【アイコス値上げ】家計への影響は?-2026年4月1日から実施へ。加熱式たばこを直撃する「防衛増税」の正体とは
愛煙家にとって、家計を揺るがす大きなニュースが飛び込んできました。フィリップ モリス ジャパン(PMJ)は、2026年4月1日より、主力のIQOS(アイコス)用スティックを含む計66銘柄の値上げを財務省に申請しました。
今回の改定は、単なる企業の価格戦略ではなく、国が進める「増税」が色濃く反映されています。家計の見直しが急務となる中、その詳細と対策を読み解きます。
主要銘柄は「1箱600円超」へ
今回の申請が認可されると、アイコスユーザーが最も利用している 「テリア」や「センティア」が、ついに大台600円を超えて値上がりします。
銘柄別の「増える支出」シミュレーション
1日10本(0.5箱)消費する場合、4月1日からの負担増は以下の通りです。
【銘柄別:1日10本消費の場合の負担増】
| 銘柄名 | 1箱あたりの値上げ幅 | 毎月の負担増 | 1年間の負担増 |
|---|---|---|---|
| テリア (TEREA) | +40円 | +600円 | +7,300円 |
| センティア (SENTIA) | +40円 | +600円 | +7,300円 |
| ミックス (MIIX) | +50円 | +750円 | +9,125円 |
毎月600円〜750円の支出増は、動画配信サービス(Amazonプライム等)や音楽サブスク1つ分に近い金額です。「何もしなくても、サブスクが1つ勝手に増えた」考えると、そのインパクトが実感しやすいかもしれません。
年間の「総額」はいくらになる?
値上げ後、1日10本ペースで1年間吸い続けた場合の「たばこ代総額」は以下のようになります。
- テリアの場合:約113,150円 / 年
- センティアの場合:約104,025円 / 年
年間で10万円を超える大きな固定費となります。
家計見直しのヒント
もし支出を抑えたい場合、例えば「テリア(620円)」から「センティア(570円)」へ銘柄を変更するだけで、今回の値上げ分(40円)をほぼ相殺でき、さらに年間で約9,000円の節約になります。
値上げの背景説明は公式発表なし
フィリップ モリス ジャパン合同会社のプレスリリース(2026年1月20日付)での発表は下記の通り。値上げ背景の説明ありませんでした。
申請の事実: フィリップ モリス ジャパンが、加熱式たばこ及び紙巻たばこ製品計66銘柄の小売定価改定を財務省に認可申請したこと。
実施予定日: 認可が得られた場合、2026年4月1日(水)に改定を実施する予定であること 。
対象: 加熱式たばこ50銘柄、紙巻たばこ16銘柄であること 。
出典:glo│たばこ製品の小売定価改定の認可申請について
ほぼ確実?値上げ背景は「加熱式狙い撃ち」増税
今回の値上げ申請は、 防衛増税に伴う加熱式たばこの課税強化(第1段階)」への対応であることはほぼ間違いありません。特に加熱式たばこユーザーにとっては、今年の10月にも再度価格改定(値上げ)が行われる可能性を留意しておく必要がありそうです。
なぜ今回、紙巻たばこ(+20円)に比べて、加熱式たばこ(+40円〜50円)の値上げ幅がこれほど大きいのでしょうか。その理由は、政府が推進する「防衛財源確保のための税制改正」にあります。
これまで加熱式たばこは、紙巻たばこに比べて税負担が低く抑えられていました。しかし政府は、防衛費増額の財源として、「加熱式たばこの税率を紙巻並みに引き上げる」方針を決定。2026年4月はその第1段階にあたります。
つまり、今回の値上げは「加熱式ユーザーへの課税強化」が直接の原因と考えられます。
ではなぜ紙たばこも?物価高も絡む複雑さ
一方で紙巻たばこ(マールボロ等)も20円値上がりするのは、税金だけでなく「メーカー側のコスト増」の側面が強いと考えられます。Lucky Strike などを販売しているブリティッシュ・アメリカン・タバコのプレスリリースではコスト増による値上げと明記されていました。
原材料費、輸送費、人件費の高騰など、企業として「価格を維持するのが限界にきているため、増税のタイミングに合わせて価格を調整した形です。
他社も追随。2026年は「たばこ増税イヤー」に
この動きはフィリップ モリス ジャパンだけではありません。すでにLucky Strike や KENTで有名な ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(glo等)も値上げの準備を進めており、最大手のJT(Ploom等)も追随するのは時間の問題です。
出典:glo│加熱式たばこ製品小売低下の改定について
さらに警戒すべきは、「10月にもう一回来る」という点です。
- 2026年10月: 加熱式たばこの税率見直し(第2段階)
- 2027年以降: たばこ税本体の段階的引き上げ
このように、今後数年にわたって「段階的に価格が上がっていく」シナリオがすでに描かれています。
政府の防衛増税方針により、2026年10月にも「加熱式たばこの税率見直し」が予定されています。つまり、今回算出された「年間+7,300円」という数字は、下半期にはさらに膨らむ可能性が高いということです。
愛煙家のための「増税カレンダー」
| 時期 | 内容 | ターゲット |
|---|---|---|
| 2026年4月 | 課税方式の見直し第一弾 | 加熱式のみ(大幅増) |
| 2026年1月 | 課税方式の見直し第二弾 | 加熱式のみ(さらに増) |
| 2027年以降 | たばこ税率の段階引き上げ | 紙巻・加熱式の両方 |
家計を守るための「3つの処方箋」
値上げを前に、愛煙家ができる家計防衛策は以下の通りです。
- 3月中のまとめ買い: 賞味期限に注意しつつ、値上げ前の在庫を確保する。
- デバイスの乗り換え検討: 各社のキャンペーンを利用し、より安価な銘柄があるデバイスへの移行を検討する。
- 本数のコントロール: 1日あたりの本数を1〜2本減らすだけで、今回の値上げ分を相殺できる計算になります。
2026年4月も、値上げの流れ止まらず多くの食品やサービスでも価格改定が予想される時期です。たばこ代という「固定費」が上がる今こそ、改めて家計全体のバランスを見直すタイミングかもしれません。
