて完結する銀行サービスです。

口座開設もネットもしくはアプリで行いますし、振込などの金融手続きも同様です。

伝統的な銀行との違いは店舗がないことです。窓口で相談したり、質問したりすることはできません。

また、 「インターネット専業銀行」、「ネット銀行」、「デジタル銀行」など、様々な言葉がありますが、店舗をもたず、ネットだけですべてが完結する銀行サービスという意味において、すべて同じです。

ネット銀行は基本、店舗がありません。そのため、対面で対応してくれる窓口はありません。
コストが削減されるので、その分が金利などに還元される、と言われています。

ネット銀行には店舗・窓口はありません。

ネット銀行とインターネットバンキングの違い

店舗・窓口をもつようなメガバンクや地方銀行およびゆうちょ銀行でも、オンラインで(インターネットで)振込みや入出金を行ったり、履歴の確認することは可能です。もちろんアプリの提供もあります。

こういった金融取引全般をオンラインで行えるような「サービス」をインターネットバンキング(ネットバンキング)といいます。

「ネット銀行」や「インターネット専用銀行」という言葉は、"銀行の種類・タイプ"を表す言葉で、 「インターネットバンキング」は"サービスの種類"を表すと考えると分かりやすいでしょう。

ですから、店舗・窓口を有する従来型の銀行に口座を持っているが、すでに基本的に手続きはいつも「インターネットネットバンキングで行っている」そして「窓口やATMはほとんど使わない」という人も多いはずです。

三菱UFJ銀行でもすでにオンラインで取引ができるネットバンキングの提供があります。(三菱UFJダイレクト)

三菱UFJダイレクト

気になるポイント!
ネット銀行は必ずお得なの?

三菱UFJフィナンシャル・グループのネット銀行が利用者にとってお得になるならば、すでに三菱UFJ銀行に口座を持っていない人でも口座開設に興味を持つはずです。

店舗をなくして、コストを下げ、預金金利を上げていきたいという話ですが、果たして本当にネット銀行はいつでもお得なのでしょうか?

メガバンクでなく、ネット銀行さえ利用していれば、ベストな金利でお金を預けられているのか、また手数料も抑えられているのでしょうか?

たくさんある銀行を自分で調べて検証するのは、大変です。ここでは、スマートマネーライフが、ネット銀行は本当にお得なのか?について検証していきます。

調べてみて分かったことは以下の通りです。

ネット銀行は必ずお得なの?-気になる疑問への回答

ネット銀行の方が金利はいい、手数料は安い、という傾向にある。ただし、従来型の銀行でもよりお得度の高いサービスが存在している。つまり、「ネット銀行さえ選んでおけば必ずしも一番"お得"」というわけではない。

(ただし、ポイントが溜まるといったようなプラスアルファのサービスにより、お得になる可能性はもちろんあります。)

  • 【定期預金の金利】 ネット銀行の定期預金の金利は、メガバンクよりも高い。ただし、ネット銀行の金利がいつでも一番高いわけではない。
  • 【振込み手数料・ATM手数料】 手数料はネット銀行が安い・お得度が高い傾向にある。ただし、必ずしもネット銀行が一番安いわけではない。

ネット銀行以外にも比較的に金利が高い銀行は存在する
定期預金の金利を比較

まずは、ネット銀行の金利(2025年6月6日現在)を確認してみます。

ここでは、「新規口座開設者限定の金利*」と「すでに口座を持っている人への1年ものの金利」の2つをみてみます。

*定期預金の金利は、新規に口座を作る人を対象に特に高めに設定されていることがよくあります。いわば、「新規お申込みキャンペーン」のようなものです。

以下を見てみると、 【新規口座開設限定】定期預金金利では、ネット銀行のauじぶん銀行が上位にランキングしている一方、そうでない銀行でも同様に高い金利を提供していることが分かります。

1年もの金利では、ネット銀行のUI銀行は4位、auじぶん銀行も上位にランクインしていますが、ネット銀行ではない第二地方銀行でさらに高い金利を提供しているところもあります。

【新規口座開設限定】定期預金金利

新規口座開設限定定期預金【2025年6月6日更新】

銀行名 金利 備考
SBI新生銀行(スタートアップ円定期預金) 1.50% 3か月もの
SBJ銀行(はじめての定期預金<はじめくん>) 1.20% 1年もの
東京スター銀行
インターネット限定 新規口座開設優遇プラン スターワン円定期預金
1.110% 1年もの
オリックス銀行
eダイレクト定期預金 優遇金利プログラム
1.20% 1年もの
auじぶん銀行
デビュー応援定期預金
1.20% 3か月もの
愛媛銀行 四国八十八カ所支店 1.00% 3か月もの

定期預金の金利ランキング【1年預けた場合】

順位 銀行名 名称 金利
1 徳島大正銀行 ネット支店スーパーとくとく定期預金 1.20%
2 きらやか銀行SBIさくらんぼ支店 金利マシマシ定期預金 1.10%
3 香川銀行 超金利トッピング定期預金 セルフうどん支店 1.00%
4 UI銀行 スーパー定期預金 1.00%
5 東京スター銀行 スターワン円定期預金 0.91%
6 オリックス銀行 スーパー定期 0.85%
7 auじぶん銀行 円定期預金 0.85%
8 愛媛銀行 だんだん定期預金ワイド 0.85%
9 ソニー銀行 円定期預金 0.80%
10 あおぞら銀行 BANK The 定期 0.65%
11 豊田信用金庫 どきどき定期預金 0.625%
12 SBI新生銀行 パワーダイレクト円定期預金 0.60%
13 SBJ銀行 ミリオンくん 0.60%
14 しずおか焼津信用金庫 プレミアム定期預金2025 0.60%
15 楽天銀行 定期預金 0.60%
16 大和ネクスト銀行 円定期預金 0.55%
17 トマト銀行 ももたろう支店 スペシャルきびだんご定期預金 0.50%
18 イオン銀行 スーパー定期 0.45%
19 尼崎信用金庫 ウル虎支店 専用定期預金 0.40%
20 ローソン銀行 スーパー定期 0.40%
21 みんなの銀行 貯蓄預金​ 0.37%
22 あいち銀行 なごやめし支店 大盛なごやめし定期 0.365%
23 清水銀行 清水みなとインターネット支店専用定期預金 Bon Voyage 0.35%
24 高知銀行 よさこいおきゃく定期 0.35%
25 スルガ銀行 スマ口座 スーパー定期 0.35%
26 GMOあおぞら銀行 円定期預金 0.31%
27 島根銀行 しまぎん インターネット定期預金 ネットプラス 0.30%
28 商工中金 マイハーベスト(定期預金) 0.28%
29 住信SBIネット銀行 円定期預金 0.275%
30 PayPay銀行 ネット定期 0.275%
31 セブン銀行 円定期預金 0.275%

ネット銀行でなくても手数料が安い銀行は存在する
銀行の振込手数料を比較

他行へ振り込みを行う際には、通常手数料がかかります。一方、銀行の中には、他行への振込手数料を一定回数無料にしているところがあります。

知名度のある銀行の中から、一定数振込み手数料を無料にしているところをランキングしました。

このランキングを見れば必ずもネット銀行ではない銀行がラインインしていることが分かります。

振込手数料が一定回数無料になる銀行一覧

銀行名 内容
東京スター銀行 月5回まで実質無料
・インターネットバンキング他行宛振込手数料
・手数料は取引時に引き落とし、翌月キャッシュバック
三井住友銀行Oliveアカウント 月3回まで実質無料
みんなの銀行 25歳以下: 月3回まで無料
オリックス銀行 月2回まで無料
GMOあおぞらネット銀行 月1回まで無料
住信SBIネット銀行 月1回まで無料
ソニー銀行 月1回まで無料
SBI新生銀行 月1回無料
大和ネクスト銀行 本人名義の口座:無料 他人名義および楽天銀行・SBI新生銀行・GMOあおぞらネット銀行・みんなの銀行・住信SBIネット銀行 (Vポイント支店 / 第一生命支店 / ヤマダネオバンク支店 / JAL支店 / 京王NEOBANK支店):月3回まで無料

東京スター銀行はネット銀行ではないが振込手数料の無料回数が多い

そのランキングを見てみると、一番無料回数の多い銀行は東京スター銀行です。東京スター銀行は、実店舗を持つ「第二地方銀行」でネット銀行ではありません。

しかしながら、振込手数料5回無料というのは注目に値します。

三井住友銀行もOlive口座にすれば振込手数料がお得

三井住友銀行の提供するOlive口座も厳密にはネット銀行ではありません。

三井住友銀行で所有していた銀行口座をそのままOlive口座にすれば、今まで有料だった振込手数料が3回まで無料になります。

だいたいどこも2回は無料
ATM手数料を比較

続いてATM手数料を比較してみましょう。

ATM手数料はどこもだいたい2回ほどは無料です。2回でやりくりできるかどうか、かなり頻繁にATMを利用するかでお得度は異なります。

ここでも、東京スター銀行やSBI新生銀行は、ネット銀行ではありませんが、それぞれ8回、5回まで利用料が無料で回数の多さが目立ちます。

ネット銀行名 入金(預入れ) 出金(引き出し)
東京スター銀行 セブン銀行・ゆうちょ銀行 無料 ・月8回まで実質無料
・ATM利用時に手数料がかかるが翌日キャッシュバック
・110円-220円
SBJ銀行 ・セブン銀行・イオン銀行・イーネット:合計月10回まで無料
・ゆうちょ銀行・みずほ銀行:合計月3回まで無料
・無料回数後:110円
SBI新生銀行 無料 ・月5回まで無料
・無料回数後:110円
株式会社UI銀行 無料 ・月3回無料
・ステージ2の条件・・・口座開設時or総預金の1ヶ月平均残高が10万円以上
・無料回数後:110回
三井住友銀行(Oliveアカウント) ・3回まで無料
・無料回数後110-330円
スルガ銀行 スマ口座 無料 ・出金:無料(平日7-18時, 土曜9-14時) 
・1ツ星(円預金またはローン残高20万円以上)で上記の時間帯外も3回まで無料
・無料回数後:110-220円
GMOあおぞらネット銀行 ・月2回まで無料 
・以降は、カスタマーステージによる 
・無料回数後:1回110円
住信SBIネット銀行 ・月2回まで無料
・以降はスマプロランクにより無料回数が決まる 
・無料回数後:1回110円
・「アプリでATM」なら何度でも無料(セブン銀行・ローソン銀行ATM)
auじぶん銀行 ・月2回まで無料(カスタマーステージがレギュラーの場合) 
・出金:月2回まで無料(カスタマーステージがレギュラーの場合) 
・カスタマーステージ・レギュラーの条件:給与
・賞与の受け取り、年金の受け取りにすることでレギュラー
・無料終了後:1回110/220円(時間とATMの種類による)
・出金:月2回まで無料(カスタマーステージがレギュラーの場合)
・カスタマーステージ
・レギュラーの条件:給与・賞与の受け取り、年金の受け取りにすることでレギュラー 
・無料終了後:1回110/220円(時間とATMの種類による)
ソニー銀行 無料 ・月4回まで無料 
・無料回数後:1回110円
イオン銀行 ・イオン銀行終日無料
・以下銀行は平日日中手数料無料
- 三菱UFJ銀行
-ゆうちょ銀行
楽天銀行 ・残高10万以上または取引5件以上で1回無料
・無料回数はハッピープログラムの会員ステージによる
・無料回数後:220-275円(提携ATMによる)
PayPay銀行 ・毎月1回目の入金と出金は利用金額にかかわらず手数料0円
・それ以降 3万円以上:無料
・3万円未満:165円(ゆうちょ銀行は330円)
大和ネクスト銀行 無料 ・時間帯・提携ATMにより無料の条件が異なる ・有料の場合は110円
セブン銀行 無料 ・セブン銀行ATMの場合
・7:00 - 19:00の間:無料
・上記以外の時間帯:110円
・あとは提携のATMによる
みんなの銀行 無料 25歳以下:3回まで無料 以降110円
26歳以上:110円

結局どうやって銀行を選べばいい?

インターネット専業銀行だから、必ずしも一番お得というわけではないことが分かりました。

銀行口座は1つしか持てないわけではありませんから、定期金利が満期になった折には金利を比べて他銀行も検討し、良いところがあれば口座を開くなどできれば理想的です。

また、メガバンクと比べると、金利・手数料の面ではネット銀行の優位性が勝ります。仮にメガバンクにしか口座を持っていないような場合は、ネット銀行を含め、それ以外の銀行に口座を開くことをおすすめします。

また、手数料にはより注意をして選ぶのが良いと言えそうです。ATMを使う、振込を頻繁に行う、という人はより詳しく比較して余計な手数料を払わないで済むようにすると直接的なメリットがあります。