アコムとアイフルを基本情報7項目で徹底比較 - 借りるのはどっちがいい?

消費者金融の大手、アコムとアイフル、もし借りるとしたらどっちがいいのでしょうか?
何度も借りた経験のある方なら選ぶのは簡単でも、借入が初めての方にとって、いくら知名度があって大手の消費者金融でも選ぶのは難しいですよね。
そこで本記事では、アコムとアイフル、2つの消費者金融を金利や限度額、審査の時間等の基本情報や利用のしやすさ、審査の通過度等の面から多岐にわたり比較します。
初めての申込でアコムとアイフルで迷っている方は、本記事の内容を通してそれぞれの会社の特徴を知り、より自分に合った消費者金融を選んで下さい。
![]() | この記事の執筆者:Noubushige 銀行退職後フリーランスの金融専門ライターとなって11年目のベテラン。 続きを見る |
- この記事で分かること
- アコムとアイフル借りるならどちらがいいのか?
- アコムの方がいい理由・ポイント
- アイフルの方がいい理由・ポイント
- 2社同時に申し込んでみても大丈夫?
- アコム・アイフルの比較項目を細かくチェック
アコムとアイフル、借りるのはどっちがいい?
アコムとアイフルはどちらも業界大手と呼ばれる消費者金融会社です。
両社は常に競合しているので、互いのサービスを研究し改善しており、基本的なサービス内容に差がなくなってきています。
一方でそれぞれの会社で独自に発展してきた歴史があり、大手といっても一括りにできない面があります。
それがカードローンのサービス面に現れているのも事実なので、歴史を踏まえたそれぞれの 消費者金融の特徴を知って選ぶのもひとつの方法です。
知名度や利用者の人気ならアコムがおすすめ
アコムはプロミスと並び、以前は独立した大手の消費者金融会社でした。
しかし現在は三菱UFJフィナンシャルグループの一員であり、銀行業では日本で最大の三菱UFJ銀行と同じグループ内で貸金業を営んでいます。
そのため アコムは業界トップクラスの利用者数があり、消費者金融としての歴史も長いことから知名度も抜群です。
利用者数が多いことから体験談も多く見受けられ、それらを参考にして消費者金融の利用が初めての方でも安心して利用しやすい特徴があります。
審査や借入のスピード重視ならアイフルがおすすめ
アイフルは、アコムと同じ大手の消費者金融ですが、現在までどの金融グループにも所属した歴史がなく、完全に独立系の消費者金融会社です。
京都に本社を置き、栄枯盛衰を繰り返してきた金融の世界で常に経営努力を払い、 たくましく生き残ってきた数少ない消費者金融会社になります。
独立系なので、金融グループ内の他社からの影響も受けず、独自の経営方針の下、営業できます。
例えばアイフルは審査だと最短18分で完了し、これはアコムより短く、かつ借入までのスピードアップにもつながるので、 「できるだけ早く借りたい」「緊急でお金が必要になった」方などにはとても利用価値のある消費者金融です。
アコムとアイフル、本当はどっちがいいの?基本情報中心に比較
上記のような消費者金融会社として異なる背景を持つアコムとアイフルですが、実際のところ、どっちを選んだらいいのというのが初めて消費者金融を利用する方の本音ではないでしょうか。
そこで本章からはアコムとアイフルについて、提供中のサービスの基本情報を中心に比較します。
どちらに申込するか、迷っている方はぜひ参考にして下さい。
アコム vs アイフル - 基本情報で比較
アコムとアイフルを比較①
【基本情報1】金利で比較
カードローンの利用でまず知っておきたいのが金利です。
金利が低いほど利用者の支払い負担が減ります。
アコムとアイフルの金利を比較すると以下のような結果になります。
ご覧の通り、両社とも年3.0%~18.0%の金利となっており差が全くありません。
この理由としては、ひとつは消費者金融は貸金業法で金利が高くなりすぎないように上限金利が制限されていること、もう一つは 競争の結果、各社の金利が同じような範囲に収まるからです。
しかしいくら金利が同じ幅で表示されているからといって、借りるのは個々の本人であり、自分の金利はいくらになるのか、気になるところですよね。
申込者の金利は全て個別の審査で決まります。
一方で初めて申込をする方の場合の金利は、ほとんどの場合、上限金利の年18.0%で決まることが多いようです。
消費者金融会社としても、申込者は初めての顧客なので上記の金利を付けることが一般的で、そのうち何度か継続して利用していると本人の信用が上がってきて、会社側としてもさらに利用してもらいたいので適用金利を下げてくることが多くなります。
アコムとアイフルを比較②
【基本情報2】利用限度額で比較
カードローンの利用で金利とともにまず知っておきたいのが「いくらまで借入れできるか?」という点ですよね。
アコムとアイフルを利用限度額で比較すると以下のような結果になります。
こちらもまた、金利同様、両社に違いはなく、アコム、アイフルともに利用限度額は最高で800万円までとなっています。
「ええ、そんなに借りられるの」と喜んでもそれはぬか喜びに過ぎず、個々の方が借りられる上限額は本人の収入額や信用度等を基本に個別の審査で決まりますし、さらに総量規制に基づき 本人年収の3分の1/までしか借りられません。
上限額の800万円まで借りられるためには最低2,400万円の年収が必要ですし、一般の方にはあまり現実的な話ではありませんよね。
初回利用では、アコム、アイフルともに借りられるのは上限でも50万円程度が一般的ですし、その額を超える利用額を希望しても審査がより厳しくなるので、初めての方なら一旦50万円程度で申込して利用を開始して、その後は継続利用で信用を上げつつ、徐々に増額希望を出していくのが良い方法でしょう。
さらに申込時の希望額が50万円を超えると、 法律で収入証明書の提出が必要な手間も増えてくるので、手間を省く意味からも、とりあえずは必要最低限の額で申込をすべきです。
アコムとアイフルを比較③
【基本情報3】無利息期間で比較
大手の消費者金融では一般的に「初めての利用に限り、一定期間は金利を無料にするサービス」が展開されています。
これはアコムとアイフルも同様な対応をしています。
では具体的にどのようなサービス内容なのか、以下で比較してみます。
両社とも「契約日の翌日から最大30日間」無料対応となっており、両社に差は全くありません。
どちらで借りても、契約後にすぐにお金を借りて30日以内に返済すれば、 利息はつかず元金だけを返済すればよいということになります。
他の大手消費者金融でも「初回借入日の翌日から30日間」とか「最大180日無利息」とかの対応をしていますが、それぞれ、無利息対応の条件として「初回借入日の翌日から」とか、無利息対応の借入額に上限額があるなど、各社の無利息対応に大きな優劣があるわけではありません。
アコムとアイフルの無利息サービスも利用者に取っては十分メリットのあるサービスなので、その特徴を知ってタイミング良く借入れするのがベストです。
アコムとアイフルを比較④
【基本情報4】審査及び融資にかかる時間で比較
消費者金融を利用したいという方の中には「今すぐお金を借りたい」「できれば本日中に」というニーズの人もたくさんいるでしょう。
そういうニーズの方にまさにうってつけの消費者金融がアコムやアイフルです。
両社が公表している審査時間及び融資までのスピードは以下の通りです。
ただし上記の時間はあくまで最短のケースで、申込時間や審査結果によってはさらに時間を要したり、申込者の希望に添えないケースもあります。
いずれにしても、審査にうまく通れば、アコムアイフルの如何を問わず、申込したその日のうちに借りられる可能性は十分あります。
以下の基本情報の比較でも詳しく解説しますが、アコムやアイフル等の大手消費者金融では融資サービスのシステムが充実しているので、スマホアプリや、電話、無人契約機等をうまく活用することで、短時間で申込を済ませ、審査や借入までのスピードを上げることが可能です。
アコムとアイフルを比較⑤
【基本情報5】在籍確認の有無で比較
カードローンの審査手続きで行われるのが勤務先等への電話による在籍確認です。
在籍確認は、申込書の内容に基づき、申込者本人がその勤務先等に在籍して働いていることを確認するのが主な目的になります。
一般的に申込者が給与所得者なら勤務先に、自営業者なら自宅等に電話します。
ただし在籍確認は、消費者金融の担当者が勤務先等に電話をかけると、勤務先や家族等に内緒でカードローンを借りようとしている本人にとってはバレるリスクもあって、申込を躊躇(ちゅうちょ)する可能性もある手続きですよね。
では、アコムとアイフルでは在籍確認をどのように行っているのでしょうか?
実際のところ、 アコムとアイフル、両社とも上記の通り、在籍確認の電話は原則行っていません。
それは各社とも、公式HPのQ&Aで以下のように回答しています。
アコム
電話での在籍確認に関するアコムの回答は以下の通りです。アコムの公式サイトの該当ページより引用しています。
1.原則、勤務先への電話はせず、書面や申告内容での確認を実施します。
2.もし勤務先への電話確認が必要な場合でも、申込者の同意を得ずに実施することはないことを明言します。
参照先:https://www.acom.co.jp/first/apply/"より引用
アイフル
電話での在籍確認に関するアコムの回答は以下の通りです。アコムの公式サイトより引用しています。
1.申込の際、自宅・勤務先への連絡は行っていません。
2.在籍確認が必要な場合でも、申込者の同意を得ない限り実施しないことを明言します。
※アイフルの電話での在籍確認実施実績0.3%(2023年4月1日~5月31日調査)
参照先:https://faq.aiful.co.jp/--63a97e302bb94e001dc87d19?_ga=2.6268403.1780848535.1743026387-513618178.1743026387
いかがでしょうか。回答をみて少し安心しましたね。
ただし提出する書類や申込内容にアコムやアイフルが問題を感じた場合は、勤務先等への電話連絡が実施される可能性は残っていますので、できるだけ誤記入、誤申請などしないよう注意して下さい。
さらに職場等に電話されても、大手消費者金融として申込がバレないよう十分配慮した架電内容であり、かつ極めて短い時間で終わる手続きなので、そこまで心配する必要もないことを書き添えます。
アコムとアイフルを比較⑥
【基本情報6】カードレス・スマホ対応で比較
アコムとアイフル、大手消費者金融として借入方法にも色々な選択肢を用意してくれています。
そのうち、カードレスとは、カードを発行することなく、お金を借入れできる方法をいいます。
具体的には、カードレスで契約を行い、スマホに各社の専用アプリをインストールして利用します。
スマホ利用者が一般的になっている現在、まさに時代に即した借入方法といえますね。
ではアコムとアイフルの対応状況を比較してみましょう。
両社とも同様に対応しているので遜色ありませんね。
借入申込に関してカードが発行されてなければ、カードの紛失や盗難に出会うリスクもないし、 自宅にカードが郵送される懸念もないので、利用者としては安心して申込できます。
さらに常に身につけて利用しているスマホに借入機能が搭載されていれば、場所や時間を選ばず、すぐに借入れできることは利用者に取って大きなメリットです。
アコムとアイフルを比較⑦
【基本情報7】女性向けサービスで比較
昭和の時代から消費者金融の利用者といえば男性というイメージが強いですが、近年の傾向として社会で働く女性の割合がますます増えています。
その結果、女性でも急なお金を必要とする場面は増えているので、消費者金融としても女性向けカードローンの開発やサービスの充実は急務の課題といえます。
そこで女性向けサービスという観点から、アコムとアイフルを比較してみます。
女性利用者向けに 女性専用ダイヤルを準備している点では2社とも対応は同じです。
女性が消費者金融で初めての申込や相談を行う場面では、電話窓口で必ず女性オペレーターが対応してくれるのは、利用者に取って安心感を与えることが容易に想像できますし、借入という心理的垣根も低くしてくれます。
加えてアイフルのように女性向け専用ローンSuLaliを提供していれば、より利用しやすい気持ちになれるでしょう。
ただしSuLaliは借入限度額が10万円まで、金利は年18.0%と、通常のカードローンと比較してもそれほど条件が良いものでもありません。
それでもアイフルがわざわざ女性向け専用ローンSuLaliを提供しているのは、まずは消費者金融の利用に慣れてもらい、次の大きな額の利用への一里塚と位置づけているからです。
女性向け専用ローン(レディースローン)の評価については様々だと思いますが、商品の有無を通じて、アコムまたはアイフルの申込を検討しても良いと考えます。
アコムとアイフルの比較【関連情報1】
申込及び返済の利便性で比較
アコム vs アイフル - 関連情報で比較
基礎情報で比較した後は、次に借入に係る関連情報で両社の優劣を比較します。
まずはアコムとアイフルの申込及び返済に係る利便性で比較します。
申込方法で比較
申込方法で大きな差はないですが、郵送で申込に応じているのはアコムだけなので、その点、利便性は高いです。
申込時間で比較
申込に関して、スマホやパソコン経由、インターネットで申込するなら、両社とも24時間365日対応で差はありません。
ただし電話による申込時間には差があるので、電話での申込をする場合には、アコムの方が受付時間が長くアイフルより便利です。
返済方法で比較
アコム![]() | アイフル![]() | |
返済方法 | インターネット、スマホATM(セブン銀行)、提携ATM、振込、口座振替 | インターネット、スマホATM(セブン銀行、ローソン銀行)、提携ATM、振込、口座振替 |
提携ATM | (借入、返済とも可能)セブン銀行、ローソン銀行、E-net、イオン銀行、三菱UFJ銀行、北海道銀行、北陸銀行、三十三銀行、広島銀行、西日本シティ銀行、十八親和銀行、福岡銀行、熊本銀行、八十二銀行(借入のみ) | (借入、返済とも可能)セブン銀行、ローソン銀行、E-net、イオン銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、西日本シティ銀行、十八親和銀行 |
返済方法に関しては、両社とも様々な方法に対応しており、申込者個人の状況に適した方法を選べるので利便性は極めて高いです。
ただし細かな点では、返済に使えるATMやスマホATMが使える場所や数で差があるので、自分がどの消費者金融を利用するかで利便性に対する評価は変ってくるでしょう。
アコムとアイフルを比較【関連情報2】
審査の難易度(審査通過率)で比較
アコムやアイフルに初めて申込する方なら、新規申込した人のうち、一体どれくらいの割合の方が審査を通過して利用できているか、気になりますよね。
そこで両社が過去に公表しているデータから審査通過率を比較してみます。
参照元:アコム「マンスリーレポート2024年3月末」(https://pdf.irpocket.com/C8572/RLCz/Ygx0/qRTW.pdf)
参照元:アイフル「月次推移2023/4~2024/3」("https://www.aiful.co.jp/group/ir/pdf/MD202403.pdf")
審査の難易度を測る物差しである審査通過率ですが、時期によって多少の変化はありますが、アコムの方がアイフルより平均して5%程度は高そうです。
その点においては、 アコムの方がアイフルより若干審査に通りやすいイメージがありますが、両社による審査基準が異なっていること(公表されていないので実際よく分からない)、会社としての歴史的背景や企業文化などにも差があることから、一概にどちらが審査に通りやすいとも断言できません。
それを考えると、やはり審査は申込してみないと分からないといえます。
金融業者の2社同時申込は問題ない?
消費者金融に初めて申込を検討している方の中には、「2社同時に申込しても問題はないの?」と疑問を感じている人もいるのではないでしょうか。
そこで一般的な話として、2つのケースを取り上げてその疑問にお答えしたいと考えます。
アコムとアイフルの2社同時申込も特に問題ない
2社同時申込の1つ目の事例として考えられるのは、アコムとアイフルの同時申込です。
これまで散々アコムとアイフルの比較をしてきて「どちらに申込すべきか悩む」って考えられてきた方にとっては、「そういう方法もあったのか」と思われるかも知れませんよね。
そうです、この際、欲張ってアコムとアイフルを同時に申込する方法もあります。
ただ心配なのは、欲張って申込したまではいいけど、最悪、2社同時に審査落ちしないかという懸念です。
結論から先に述べますと、 一般的にはアコムとアイフルの2社同時申込は特に問題ありません。
このようなケースはよくあり、審査で2社通過していることもあります。
また消費者金融側でも、利用者の利便性やカードローン2枚持ちのメリット、まずは自社のカードローンを利用してもらいたい等の観点から、他社カードローンの利用を否定していません。
ただし注意点があり、3枚以上のカードローンの同時利用は審査では逆効果になるリスクがあるという点です。
消費者金融側としても、カードローンの過度な利用による多重債務は避けたいところなので、あまりに多くの枚数のカードローン利用者には目を光らせています。
その点、利用者としても、2枚以内のカードローンで適切に借入を継続していれば、金融業者側でもそれほど気にしないと思われます。
アコムまたはアイフルと銀行カードローンの申込も検討に値する
一方、消費者金融だけでなく、銀行カードローンも併用して使いたいと考えている方もいるはずです。
その点では、上記のように消費者金融カードローンの2枚持ちだけでなく、たとえばアコムまたはアイフルと銀行カードローンの2枚持ちによる利用というケースも考えられます。
こちらもまた前記と同じ理由で、審査に大きくは影響しません。
ただし借入総額では総量規制の制限を受ける可能性もありますので、あくまで自分の収入や信用度等を考慮の上、無理のない申込額にする必要はあります。
![]() | NEO BANK 住信SBIネット銀行カードローン
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アコムとアイフルも問題ない!安心便利な貸金業者としておすすめ
アコムとアイフルを、借入に係る基本情報を中心に比較して、最初の申込をどちらにしたら良いかの点から詳しく解説しました。
最初の章のおすすめポイントでも述べたように、アコムとアイフル、それぞれ大手消費者金融として会社が辿ってきた歴史も違います。
またそれはサービス内容や審査基準にも反映されていて、一概にどちらの会社が良くて利便性が高いともいえません。
大手消費者金融として、お互いしのぎを削り、長い間競争してきた結果、 サービス内容にも大きな差がなくなってきています。
それだけに解説する者としては、アコムとアイフル、どちらを利用しても問題ない、つまり両社ともおすすめせざるを得ません。
最終的にどちらか選ぶとしたら、あくまで申込者自身の置かれている環境(住所や仕事内容、収入等)や属性(老若男女等)を踏まえて決めることになります。
アコムまたはアイフルの申込を検討されている方には、両社は安心かつ便利な貸金業者としてぜひ利活用することをおすすめします。